「!」
秋織が空を見上げると、そこから何か嫌な気配がした。
「…雲璃、何か来るぞ。」
「え!」
すると、光のゲートが開いて秋織達の前に現れた。
「何か来るぞ!」
秋織と雲璃が剣を構えると、光から十蔵が現れる。
「ついにこの時が来た。」
「十蔵!」
十蔵は刀を構えて秋織に向ける。
秋織も刀を構えて立ち向かう。刀同士の殺陣が続き、その周囲に飛ぶ斬撃は近づく事を許さないようだった。
「くっ…!」
秋織は全身からオーラを解き放って獣化する。
「…獣の力…なるほど、面白い。」
十蔵は刀を構えて再び立つ。
秋織は黙ったまま刀を構える。
「雲璃、お前の刀しっかり使わせてもらうぞ。」
「…!う、うん!」
秋織は刀にエネルギーを収束させて、形状を変化させた。
「…何?」
「行くぜ!」
秋織は突撃してそのまま連続で攻撃を仕掛けていく。
十蔵はその攻撃を掠めるも、その一撃はかなりの痛手を負った。
「この獣の力…!完全に使いこなしているというのか!?」
「オラッ!」
蹴りを入れて十蔵を蹴り飛ばす秋織。
そのまま刀を再び構え、刺突を仕掛ける秋織。
「チッ…!」
十蔵はギリギリで構えて刀を掠める。
しかし、十蔵の刀は粉々に砕けてしまった。
「…駄目だったか…!?」
「くそっ…」
十蔵は後ろに下がって構えを取り直す。
しかし、刀が折れた十蔵にとってはこれ以上の戦闘は自殺行為と判断した。
「…見事だな秋織。ここは引かせてもらおう。」
「何!?」
「…この先、この戦いを仕掛けてきた者が居る。どうするかはお前次第だ…」
十蔵はそう言ってその場から消えてしまった。
「…あいつ逃げたのか…?」
「さあ…」
雲璃は大剣を地面に突き刺して秋織に近づく。
そのまま光のゲートを二人で眺めていた。
「どうする?」
「みんなを連れて来よう。」
そうして秋織達は秋作を呼んだ。
「その先に、何があるんだ?」
「さあ…でも、十蔵の言ってた"戦いを仕掛けてきた者"って奴が居るのは確かかもしれない。」
「…なるほど、よし。今すぐ行ってみよう。」
秋作が言うと、総員頷いた。
秋織達は武器を手に持つ。
「じゃあ秋織、行ってみよう!」
秋織と雲璃はそのまま獣化してゲート先を潜った。
二人は光に包まれ、そのまま登って行った。
「本当に行くの〜?」
ビビる素裳。剣を持つ手が少し震えている様子だった。
「行くしかないだろ。」
秋作は斧槍を構え直してそのままゲートに立ってそのまま登って行った。
「………もー!こうなったら行くしかないよね!」
素裳もそのままゲートに入った。
「…行きますよ。」
「う、うん!」
秋俊と桂乃芬も、ゲートの先に入って登って行った。
「……将軍。行ってきます!」
彦卿は後ろを向いた後、そのまま前を向いてゲートに足を運んだ。
……………………
秋織達はそのまま天を登っていき、とある光の空間にやってきた。
『ようこそ人類。お待ちしておりました。』
「!?」
秋織達が声の方を向く。
そこには、大きな姿をした複数の手を持った女性のような存在が居た。
「あれは!」
「……豊穣の星神『薬師!』」
豊穣の星神である薬師が、秋織達を出迎えてきた。
もう最終回の勢い。