ベル君のエロ本を書くのは間違っているだろうか? 作:リーグロード
レフィーヤを誘ってのベルのエロ本鑑賞会は、レフィーヤの体調不良(興奮による鼻血)によって、一冊で終わってしまった。
まあ、ティオナとしても、姉のティオネと同じか、それ以上に喧しく騒ぐレフィーヤの横でベルのエロ本を読むのは少々面倒に感じていたから別に残念とも思っていなかった。
読み終わったレフィーヤとベルのエロ本は、英雄譚が並べられている本棚の一部カーテンがついている場所に隠すようにしまい込む。
これでもティオナは乙女、わざわざ見える所にエロ本を置いておくほど、羞恥心が死んでいるわけではない。
まあ、羞恥心が死んでいないなら、レフィーヤを誘うなという声も聞こえてきそうではあるが、それはそれ、これはこれというやつなのだろう。
「さて、それじゃあ、レフィーヤも帰っちゃったし、次は私の本の方を読もうっと!」
本当ならば、ホームに帰ってきたら、いの一番に自分がモデルのエロ本を先に読みたかったが、レフィーヤが部屋に入るなりいきなり帰ろうとしたので、彼女の興味を引くために先にレフィーヤの方のエロ本を読んだのだ。
結果、五月蠅いし、鼻血を出すしで、姉のティオネと一緒に読んでいるのと変わらない感じだった。
「ん~、レフィーヤの見た後に自分がモデルになってる本を見るのちょっと興奮しちゃうかも」
なんとなしに頭の中にロキが現れて「NTRや!NTRやぁ!!」と騒いできたが、ティオナは気にしないことにした。
そうして、手に持った自分のエロ本を開いて最初の1ページ目を読む。
『たぁー!!!』
『はあああぁぁぁぁ!!!!』
本を開いて最初に目に飛び込んできたのは、何故かお互い武器を持って戦いあう自分とベルの絵だった。
何がどうしてこうなっているのか、理解不能なティオナは次のページをめくると、そこに答えが描かれてあった。
どうやら、ベルが自分と同じレベル6になったから腕試しをしたいと自分から言ったようだ。
そして、ダイジェストにベルとティオナの戦いが描かれ、最後の決着が1ページ目に描かれた絵に繋がる。
その次のページには自身の愛用の武器である
『負けちゃった……』
『はぁ、はぁ、はぁ、……勝った?』
勝った本人であるベルも肩で息しながら、信じられないといった顔で尻餅をついているティオナを見つめる。
そして、はっと我に返ったベルが未だに尻餅をついているティオナの手を取って立ち上がらせると、ティオナはベルを抱きしめる。
『すごい……。凄いよ、アルゴノゥト君!!まさか、私が負けちゃうなんて思ってもみなかった!!?』
小さくても確かにある女性特有の膨らみがベルの胸に抱きついたことでムニュっと形を変える描写が描かれ、それにベルが反応して赤面する。
その反応を見て、現実のティオナは自分の小さな胸を触りながら、小さくてもベルなら喜んでくれるよねと、ちょっと自信をつけていたりする。
それから、装備を脱いでラフな私服姿になった2人は、そのままデートに繰り出す。
その展開は前の本とほとんど同じで、レフィーヤの本みたいな変化がなくてつまらないとティオナは思った。
だが、その感想は次のシーンで粉々に打ち砕かれた。
『あっ、見て!これ、チョーカー!!』
『えっ、でもこれ、チョーカーじゃなくて、首輪なんじゃ?』
露店で並べられている品の1つを手に取ったティオナが見せてきたのは、言われてみればギリギリチョーカーにも見えなくもない首輪だった。
ベルの指摘にティオナは、チョーカーだよと返すが、どう見ても首輪にしか見えない。
だが、ティオナはチョーカーだと言い張り、ベルに買ってほしいとせがむ。
結局、ベルはそんなティオナに押し切られる形でそのチョーカーらしき首輪を買ってしまう。
『ねえ、これ私に着けてくれない?』
『ええっ!?いや、だって、これ首輪で、そんなものを女の人の首に着けるだなんて……』
笑顔でベルに買ってもらった首輪を差し出すティオナに、ベルがしどろもどろに答える。
そんなベルの反応を予想していたティオナは、ベルを自分の方に引き寄せ、その耳元で囁く。
『私ね、ずっとティオネがフィンに迫り続ける理由をなんとなくでしか分かんなかったの。でも、今日アルゴノゥト君に──ベルに負けて気づいたんだ。雌ってのは、強い雄に出会ったら、胸の奥とか、お腹の下部分がキュン♡ってなるの』
幸悦な表情を浮かべたティオナがすり寄るようにベルに詰め寄る。ティオナのその行動の意味を理解したベルがゴクリと喉を鳴らす。
それに満足そうに頷いたティオナは、にっこりと満面の笑みを浮かべながら告げた。
『それを私の首に着けて、私がベルの物って証が欲しいの♡』
その瞳には狂気と愛欲が混じり合った♡が描かれており、口元の端には涎が垂れていた。
はっきり言って恐怖を感じる場面だろうが、漫画の中のベルは覚悟の決まった眼をしていた。
『いいんですね?これをつけたら、ティオナさんは僕の物になるんですよ』
『うん♡私をベルの物にして♡』
その肯定の声に、ベルは返事の代わりにティオナの首に首輪を巻き付けた。
一瞬、強く巻き付けたせいでティオナの首に首輪が食い込む。そのせいで苦しそうな声を上げてしまうが、それ以上に、ベルに支配されたという事実にティオナは幸せな笑顔を浮かべた。
『えへへへ、これで私、ベルの物になったんだ♡』
愛おしそうに首に巻き付けられたチョーカーという名の首輪を撫でる。
そこまで読んだ現実のティオナは、ふと、視界の端にダンジョン探索用のベルトが映り、気づけば、彼女はそっとそれを手に取っていた。
それを不意に自分の首に巻き付ける。そんな行為に何の意味もないのは分かっているが、もしこれが本当にベルの手で巻き付けられたらと想像すると、自然と顔が熱くなり、漫画の中の自分が言ったように、胸の奥や下腹部辺りがキュン♡と反応したのを感じてしまう。
ティオナはベルトを丁寧に外すと、そっと脇に置いて続きを読み始める。
『場所……移動しましょうか。ちゃんとティオナさん……ううん、ティオナが満足できる場所にね?』
『わ……ワン♡』
首輪に付いた小さなリングを指先でそっと引き寄せて、照れくささを隠しきれない表情のまま、ベルが雄の顔で命じると、ティオナは思わず反射的に犬の鳴き声で返事を返した。
そんなティオナの反応に、嗜虐的な笑みを浮かべたベルは、有無を言わさずティオナの手を引っ張って、近くの宿屋に転がり込んだ。
「前の本は私がリードしてたけど、今度は逆にベルが私を──……」
ごくりとこの先の展開に期待しながら、ティオナは次のページに指を進める。
そこにはベッドの上で首輪だけ着けてる状態で仰向けに寝ている自分と、すぐ隣で上半身だけ裸になったベルが描かれていた。
『緊張……しないでくださいってのは無理ですかね。でも、実は僕こういうのちょっとだけ知識があるんです。だから、初めては全部僕に任せてくださいね♡』
『は……はひぃ♡』
優しく無防備に晒されているティオナのお腹を撫でながら、ベルが子犬のように従順なティオナの耳元で甘く囁く。
初めは頬に、次に手の甲、その次は鎖骨と、ゆっくり全身にマーキングするようにベルが口付けしていく。
勿論、痕が残るようにしっかりと吸い付いていた。
「ここと……ここと、それにここも♡」
漫画の中でベルにキスマークをつけられた箇所を指でなぞりながら、ティオナは熱い吐息を吐いた。
ほとんど自慰に近しい行為だったが、ティオナ本人はほとんど無意識にやっているのだろう。
そのままの状態でページをめくっていくと、ついにズボンを脱いで下半身も露出したベルがティオナに股がるようにベッドに膝立ちで乗っていた。
『うおっ……デカァ♡』
お腹の上に股がれたはずなのに、ベルのゼウス棒がティオナの顔にガチ恋する距離まで迫ってきたことに、ティオナは驚きの声と共に期待の声も上げる。
もうそれだけで、ティオナのアソコはずぶ濡れが確定しており、ユラユラと動くゼウス棒を目で追うさまは、本当に犬のようだった。
「ベルの犬……。もし本当になったら、私……」
触ってもいないのに、下からぽたぽたと意味深な涎を垂らすティオナは、次のページをめくる。
そこには、犬のようにペロペロするティオナと、可愛らしい顔で声を我慢しているベルが描かれている。
「あっ、こういうところはベルだ」
ちょっと攻め立てられると、子ウサギみたいに可愛らしい一面を魅せるベルの姿に、ティオナはやっぱりベルは可愛いな~とほっこりする。
だが、次のシーンでベルは反撃に転じる。
『ふぅ~!♡ふぅ~!♡一杯頑張ってくれたティオナにはご褒美をあげないとだね!!♡♡』
『うん♡ご褒美!ベルのご褒美ちょうだい!!♡♡』
ナニがとは言わないが、ティオナのへそよりも奥まで届きうるソレをベルは遠慮容赦なく突き刺した。
はっきり言って、悲鳴を上げてもおかしくない程にお腹が変形したティオナは、顔を両手で挟みながら、舌を突き出し、未成年には見せられないような顔を晒した。
普通なら、ここでストップを掛けるのだろうが、漫画の中のベルはより一層興奮したのか、より密着するように抱きつき、腰だけ歳不相応のテクニシャンな動きでデンプシーロールを開始した。
『あがっ♡待っひぇ!?♡ひぬ♡死んじゃう!!♡♡♡』
レベル6のアマゾネスとは思えない弱音を吐く漫画の中のティオナだが、もしこれを娼婦のアマゾネスであるアイシャも読んでいれば、「あのサイズでこんな動きされちゃ、本当にイカレて死んじまうよ!」と声を荒げて言ったことだろう。
「すごっ!?こんな動き、もし現実でされちゃったら……♡」
ティオナは、ベルのデンプシーロールを想像しながら、自分のお腹に手を押し当てる。まさに暴力的な性の暴行に、ティオナはベルの雌になる以外の未来を想像できなかった。
『うおあっ──♡♡♡』
『ぐううぅぅぅぅ──♡♡♡』
お互いに限界を迎え、……いや、ベルの方はまだまだ余裕そうだが、ティオナはぶっ倒れてしまった。
どれだけ絶倫の設定なんだろうか。いや、この作者のことだし、もしかしたら本当に現実でもベルは絶倫なのかもしれないと認識を改める。
『まだ寝ないでください、ティオナ!!』
『あうっ!?』
バシン!と現実ならば絶対にしないであろう、ベルがティオナの尻を叩くシーンが描かれる。
そうして、無理矢理起こされたティオナは朧気ながらに今の状況を思い出すと、即座に自分とベルの体液で汚れたベルのゼウス棒を綺麗にするため、再びペロペロする。
そして再開されるペットとご主人様の主従S○Xのシーンに、ティオナは夢中になって読み漁った。
優しくイチャラブするシーンもあれば、徹底的に立場を分からせられるようなシーンもあり、ティオナの情緒をかき乱すには十分だった。
情事の終わりにはビチャビチャになったシーツの上で、股からベルの大量ミルクを垂らして気絶するティオナと、着替えているベルが描かれていた。
「ベルの子種♡気絶しちゃうくらいの子作り♡」
姉のティオネを思い起こさせる程の雌の顔となったティオナは、自然と手と足をモジモジさせる。
心なしか、お腹の中に熱いものが生まれたような気がしたが、これは気のせいだろうか?
本の続きには、腰が震えて1人では立てないティオナの肩を担ぎながら、宿屋を出るベルの姿が描かれた。
『ご……ごめんね、ベル。ちょっと足腰立たなくて』
『これぐらい問題ないですよ。けど、これのお礼はまた今度、じっくりと別の宿屋か、僕の部屋で返してね、ティオナ♡』
『は……はい♡』
耳元で囁かれる強い雄の支配の言葉に、支配された雌のティオナは、恍惚とした表情で頷く。
それが最後のページで、本はそこで終わっていた。
ティオナは本を閉じ、何をするでもなくただボーっとと天井を見つめる。
その脳裏には、この漫画の中で自分とベルがしていた行為の数々が思い浮かんでいた。
そして、ハッと我に返ったティオナはダンジョンに潜る準備を整えていた。
「今はまだベルはレベル5だけど、もしレベル6にランクアップしたら、その時は──♡」
姉のティオネに負けず劣らずの情欲を滾らせながら、どのモンスターをベルにぶつけたらランクアップするか頭の中で考える。
「────っっっ!!?」
「ん?どうした、ベル?」
「いや、なんか背筋に悪寒が走ったというか……」
「ああ、今じゃベルはオラリオの一躍有名人だからな、誰かが噂なり、嫉妬なりしてんじゃねえのか?」
「いや、そういう感じじゃないような。ううん、ただの勘違いだよね」
急に背筋に走った悪寒を勘違いだと結論付けたベルは、そのまま何気ない日常を送るのだった。
書ける時は一気に書く!!