ベル君のエロ本を書くのは間違っているだろうか?   作:リーグロード

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そろそろ新しいアンケート取りますので、協力お願いします!


繫盛する青の薬舗

 この頃、ミアハファミリアが経営する青の薬舗は、一気に客足が伸びてきた。

 ベルがアポロンファミリアとの戦争遊戯で活躍してから客足は増えていたのだが、ここ最近はそれを上回る伸びだ。

 ただ、それが売り上げに貢献しているかというと──。

 

「ですから、当店ではそのような物は販売していませんので、お引き取りください」

 

 店番をしていたダフネがうんざりしたような態度で来店してきた客を追い出した。

 普段の彼女ならば、もっと丁寧な対応をするだろう。

 だが、何度も似たようなことを言われていれば、対応もぞんざいになってしまうのは当たり前のこと。

 

『ここにどんな相手でもメロメロになる媚薬が売ってるって聞いて来たんですけれど』

 

 男女問わず、そんなおかしなことを言ってミアハファミリアへ足を運ぶ者が増えてきたのだ。目的は言わずもがな。

 おかげでダフネは、来店してくる客を逐一追い返すという仕事に忙殺されていた。

 

「ああ、もう!なんでこんな面倒な事が起きてるのよ、ねえカサンドラ?」

「あうぅ……。私に言わないでよ、ダフネちゃん」

 

 彼女が悪い訳ではないのだが、それでも原因の一端に関わっていることに変わりはない。

 責められるような口調に、カサンドラは涙目だ。

 

「あ……あのね、ダフネちゃん。その……」

「なによ、まだ何かある──ちょっと待って、カサンドラ。その手に持ってる本はなに?」

 

 見間違いを期待したダフネだったが、カサンドラの手には今回の一件の原因になったのとは違う、カサンドラとベルの水着姿の表紙の本が握られていた。

 

「その、新刊が出たみたい……」

「ああ、もう、また変な客が増えそうなんですけれどぉ!!!」

 

 神は死んだとばかしに、ダフネが天に向かって叫ぶ。

 

「それで、今度は一体どういう内容なわけ?」

「えっとね、まだ私も読んでないの」

 

 カサンドラが、本を開いて1ページにベルでもカサンドラでもない、ある神物がデカデカと描かれる。

 

『ベェ~ルゥ~きゅ~ん!!♡』

 

「早速、読むの後悔し始めたんだけど……」

「そうだね……」

 

 アポロンが汚らしい笑みでベルの名前を呼んでいるのを見て、ダフネとカサンドラは揃ってげんなりとした。

 もうこのまま本を閉じて気晴らしにどこか出掛けたかったが、何もせずに厄介事を放置して遊びに行くわけにもいかず、仕方がなしに続きをめくる。

 

『あっ、アポロン様からの絵付きの手紙。相変わらず自己顕示欲が強いな』

 

 開幕早々に見開きで描かれたアポロンは手紙に付いていた絵だったようで、現実の2人はほっと息を吐く。

 そして、手紙と一緒に何かの荷物が届けられていた。カサンドラがその荷物を開けて中身を確認すると、中には入浴剤らしきものがギッシリと詰め込まれていた。

 

『えっと、これは、──さ、催淫入浴剤!?』

 

 入浴剤と一緒に入っていた紙を広げて読むと、どうやらこの入浴剤は催淫剤の効果を持つもののようで、それをお湯に溶かすと男がビンビンに元気になる効果が現れるらしい。

 手紙を読むと、どうやら、大量に生産できたので、その余りを以前の迷惑料代わりとしてカサンドラに送ってきたようだ。

 

『催淫入浴剤なんて、こんなのどうしたら……』

 

 悩むそぶりを見せるカサンドラの脳裏にベルの姿が一瞬チラついた。

 

「これってもうそういう展開の流れよね……」

「あううぅぅ……、また私の間違った誤解が広まっちゃう……」

 

 ダフネがこれからの展開を予想し、カサンドラが頭を抱えて呻き声を上げる。最近では、本来の2つ名以外に、非公式でお薬女という不名誉な2つ名が広がっているらしい。

 そうして案の定、ダフネが予想した通り、漫画の中のカサンドラはその催淫入浴剤を1つ持ってベルがいるホームに訪ねに行く。

 

『あっ、カサンドラさん。今日はどうしたんですか?』

『あの、実はこの間のお詫びに、これを持って来て……』

 

 入浴剤を見せると、ベルはカサンドラの言いたいことを察して、頬をかきながら照れる。

 なんとも都合のいいことに、ホームに今いるのはベルのみで、他の団員や主神たちは用事でしばらく外出しているようだ。

 それを聞いたカサンドラは、さらに勇気を振り絞ってベルに抱き着かんばかりに接近する。

 

『あの、良かったら、私がベルさんのお背中、流してもいいですか?』

『えっ!?い、いやそんな悪いですよ』

 

 突然のその提案に、ベルはカサンドラの胸辺りに視線を彷徨わせながら、遠慮する。

 だが、カサンドラも中々引かず、押し問答の末、2人は水着着用で一緒に入浴する流れとなった。

 

『なんかその、すみません、カサンドラさん』

『いえ!これは私の気持ちですから!』

 

 お湯を張った浴槽に、カサンドラが持ってきた催淫入浴剤を入れてかき混ぜる。

 

『あっ、いい匂い……』

『そ、そうですね……』

 

 何も知らないベルはカサンドラに背中を洗われながら、湯船から漂う入浴剤の香りに顔をほころばせる。

 逆に、入浴剤が催淫効果を持つものだと知るカサンドラは緊張で顔を真っ赤にしていた。

 

『それじゃ、今度は僕がカサンドラさんを洗いますね』

『ふぇっ!?そんな悪いですよ、だってこれは私がベルさんへのお礼として──ひゃっ!?』

『あっ、ごめんなさい。ちょっと強くし過ぎちゃいましたか?』

 

 遠慮するカサンドラの声を無視して、背中を洗おうと優しく触れてきたベルの手の平に、カサンドラがビクンと身体を震わせる。

 

『い、いえ!大丈夫ですから!』

『そうですか?ならいいんですけど……』

 

 ベルは不思議そうに首を傾げるが、そのまま背中を洗い始める。

 最初は優しかった手つきも徐々に大胆なものになっていき、だんだんと背中以外の場所にも手が伸びてきた。

 

『あの、ベルさん?』

『────っ』

 

 まるで何かに取り憑かれたかのように、夢中でカサンドラの体を洗うベルの様子に、さすがのカサンドラも制止の声を上げる。

 

『やっ♡あの、ベルさん!』

『──っ!?あ、その、ごめんなさい!!!』

 

 ベルはピタッと動きを止め、ぽかんと目を瞬かせる。そして、我に返って自分のしたことに羞恥心と罪悪感が襲ってきたのだろう。

 顔を真っ赤にしてカサンドラから距離を取りながら謝罪する。

 

『いえ、別にベルさんが謝るようなことは──』

 

 これもきっと浴槽から漂ってくる香りがベルの理性を蒸発させているのだとカサンドラは結論付けながら、もしこの浴槽にベルが入浴したならばと、胸の奥で高鳴ってくるドキドキに頬を赤らめる。

 

「なにこの頭の悪い内容は──」

「べ、ベルさんに全身を洗いっこ──♡」

「アンタ、今の独り言、ヘスティアファミリアの狐人みたいだったわよ」

「ふぇっ!?」

 

 ダフネの指摘にカサンドラは、自分が妄想を垂れ流していたことを自覚して、さらに顔を真っ赤にする。

 どうやら、ミアハファミリアでも春姫はむっつりスケベという認識らしい。

 

『『ふぁぁ……』』

 

 ちゃぽんと湯船に肩まで浸かる2人は、気の抜けたような声を漏らした。

 だらしない顔をしているが、どちらも可愛い系の顔なので見ているだけで癒される。

 

『(すごく気持ちいいけど、別に変な気分になんかっ──!!?)』

 

 ゆったりとした気分になっていたカサンドラが隣で同じように湯船に肩まで浸かるベルの姿を見た瞬間、その心臓がドキンと高鳴った。

 のぼせたようにトロンとした目をしたベルは、だらしなく口を半開きにしながら悦に浸っていた。

 そして、水着のパンツが湯船越しでも分かるほど、大きくテントを張っており、カサンドラの目を釘付けにする。

 

『はふぅ~……』

 

 頬から鎖骨へと落ちていく汗がアップで描かれて、本越しに何かしらの女性を魅了するフェロモンを放っているのではないかと邪推してしまうほど、今のベルは男でありながら色気を振りまいていた。

 

「いや、本当にあの子こっち方面に行かせたら危険だわ……」

「ごくり……!」

 

 ダフネが呆れて呟く隣で、カサンドラはベルの艶姿に生唾を飲み込む。

 

『あの……、ベルさん。大丈夫ですか?』

『へっ?しゅみましぇん。ひょっとのぼせひゃったかもしれまへん』

 

 呂律も回らない舌でベルが答える。どうやら、この催淫入浴剤は説明書通り男にのみ顕著に効果が表れるようで、カサンドラも火照ってはいるが、ベルほど酷くはなかった。

 

『ボクもうでまひゅ──』

『あっ、ベルさん、待って──』

 

 のぼせてフラフラなベルが急に立ち上がって湯船から出ようとするが、そんな状態でまともに歩ける筈もなく、湯船から出ようとした途端、お湯で滑りやすくなった床に足を取られて態勢を崩した。

 それを予見していたカサンドラは普段おどおどしながらも、レベル3の俊敏性は床に激突するベルをギリギリで助けられるぐらいには十分あった。

 

『ふぶっ♡』

『キャッ!?♡』

 

 しかし、レベルは高くとも、生来の鈍くささが災いして、カサンドラも助ける際にバランスを崩し、ベルに覆い被さるような形で倒れ込む。

 その結果、仰向けに倒れるベルの顔に、その豊満な胸が押し当てられてしまい、ベルはカサンドラの胸の谷間から甘い香りと柔らかい感触を味わっていた。

 まさに、ToLOVEる。

 

『かつて、どこかの神は言っていた。美女の豊満な胸の谷間には惚れ薬と同等の効果のある空気が生み出されると……』

 

「なにこの馬鹿な解説文は……。そんな変な成分あるわけないでしょ」

「そ、そうだよね。私の胸なんかにそんな凄い効果があるわけないよね……」

 

 はぁ~っと溜息を吐くと同時に、ポヨンという擬音が付きそうなぐらいに揺れる大きくて柔らかいカサンドラの胸を見て、ダフネは心の中で先程の解説文の信憑性をちょっとだけ信じてしまった。

 

『す、すみません!すぐにどきますから……ベルさん?』

 

 慌てて立ち上がろうとしたカサンドラの腰に、ベルの腕が回されて身動きが取れなくなってしまう。

 どういうことかと焦るカサンドラに、ベルは少し怒ったような表情を見せながら、カサンドラを抱きしめた状態のまま立ち上がる。

 

『カサンドラさん、僕がどれだけカサンドラさんにまた襲い掛からないように必死に我慢してたか分かりますか?』

『ご、ごめんなさい……』

 

 立ち上がった際に、お姫様抱っこの状態に変更されたカサンドラはベルの雰囲気に押され、つい謝罪の言葉を口にしてしまう。

 そして、その濡れた状態のままタオルで拭くこともせず、廊下を水浸しにしながら、ベルは自室にカサンドラを連れ込む。

 

「これって、その、お持ち帰りってやつじゃ……!!?」

「いや、その表現合ってんの?まあ、ヤラれるのは確実だろうし、合ってるのかな……?」

 

 漫画の中の展開に困惑して、その状況に合ってるのかどうか不明な戯言を吐くカサンドラの言葉を、ダフネは首を傾げながら肯定する。

 

『よいしょ……』

『あっ♡』

 

 そして、ベルはカサンドラを自室のベットに優しく下ろすと、上に覆いかぶさるようにして唇を奪った。

 しかも、ただ合わせるだけのキスではなく、まるで舌まで入れるような熱烈なものを。すかさずベルの背中に腕を回して抱き着くようにして、カサンドラもそれを受け入れる。

 やがて、2人の唇が離れると、その間に銀色の橋が架かる。

 

「ひゃっ!私とベルさんがこんな、すごいキスを……!?」

「この本描いてる奴って、どんなピンク頭してんのよ。あ~、見ているだけのこっちが恥ずかしくなってくる」

 

 ベルとの熱いキスに驚愕するカサンドラを尻目に、ダフネは顔を羞恥で赤く染めながら、クールぶった態度で、自分の髪をクルクルと指で巻く。

 だが、彼女も内心ではそういう展開にとても興味があるようで、チラチラと横目でその本の内容を追っていた。

 

『ベルさん、このままじゃベルさんのベッドが濡れちゃいます!』

『別にいいですよ。シーツなんかは後で取り換えればいいだけですし、それよりも、今はこっちの方をどうにかしなくちゃ♡』

 

 催淫入浴剤で完全に出来上がったベルの下半身に潜むゼウス棒がビンビンの臨戦態勢でカサンドラに牙を剝いている。

 その大きさに、カサンドラはごくりと唾を飲み込んだ。そしてそれは現実のカサンドラもそうであり、隣で一緒に読んでいるダフネもまたその異様ともいえる大きさに生唾を飲み込んだ。

 

『前は準備もせずにしちゃいましたけど、今度はちゃんとカサンドラさんの負担にならないようにしますね♡』

『っっっ♡そこ、汚いから!?』

『洗ったばかりだから平気ですよ♡』

 

 バター犬ならぬバター兎と化したベルはカサンドラの水着をズラして、ぺろぺろとどこぞのエロ犬みたくカサンドラを慰める。

 その度に、カサンドラはベッドのシーツをぎゅっと握り、快楽に耐えていた。

 そこから先は色々と規制に引っ掛かりそうな表現を叫ぶカサンドラと、それを無視して黙々とぺろぺろするベルの濃厚なシーンが続いた。

 

「ひゃ、ひゃあ~!?ベルさんがこんなに私を──!!」

「容赦無さ過ぎでしょ。いや、本当にあの子がしてる訳じゃなくて、これ描いてる奴の妄想だってのは知ってるけれども、描写がリアル過ぎて脳が混乱してくるわ」

 

 本の中のベルの激しいぺろぺろに現実のカサンドラは顔を真っ赤にし、ダフネはベルのカサンドラに対する愛と欲望がこれでもかと詰め込まれた内容にげんなりしながらも、そういう年頃なので興味と好奇心が支配して読む手を止めようとはしなかった。

 

『はぁ~♡はぁ~♡もう、これ以上は……っ♡』

『うん、僕もそろそろ限界みたいです♡』

 

 互いに興奮値はMAXのようで、見る見る内に2人のボルテージは上がっていき、ベルは身を乗り出してカサンドラのエッチな涎を垂らしている箇所にゼウス棒の狙いを定める。

 それに対して、カサンドラも抵抗することなく、ベルがやりやすいように足を広げた。

 普段は前髪が邪魔して、おどおどした様子から地味な奴という扱いなカサンドラだが、ベルの熱心な愛の行為に開放的になったのか、今では前髪をかき上げており、その普段は見ることが出来ない綺麗な顔が晒されていた。

 しかも、ベルのぺろぺろにより薄っすらと汗ばみ、より色気が増して女神と比較しても遜色のない美しさがあった。

 

『きて、ベルさん♡』

『っ!はい、カサンドラさん♡』

 

 腕を広げて誘うカサンドラの誘惑に、ベルは二つ返事で承諾して繋がりあう。

 風呂上りでお互い体を拭かずに濡れたままする大人のプロレスは水音が激しく、1コマに納まりきらない程の効果音が描かれている。

 

「あぴゃぴゃぴゃ!!」

「それどういう叫び声よ?まあ、こんな内容じゃ叫び出したくなるのも無理はないけれども」

 

 ベッドのシーツをド派手に濡らして、前回の本よりもさらにアウトな内容になっている2人の激しい行為に、現実のカサンドラのキャパがブッ壊れた。

 そんなカサンドラに呆れながらも、ダフネはもしこの本のモデルが自分だったら、今のカサンドラみたく叫んでいたかもしれないと危惧する。

 

『もう!♡もう、限界!!♡ベルさん!!!♡♡』

『じゃあ、一緒に!!♡♡』

 

 それを合図に2人は我慢の末に溜まった精を尽き果てるぐらいに吐き出した。

 その勢いは凄まじく、カサンドラのお腹が妊婦のように膨れ上がり、白目を剥いて気絶する。

 そんなカサンドラを労わりながら、ベルは激しい行為で乱れた髪を梳かしながら、優しく繋がったまま全身をマーキングするようにキスマークを作っていく。

 

「ああ、脳が溶けそう……!?」

「も……もし、ベルさんと結婚したら、いつかはこんな……!?♡」

 

 激しい行為の後でも、ベルのカサンドラに対する愛情は留まることを知らず、ベルはその熱を冷まさないように何度も何度も求め続けた。

 その姿に、姉御肌ではあるが初心さが残るダフネの脳はこんがり焼かれ、カサンドラは甘い妄想の世界にトリップする。

 

『あっうっ……?』

『気が付きましたか?じゃあ、抜きますよ』

『んあぁぁぁ~……♡』

 

 ベルのゼウス棒を抜いた途端に、ベッドのシーツの上にミルクの水溜りが出来上がり、漏れ出た勢いでカサンドラの腰が跳ね上がった。

 

『あうっ♡あうっ♡』

『ちょっとやり過ぎちゃったかな……?』

 

 未だに体がガクガクして元に戻らないカサンドラを心配しながらも、下半身のゼウス棒の昂ぶりは治まらず、ベルはカサンドラの体を優しく抱き起す。

 

「え~、噓でしょ。まだするつもりなの?」

「ぜ、絶対に体が壊れちゃうよ~」

 

 絶倫なベルの性欲に呆れるダフネの横で、カサンドラが怯え始める。

 そのまま、本の続きを読みふける。ベッドの上から移動しながら、部屋のあちこちで繋がりあったり、ベッドに戻って獣のように交わったり、カサンドラの体にさらにキスマークを増やしてベルの独占欲をアピールしたり、と本の内容はどんどん過激になっていき、2人はその過激な内容に脳が溶かされながらも読み進める。

 そして、最後のページの手前まで来たところで、ようやく2人の行為は終わった。

 

『こひゅ~っ♡こひゅ~っ♡』

『ふぅ~!♡ふぅ~!♡』

 

 ぐちゃぐちゃに汚れたベッドの上で息も絶え絶えな状態で、足腰だけガクガクと震わせるカサンドラと、全てを出し終えてゼウス棒から普通のサイズに戻ったベルが満足気に肩で息をしていた。

 その2人の下半身はカサンドラの愛液やベルの精液などで汚れており、とてもじゃないが人前に出れる状態ではなかった。

 

『部屋の掃除はまた後でしなくちゃ……。その前にお風呂が先かな?』

『…………』

 

 ぐったりと倒れ込むカサンドラを抱き上げながら、すっぽんぽんのまま2人は風呂場に移動した。

 

「はぁ~♡はぁ~♡はぁ~♡」

「ちょっとカサンドラ、隣で興奮して変な息遣いしないでよ」

「っ!?ご、ごめんね、ダフネちゃん。でも、あんな風にベルさんに抱き潰されたらと思っちゃったら……♡」

 

 本の内容を読み終えたカサンドラの脳内では、ベルに滅茶苦茶に抱かれる妄想が繰り広げられていた。

 そんな妄想をしていると、いつの間にか隣で一緒に読んでいたダフネが若干引きながら注意した。

 

「まったく、この本のせいでカサンドラがあの狐人の子みたく変態になりそうだわ」

「や、やめてよぉ~!私、変態さんじゃないから!!」

 

 暗にむっつりスケベと揶揄されて必死に否定するカサンドラ。

 だが、そんな否定の声も信用ならないといった視線で返すダフネは、残った最後のページに目を通した。

 

『っ!?あれ、なんかまた元気に──?』

 

「「あっ……」」

 

 最後のオチとして、催淫入浴剤で復活したベルのゼウス棒が、少し復活したカサンドラに向けられたところで終わる。

 

「なんていうか、催淫入浴剤って怖いわね……」

「そうだね、まあ、この本の中だけの話だし、別に気にしなくても……」

 

 カサンドラがそう締めくくると同時に、部屋の扉を誰かがノックした。

 2人が慌てて本を隠しながら扉を開けると、そこには何かの荷物を抱えたナァーザがいた。

 

「どうしたのよ、団長?」

「うん、実は2人にこの荷物が届いたから、渡しに来たの」

 

 ナァーザが持ってきた荷物は、2人宛に届いた荷物で、差出人の欄にはアポロンと書かれていた。

 その宛名を見た瞬間、カサンドラとダフネに嫌な予感が走った。

 まさかと思いながら、荷物の封を開けて中身を確認すると、1枚の手紙と見覚えのある物が入っていた。

 

『親愛なるカサンドラとダフネへ、実は先日、我がファミリアで作ったリラックス効果満載の入浴剤が大量に余ったので、以前までのお詫びの品として送るよ♡』

 

「「キャ──ー!!?」」

 

 ガタンと荷物を蹴飛ばしてしまった際に、中身の入浴剤の1つがコロコロと転がっていった。

 それはナァーザが荷物を届ける際に開けた部屋の扉から外へと転がっていき、偶然にも通りがかった人物の靴に当たって止まった。

 

「おや、これは?すんすん。ほぉ、これは入浴剤か。よし、今日はこれを使って皆にリラックスしてもらうとしようか」

 

 拾い上げたそれを、神ミアハはファミリアの浴槽へと持っていったのだった。

 




転スラの映画面白かった。
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