ベル君のエロ本を書くのは間違っているだろうか?   作:リーグロード

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流石はエロ狐、アマゾネスのアイシャよりもエロい内容になっちまったぜ。
本格的にR18作品になりそうだけれど、まだセーフだよな?


エロ狐の場合

 

 私の名前はサンジョウノ・春姫。決してエロ狐なんて名前ではありません!そんな私にも今、ひとつ困っていることがあります。

 

「やい、エロ狐!」

「みこーん!?」

 

 それはお昼頃、私がホームの留守番を任されていた日に、アイシャさんが訪ねてきて、開口一番にエロ狐と罵られてからの事でした。

 

「な、何事ですの?私、何かしましたか?」

「いやなに、今日はちょっとした土産を持ってきてね。ホームには誰かいるのかい?」

「いえ、今日は皆様ダンジョンに行かれております。ヘスティア様もバイトに行っておられるので、今ホームにいるのは私だけですけれども?」

「そうかい。そいつはちょうどよかった。ほらこれ、受け取りな」

 

 渡されたのは本だった。もしかして魔導書かとも思いましたが、渡された本は薄く、その表紙には肩まで衣服を脱いだ私とベル様の絵が描かれてあった。

 

「こ、こ、これはぁぁぁぁ!!!」

「ん?その反応、もしかしてこの本のこと知ってたのかい?」

 

 そう、私はこの本の事を知っている。より正確に言うならば、この本と似たような物を既に目にしている。

 それこそが、今日、私1人でホームの留守番を任された原因でもあった。

 

 あれは休日の昼間、ホームを掃除していたときのことです。皆様の部屋を順番に片付けている最中、リリ様の部屋である物を見つけてしまいました。

 それは、ベッドの下にまるで隠すように置かれていた、一冊の薄い本だったのです。

 その時は、なぜベッドの下などに隠されるかのように置かれているのかという疑問が浮かびましたが、きっとリリ様が落としてこのような場所に落ちてしまったのだろうと、私はその本を拾い上げました。

 そして、私は見てしまった。その本に描かれていたのは、リリ様とベル様のあられもない姿。

 

 思いがけない春画に春姫は戸惑い、何かの間違いだと本来なら元の場所に戻すべきところを、真相を確かめようとつい読み進めてしまったのです。

 

「はわわわわ──!!?」

 

 白黒の絵なのに、まるでベル様とリリ様が本の中に閉じ込められてしまったかのような精巧さで、お二人の言動そのものと呼べるやり取り。

 あまりの情報量に、本来なら気を失いそうなところでしたが、逆に目が冴えてしまい、その勢いでベル様とリリ様が肌を重ねる直前まで読み進めてしまいました。

 もしあと1ページ先に指を進めるより前に本を元の場所に戻すのが遅れていたら、間違いなく春姫の脳は焼き尽くされていたに違いありません。

 

 それ以来、お二人を見るたびに挙動不審になり、ダンジョンでもモンスターそっちのけでお二人ばかりを見てしまい、体調を心配されてホームの留守番を任されることになった次第でございます。

 

「それじゃ、これの説明なんかはいらないね。ほら、こいつはくれてやるから、少しはそのむっつりスケベな性格を神ほどじゃないにしても、オープンスケベにしときな」

「コーン!?」

 

 そうして強引に本を渡して帰っていくアイシャさんの後ろ姿を見送ってしまったあと、つい受け取ってしまった本を抱え、玄関先で右往左往する私でした。どうしたものかと悩んだ末、その本を大事に抱えたまま、気がつけば自室に戻っていたのです。

 

「こ、これはただの確認です!ベル様と私がどこぞの誰か様にどの様にされているのかの確認なのです!!」

 

 誰にするでもない言い訳を口に出して、意を決して本を開く。開いた途端、どんなハレンチな内容が描かれているのかと覚悟していた私の思いを裏切るかのように、普通のホームでの日常が目に映った。

 残念なような、安心したような思いを抱えながら、ページを読み進めていく。

 雰囲気が変わったのは、ベル様がベッドに横になって寝静まったシーンが描かれてからでした。

 

 深層からの帰還による負荷(トラウマ)でちょっとした物音に過敏に反応して、大粒の汗を顔に浮かばせながら飛び起きるベル様に心を痛めて読んでいると、私が部屋に入ってきました。

 

 それは見覚えのある光景で、遠征から帰ってきたばかりの頃に、眠れないベル様に英雄譚を語り聞かせて寝かしつけた二人だけの思い出の筈。それが何故本になっているのか疑問に思うのも束の間、ページをめくった先に描かれていたのは、胸元まで服を脱いでベル様にしなだれ掛かった私の姿でした。

 

『ベル様、夜の闇がお怖いのでしたら、春姫の胸の中で甘えてくださいまし』

 

 そう言ってベル様の顔を抱き寄せ、肌の見えている胸元に沈めるなんて行為に!?

 その時点で気を失いそうになりましたが、胸の奥から湧き上がる好奇心と乙女としての感情がそれを打ち消し、何とか意識を保つことに。

 

『私はあなたに救われた娼婦。だから、この体をベル様になら汚されても……いいえ、ベル様に愛してほしい♡』

 

「あ……あ……愛して、だと……!?」

 

 本の中の自分が放った「愛して」という言葉の意味を理解し、顔を真っ赤に染める。耳と尻尾は落ち着きなく揺れ、全身には滝のような汗が流れ始めた。無理もない。この本には、私のベル様への口に出すのも恥ずかしき想いが余すことなく綴られているのだから。

 さらにページが進み、私はベル様の体に指を這わせ、ズボン越しでもわかる膨らみをそっと撫でる。

 

『あら?ふふふ……ベル様も、春姫の体に興奮してくださったのですね♡私もベル様とこうして同じベッドに寝ている事にとても興奮しています♡』

 

「コココ──ン!!?」

 

 ベル様の局部に触れる私の手を止めようとするベル様の手を逆に掴み、そのままベル様の手を服の隙間から自分の股下まで導くと、水音を示す「クチュッ」という効果音が描かれている。

 

 この時点で春姫の許容量はすでにオーバーしており、思わず変な声を漏らしてしまう。それでも、描かれているのが恋する人であることや、本の中という現実ではない状況が、春姫の理性と意識をなんとかギリギリで繋ぎとめていた。

 しかし、次のページでそのギリギリのラインは決壊しそうになる。何故なら、本の中の私が服を全て脱ぎ捨てた状態で、仰向けになって股を大きく開いたのだ。

 

『どうか、ベル様の昂ぶりを、春姫でお納めくださいまし♡』

 

 その時、ベル様の理性の紐のようなものがプッツリと切れる演出が入り、寝間着を脱ぎ捨てて裸になったベル様が、覚悟を決めてゆっくりとその身を私に捧げるように覆い被さった。

 それはまるで、女を求める男のような、無償の愛を欲する子供のような、そんなベル様の表情。

 本の中の私もまた、そんなベル様を受け入れるように両手を広げて受け入れた。

 

『ちゅっ♡ふふ……初めての接吻でしたが、そのご様子なら、春姫は上手に出来たようですね♡』

 

 それはもう、初めてというには無理があるかのような、舌を使っての絶技と言うべきキス。ベル様の体がそれに反応してビクッと跳ね上がる。

 それに気を良くした本の中の私は、ベル様の全身を隈なく舐め上げ、そして今度は逆にベル様にあ……アソコを突き出して、──その、本の中でベル様に……ま……股を!? そこから先はもう、春姫の許容量は完全に超えてしまい、これ以上読み進める勇気が持てず本をパタンと閉じてしまった。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!」

 

 まだ半分までしか読み進めていませんが、これ以上は無理です! ベル様と私があんなことやこんなことをする本なんて、もう読むことは出来ません。

 けれども、……興味はあります。なんでアイシャさんがこれを私に見せるために持ってきたのかも、一応は理解もしておりますけれど、これ以上は春姫の心臓も持ちそうにありません!!

 

「……どういたしましょう?」

 

 閉じた本を前に、処分することも検討するも、勿体ないという心がそれを拒否する。

 ならどうするか?リリ様のようにベッドの下に隠すという手もありますが、私のように、誰かに掃除やら何やらで見つかる可能性も……。

 

「しかし、このような本を一体誰が描いていらっしゃられるのでしょうか?」

 

 興奮する感情を別の方に持って行こうと、本を描き上げた絵師様のことを想像してみる。

 もしかすれば、絵にまつわる趣味神と呼ばれている方がこのような本を描いてるのかもしれません。

 

「……だから何!?ああ、続きが……。でも、これ以上は……」

 

 別のことを考えようとしても、抑えきれない悶々とした感情が胸に広がり、葛藤しながらも結局本の続きが気になって読み進めてしまう。

 

『好き♡大好き♡愛してます、ベル様♡』

 

「あひゃあああぁぁぁぁ!!!」

 

 べ……ベル様と春姫がぁぁぁ!?もうぬるぐちょで、イチャイチャで、ラブラブちゅっちゅっ♡な関係を!!?

 脳がぶっ壊れるレベルの衝撃を受けながら、それでも続きを読もうとページをめくる。

 というか、もう気を失うとかのレベルを派手にブチ超えて、テンションが最高にハイ!になってしまったのでござりまする!!?

 

『ベル様、春姫に遠慮なさらず、思う存分、ベル様の子種を春姫に……♡』

 

「────っ!!」

 

 もはや反応する声を出すことも出来ず、本の中のベル様と私が子作りをしようとしている絵を見て、私は鼻から赤い液体を垂れ流しながら、目をギンギンに血走らせてページをめくる。

 次のページでは見開きでベル様が果て、春姫の〇〇(ピーッ!)にベル様のアレが大量に……♡

 ゴクリと口の中に溜まった唾を飲み込み、火照る頬を冷まさんと、両手で顔を覆いながら本を閉じる。

 

 まだ最後まで読み切ってはいないが、これ以上は本当に心臓がもたないと判断した。実際、鼻血はまだ止まらず、手を当てなくても心臓がバクバクと激しく鼓動している。

 ふらつきと立ちくらみに耐えつつ、本を本棚の英雄譚の後ろにそっと隠し、火照った体を冷ますために水を一杯飲もうとキッチンへ向かった。

 

「ふぅ~……」

 

 コップ一杯分の水を飲むことで、昂った感情も幾分か納まり、冷静さを取り戻すことが出来た。

 しかし、どうしても頭の中を支配してしまうのは、あの続きが気になるということ。本の厚さ的に、まだ続きはあるとはいえ、これ以上読めば今度こそ私は恥ずかしさのあまり死んでしまうかもしれない。

 それでも、続きが気になりすぎて頭から離れず、そんな葛藤を抱えたまま廊下に出ると、玄関先からベル様の声が!!

 

「ただいま帰りました!」

「はうっ!?」

 

 朝ダンジョンに向かう前に聞いた筈なのに、ベル様のお声を久しぶりに聞いたような感覚に襲われ、またドキドキが止まらなくなってしまった。

 恥ずかしさで顔を赤くしながら、ベル様を出迎える。

 

「お……おかえりなさいませ」

「……ん?」

 

 出迎えた春姫の妙な態度に、リリルカは奇妙な違和感を覚えた。

 恥じらった表情と赤らめた顔、揺れ動く耳と尻尾の挙動不審さ、そしてベルをチラチラと見る視線の怪しさ。

 その全ての点と点が、リリルカの頭の中で線となって繋がった。

 

「ベル様、春姫様はまだ体調は悪いようなので、このリリが責任をもって看病しますので、どうぞお部屋でゆっくりお休みください」

「え?でも、リリもダンジョン帰りで疲れてるだろうし、ボクも……」

「いいから!ほら、早く行く!」

「う……うん。じゃあ春姫さん、お大事にしてくださいね?」

「あ……ありがとうございます」

 

 ベルを強引に下がらせた後、リリルカはすぐさま春姫の方へ向き直る。

 そして、その両肩をガッシと掴みながら詰め寄った。

 

「春姫様。リリに何か隠し事をしているのではありませんか?例えば~……ベル様との本の事だったり~?」

「ミコーン!!?」

 

 マヌケは見つかったぜ!と言わんばかりの表情を浮かべたリリは、玄関から自分の部屋まで春姫を連れて行き、言い訳も言い逃れも許さないという空気を漂わせながら問い詰めた。

 最初は口を中々割ろうとしない春姫だったが、そこはやり手のリリルカ。口八丁手八丁で上手く話を聞き出すと、春姫がホームに帰ってくるまでのあらましを聞き出したのだ。

 

「なるほど。くっ、アイシャ様め、余計な真似事を……。これで春姫様の尻に火が付いたらどれだけリリの脅威に……」

「あの、リリ様?」

「ゴホン!なんでもありません。それで、春姫様は今後どうするつもりですか?」

「ど……どうするもなにも、春姫はその……」

 

 ツンツンと指を突っつき合わせながら、春姫はごにょごにょと言い訳をするが、リリルカはその手を掴んでキッパリと言った。

 

「春姫様の想いはもうわかっております!アレは劇薬です。リリもあの本を読んでどれだけ悶えたか!それも、リリだけじゃなく、他にも大勢の方がベル様と……!!」

「ほ……他にもベル様とまぐわった女性の本があるのでございますか!?」

 

 衝撃の事実に、春姫は驚愕と困惑を隠せない。それを見逃すリリではない。

 

「そこで、同盟を組みましょう!」

「同盟ですか?」

「ええ、このままでは、ベル様の危ない本は更に増え続け、私たち以外のベル様を狙う女性の背を押す形になってしまいます。そこで、リリと春姫様が手を組んで、あの本を描いている謎の人物を捕まえるのです!」

 

 リリの提唱する作戦に、春姫は口に手を当てながら考え込む。確かに、あのような本が量産され、自分達以外の女性とベルのエッチな本が売られ続けられれば、今後どういった女性がベルにアタックするかも分からない。

 ならば、ここはリリと手を組んで、自分達だけしか登場しない本を描かせて、外堀を埋める作戦は存外にありであると、春姫の頭の中で答えが出た。

 

「リリ様」

「ええ、これで同盟成立ですね!」

 

 春姫が差し出した手をリリがしっかりと握り、二人の同盟がここに結ばれた。

 

 




書いている途中で危ない表現をちょっと遠回しに書き直したけれど、S○Xとか直接的に書いてないから、これってセーフだよね?ね?
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