プロジェクトインフィニティ   作:公平

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赤い彗星

かつての戦争その中には後の地図に残らない国があった。

ジオン公国。この国は一度消えてしまった。

終戦後多くの国は他の国とひとつになり

今の国家の数となった。その中には人知れず消えた国が

多く、記録にもなかったことになっていた。

 

シャア・アズナブル……かつてジオン公国のエースパイロットでアムロ同様戦闘機乗りだった。

彼の他には青い巨星ランバ・ラル、黒い三連星、

アナベル・ガトー、ジョニーライデン、シン・マツナガなど

ジオンには多くのエースパイロットがいた。

 

終戦を迎えシャアは生き残った。

シャアは赤い戦闘機に乗り多くの敵を落としていた。

カスタムされた性能と本人の操縦技術にて3倍の動きを

誇っていた。

こうして生き残ったシャアだがジオン公国は

他の国と融合した。しかし実質その国を牛耳っていた

ザビ家は生き残り今も地球防衛軍所属国家のなかに

入っていた。

シャアはかつてジオン公国の前身、ジオン共和国の

創設者ジオン・ズム・ダイクンの息子だった。

彼には生き別れた妹がいる。

彼の目的は復讐であった。父は病死ということに

されているが、ザビ家に殺されたと情報を得ており

ザビ家に近づくため彼は軍人になった。

戦後、彼が地球防衛軍に所属しているのも

ザビ家の動向を探るためである。

 

彼は現在、地球防衛軍の一大プロジェクト

怪獣支配作戦を地球防衛軍の大将ヨハン・エイブラハム・レビルに任されていた。

 

シャアはこのプロジェクトに疑問を持ちつつ主任になることを受け入れた。

 

レビルとの話の後部屋を立ち去ると腕を組んでいた女性が

そこにいた。

 

「怪獣をペットにするプロジェクトなんて

あなたも随分落ちぶれたものね。シャア」

 

「ハマーン、助手である君が私に口答えするのか?」

 

「私はあなたの助手になった覚えは無いな」

 

ハマーン・カーン。彼女はシャアが戦後に引き取った

シャアの秘書である。彼女はザビ家の末裔ミネバ・ザビ

に仕えていた。しかし今はシャアの元にいる。

 

「君はミネバ様のとこにいたのではないのか?」

 

「キシリア様からお前のとこにいるよう言われたのだ

妙なことをしないようにと」

 

「とにかく今は怪獣支配プロジェクト。これを達成しなければ行けないな」

 

シャアはレビルの指示である男の元へ向かう。

 

「お待ちしてました。シャア・アズナブル」

 

「君が怪獣支配下計画の起案者かな?」

 

「はい、私メフィラスという星から来た。黒川と申します。

略してクロちゃんです! なんちゃって」

 

ビジネススーツを来た人間の男性が丁寧にシャアに

挨拶をする。ギャグに関してはシャアはスルーする。

 

「メフィラスという星といったな。君は地球の人間ではないのか?」

 

「はい、おっしゃる通りです。」

 

2人は椅子に腰をかけ話をした。

 

「やはり異星人はお嫌いですか? こないだのザラブの事件も

あるでしょう」

 

「正直私には理解できないな。いきなり目の前で私が

宇宙人と言われても」

 

「そう思う方は多いと思います。しかしあなたなら

わかってくださると私が直々に将軍様に申し出たのです」

 

「なぜ、私に」

 

「あなたには私となにか似てるところがあると思ったからですよ」

 

シャアはメフィラスの言ってることに理解はできなかった。

ハマーンは言う。

 

「話をしたいことはそのようなことではないでしょう」

 

「そうでしたねお嬢さん。今回私が進めている

この企画は怪獣達を超音波、薬、装置で

コントロールするということです。

これにより怪獣立ちを他ひとつの場所にまとめ

そして怪獣達も我々地球防衛軍の一員となって

いただくのです。

戦力が増え、怪獣の脅威も消える。一石二鳥

私の好きな言葉です」

 

この事にシャアは疑問を持ち黒川に言う。

 

「怪獣を1箇所にまとめそこに閉じ込めるというのでは

ダメなのか?」

 

「せっかくならその状況を利用した方がいいです。

我が星の技術では怪獣を操ること造作もないこと

怪獣との共存。私の好きな言葉です」

 

シャアはその後も黒川の言う通り目的は

怪獣の保護、災害の根絶ということにとりあえずは

納得いく。そしてシャアはプロジェクトの主任となった。

黒川は言う。

 

「あなたならきっと成功できます。健闘祈ります」

 

しかしシャアは疑問が残っていた。怪獣島に閉じ込めれば

終わるのではと。ハマーンは言う。

 

「シャア、お前は今じゃ地球防衛軍のひとりだ。

お前がどう思おうがやるしかないだろう」

 

「私には私のやり方があるハマーン。だがこれには

ひとりでは無理だな」

 

「部下なら既に募集した。それにお前の新しい愛機も用意している。まずは部下だな。入れ」

 

すると2人の少女が入室する。

 

「アマテ・ユズリハです!」

 

「ニャアンです!」

 

アマテは赤いショートヘアーの少女

ニャアンは藍色の髪のロングヘアーの少女だった。

シャアはこれを見てハマーンに言う。

 

「どういうことだハマーン! 私に子守りでもしろと!」

 

「お前年下好きだろ! 若い時私にセクハラをしたの

覚えてないのか?」

 

するとこれを聞いたアマテは怒る。

 

「ちょっと子供扱いしないでよおじさん。おばさん!」

シャアは30近くだったがハマーンは20代だった

2人はイラッとしたがニャアンがアマテに言う。

 

「マチュ、ここは我慢しよう。お金を貯めて旅行に行くんでしょ」

 

「そうだね。旅行に行くためにはお金を貯めなきゃ!」

 

アマテはマチュというあだ名で呼ばれていた。

シャアは彼女の2人の動機に納得いかなかった。

 

「ハマーン小遣い稼ぎの娘を私によこしたのか!」

 

「私がそんなことだけで採用したとでも?

この2人はかなり優秀なのだ。戦闘テストをトップの成績で通ってる」

 

「この2人がか?」

 

シャアは信用出来なかった。しかし2人にこういう。

 

「この先君たちは死ぬかもしれないのだぞ?

軽い気持ちで金だけのためならここから立ち去った方がいい」

 

しかしマチュは断った

 

「私お金のためだけじゃない! 怪獣や戦いを無くすために

来たんです!」

 

「私も! 生半可な気持ちでは来てません!」

 

シャアは2人の意気込みをとりあえず受け入れ部下にすることにした。

するとハマーンのファイルから1枚の書類が落ちる。

 

シャアはそれを見る。ハマーンはしまったとなる。

 

「この男は! ハマーンなぜ隠した! 明らかに逸材が

もうひとりいるではないか!」

 

「こいつは気に食わない! 面接で白い悪魔になりたい

と言っていた」

「ええい、私が面接する。2人は待っていろ」

 

マチュとニャアンは採用されたと気づき喜んでた。

 

シャアはハマーンが不採用にしたパイロットの面接をする。

 

「入りたまえカミーユ君」

 

「失礼します」

 

「すまなかったなハマーンは白い悪魔の敵国出身でな」

 

「そうでしたか。それは失礼しました」

 

シャアが面接したのはカミーユという青年だった。

彼はマチュやニャアンと同様トップの成績だった。

しかし志望動機が白い悪魔に憧れたという

内容だった。

 

「カミーユ君君はほんとうにそれだけなのかい?」

 

シャア念のため聞いた。

 

 

「僕も怪獣が憎いです! でも他になにかできないかと

思いこちらへきました」

 

「死ぬかもしれないのだぞ。それでもいいのか?」

 

「多くの人がこの間にも怪獣の被害にあってるんですよ

僕はもう後戻りはしません!」

 

シャアはマチュやニャアンよりこっちの方が明らかに

向いてると確信し彼を採用した。

 

シャアはカミーユ、マチュ、ニャアンの3人を部下とした。

 

ハマーンはシャアを含め彼らに説明する。

 

「あなた方にはモビルスーツという新しい兵器に乗り

作戦をしてもらいます。これを見て欲しい」

 

ハマーンはシャア達にゴジラと対決したガンダムの映像や

アントラーと戦ったガンダムの映像を見せる。

 

「これは科特隊に所属しているかつて白い悪魔と呼ばれた男

アムロ・レイが操るガンダムという人型兵器だ。

上はこれをモビルスーツと呼んだ」

 

「この技術は地球の技術でないな。ハマーン」

 

「先程の黒川……メフィラス星人の話だと

どこの星かは知らないが地球外の技術とは

言っていた。だがこれを人類の科学で作れないかと

研究したのがこれだ」

 

ハマーンは地球製のモビルスーツを見せた。

 

「名前はザクという。こちらは戦闘向けのザクⅡだ」

 

「1は?」

 

マチュがハマーンに尋ねる。

 

「あるがそっちは作業用だ。戦闘用として

改造しどこにでも対応できる素晴らしいモビルスーツだ」

 

これに対してカミーユは言う。

 

「だけど量産型でしょう? ガンダムとは明らかに

違う」

 

「たしかにスペック面ではガンダムに劣る。

だがそれを上手く扱えるかそのテストに

合格したのが諸君なんだ。

マチュとニャアンはパイロットの経験は薄い

サポートシステムをいれたザクに入ってもらう」

 

(補助輪付きの自転車に乗るようなものか。嫌だな)

 

マチュは少し納得いかなかった。ハマーンは続ける。

 

「シャアお前にはお前用に用意している。これだ!」

 

シャアに見せたのは赤く塗られたザクだった。

 

「赤い彗星にはこれが似合うだろう。あの二人と

違いこちらはお前の腕次第だ」

 

「ほう、悪くないな」

 

するとマチュは言う!

 

「納得いかない! なんでおじさんにはいいのあげるの!」

 

「お前たちにはこの後戦闘訓練をやってもらう。

実戦はシャアの言う通り死ぬかもしれないところなんだ

補助輪を取りたければ努力するんだな」

(冷たいなあのおばさん)

 

マチュは文句を言ってたがニャアンは順応だった。

カミーユは疑問に思う。

 

「あの僕の機体は?」

 

「ザクはシャアのを含めて三機だけだ。だがお前のモビルスーツは既にある」

 

するとそこにあったのはガンダムだった。

 

「え? カミーユの機体ガンダムなの? いいな!

私が乗りたい!」

 

マチュは羨ましがる。するとカミーユは怒る。

 

「納得いかない!」

 

「えっ? なんで?」

 

「こんなガラクタにのせるなんて!」

 

「どういうこと?カミーユ? ガンダムは強いんじゃ」

 

シャアは疑問に思うマチュに言う。

 

「さすがカミーユくん。このガンダムが見た目だけのもの

と気づいたか」

 

「どうしてです?なぜザクのような機体にこの子達をのせ

僕にこの偽物のガンダムを?」

 

カミーユが憤っていたのは陸戦型ガンダムのことである。

見た目はガンダムだがスペックはガンダムに届くものではなかった。

 

「カミーユ。君はシャアの推薦で入った。

この機体には補助輪はない。自分で何とかするんだな」

 

「ハマーンそれは酷くないか?彼は有能な素質はあるが

まだ素人だ!」

 

「シャア、戦いが非常なものでないとはあなたが

私な教えたことだ。部下に厳しくするのも大事だと思うが」

 

カミーユが納得のいかないまま作戦ミーティングに入る。

 

 

「全国の怪獣を誘導し怪獣島へ閉じ込める。

そして洗脳作業を開始する。

いずれは全怪獣側が地球防衛軍の配下となるという作戦だ

マチュとニャアンは誘導係をして欲しい。

まだ2人は戦いには向いてないからな。

シャアは誘導と戦闘どちらもして欲しい。

カミーユはシャアのサポートだ」

 

カミーユは待遇の悪さに納得いかなかった。

ニャアンは質問する。

 

「怪獣の洗脳は少し可哀想じゃ……」

 

「怪獣が確実に暴れないためにそうするしかないのだ」

 

これに対してカミーユは言う。

 

「実験はしたのですか?」

「ザラブ星人の時に科特隊のキャップがつかった

カプセル怪獣がある。あれとメフィラス星人の

提供した技術を捕獲した怪獣につかった。

成功はしている」

 

一同はハマーンのプレゼンには納得いき作戦に入る話になった。

しかしカミーユはモヤモヤが残っていた。

シャアはフォローする。

 

「カミーユ君気を落とすな。君もあの2人と同じく

素人だから仕方ない」

 

「でもザクは万能です。見れば分かります」

 

「やはり私の目には狂いはなかったなカミーユ君」

こうしてシャアたちは怪獣支配下計画を始めるのであった。

 

一方ショッカーの基地にて新しい幹部が来た。

 

「私はゾル大佐。かつて日本は我が敵国だった。

そのためには君の力が必要だ。黒川くん」

 

「おっしゃる通りです。大佐」

 

それはシャアと話をしていた黒川だった。

 

果たして黒川ことメフィラス星人は何を企んでいるのか。

この思惑を知らず科特隊やシャア達はそれぞれのやるべきことをしようとする。

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