敵に生まれ変わることを強いられているんだ   作:色々残念

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とりあえず思い付いていた新作を書いてみました


最初はダンまち

死んだかと思えば、眼前にあるのは1つのサイコロ。

 

「サイコロを転がしてください」

 

なんて声が聞こえてきたので、とりあえずサイコロを転がしてみると、出た目は3。

 

サイコロが消え去り、現れたのは、上部だけに穴の空いた大きな箱。

 

穴から箱の中に何が入っているのか見てみると、中には折り畳まれた紙が沢山入っていて、それを確認した瞬間に「くじを1つずつ3回引いてください」という声が聞こえる。

 

どうやらサイコロで3の目を出したので、3回くじを引くことができるらしい。

 

箱の中に手を突っ込んでいき、1つずつ取り出した紙のくじは、やはり3回以上は引けないようで、3つのくじを取り出したところで消え去った箱。

 

「紙を開いて、特典を確認してください」

 

その言葉に従いまず最初に引いた紙を開いてみたが「能力進化」と書かれていた。

 

特典とやらは文字を見て内容を確認した瞬間に取得するらしく、詳細な説明も頭の中に思い浮かんだ。

 

「能力進化」は様々な能力などを進化させることが可能な特典であるそうで、他の能力などを得た時にこそ真価が発揮される力であるのは間違いない。

 

続けて2つ目の紙を開いて中に書かれていた文字を確認したが「能力引き継ぎ」と書かれている。

 

これは得た能力を引き継いで生まれ変わることが可能な特典だが、多重転生となることが決まっていない場合は、あまり意味がない特典であるみたいだ。

 

最後の紙を開いて確認した中身には「敵であった筈の存在に生まれ変わり続ける」と書かれていた。

 

3つ目の特典は、文字通り主人公の敵であった筈の存在に生まれ変わり続けるという特典のようで、一応これで多重転生が決定したことになるな。

 

「能力引き継ぎ」が死に特典にならないのなら、それはそれで良かったのかもしれない。

 

全ての特典を得た俺に「それでは転生を開始します」という声が届き、光に包まれていた俺が気付いた時には、何かの中で生まれた俺が身を捩ると、砕けた何かは水晶のようであった。

 

水晶の中から生まれた俺が地に降り立ち、見てみた自分の身体は漆黒で、此方を見ている人々に比べれば俺の身体は大きい。

 

まるで巨人だなと思いながら顔に触れて見ると、歯がまるで牙のようになっている部位もある。

 

顔を確認しておきたいんで川でもないかと思いながら、探索していると人間からチクチクと攻撃されていたんで、反撃として咆哮を上げておくと吹き飛ばされていった人間達。

 

衝撃波のような咆哮を飛ばせるみたいだが、この巨人の身体なら普通に殴った方が強そうだ。

 

殴るかどうかは人間達次第だな、と考えながらも発見した川で今の自分の顔を見てみたが、どうやら俺はダンまちの漆黒のゴライアスとなっていたらしい。

 

確かに主人公の敵であった筈の存在ではあるが、どうするかな、と悩むことにはなったが、自由に過ごさせてもらおうと考えて18階層にあるという迷宮産の果実を探してみて、雲菓子を食べてみたが確かにめちゃくちゃ甘い。

 

他にも様々なダンジョン産の果実を探していき、見つけた肉果実を食べてみると、此方は上等な厚切り肉のような味わいで、とても美味かった。

 

食用になるダンジョン産果実を貪り食らったりしてみたりする間にも、チクチク攻撃してくる人間達に反撃しておくと、飛んできた様々な攻撃。

 

飛来する攻撃魔法を空手の廻し受けのように、両腕を動かして防いだりしてみると驚いていた人間達。

 

それから適当に反撃しておき、放たれる人間達の攻撃を避けたり防いだりしていると、戦意が喪失した人間が増えてきた。

 

人間達から攻撃してくれば反撃するということを繰り返していると、攻撃しなければ俺が反撃しないと気付いた人間達は、塞がれた出入り口の復旧に時間を費やすことに決めたようで、此方に攻撃してくることは無くなった。

 

暇になったんで森に移動して寝ていると、また攻撃されて目覚めた俺の前にはロキ・ファミリアの幹部が勢揃いしており、全員が武器を此方に向けている。

 

今の俺がどれだけ戦えるか試すにはちょうどいいかと思い、逃げることなくロキ・ファミリアとの戦いに挑んだ俺。

 

「能力進化」で進化させた咆哮や再生能力も活かして戦ってみたが、Lv5程度の黒ゴライアスでは、Lv6が4人でLv5が3人居るロキ・ファミリアには勝てなかった。

 

思いっきり殴っても良心が痛まないベートが撃沈する位には打撃を叩き込んでやったが、それ以外の面々からの攻撃にやられた形となる。

 

特にアイズの風魔法が厄介で、斬撃に風が付与されたことで凄まじい威力になっていたことは確かだ。

 

それでも満足するまで思いっきり戦えはしたんで、1ヶ月に満たない短いゴライアス生が終わろうとも悔いはない。

 

アイズの必殺技により、魔石を完全に砕かれて灰と化す俺のゴライアスの身体。

 

さて、次はどんな存在に生まれ変わるんだろうな。

 

とりあえず特典の「能力引き継ぎ」で「咆哮」と「再生能力」に「神の力への耐性」は引き継がれるみたいだから、直ぐに死ぬようなことは無さそうだ。




3つの転生特典
「能力進化」
能力を進化させることが可能な特典
「能力引き継ぎ」
得た能力を生まれ変わる先にも引き継げる特典
「敵となる筈だった存在に生まれ変わり続ける」
主人公の敵となる筈だった存在に生まれ変わり続けることになるが、多重転生を行えるようになる特典

今回の転生先
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか、に登場した黒いゴライアスという怪物
Lv5相当の実力と衝撃波のような咆哮に再生能力を持つ、特殊なゴライアス
神に対抗する為に生み出される漆黒のモンスターには神の力への耐性があり、神威に反応して生み出された漆黒のゴライアスにも勿論神の力への耐性があった

今回黒いゴライアスに転生したことで、新たに「能力引き継ぎ」の特典で引き継がれることになる能力
「衝撃波のような咆哮」
「再生能力」
「神の力への耐性」
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