モブサイコの世界で島崎亮となり、幾つかの能力を引き継いで生まれ変わった俺は、今度はミハイ・シュティルベイとなっていた。
活人拳や殺人拳、闇の無手組や武器組などが存在する世界で、ミハイ・シュティルベイとなると、この世界は史上最強の弟子ケンイチの世界で間違いなさそうだ。
原作だとミハイ・シュティルベイは、闇の武器組の頂点である八煌断罪刃の一員で、死神と踊る武王の異名を持つ大鎌使いではあったが、実力的には八煌断罪刃で1番格下である存在だったかもしれない。
主人公の兼一を殺そうとしたところで、闇の無手組の本郷晶に叩き潰された後に、終盤近くで復活するも活人拳を掲げる梁山泊の香坂しぐれに敗北したミハイ・シュティルベイは、あまり強そうな描写がない敵キャラであった。
そんなミハイ・シュティルベイに転生した訳だが、殺人拳にも活人拳にも興味がないんで、好きなようにさせてもらおうと考えた俺は、これまでの転生先で得てきた様々な能力を活かして生きてみようと思い、行動を開始。
特典の「能力進化」を用いて進化させた「瞬間移動」を用いて、日本に移動した俺は「イエローテンパランス」によって変装し、次に「結晶」の能力を用いて作り出した各種宝石を売り捌いていき日本円を手に入れる。
「瞬間移動」を駆使して日本全国を巡り、宝石を売り捌いて生活していく最中、病人や怪我人を発見すれば「ドクター」の能力を用いて治療していくと、流れの凄腕闇医者扱いされることになった俺。
そんな日々の合間に武術の鍛練も行ってみたが、使いにくい大鎌を武器にして八煌断罪刃に入れる程度には才があるこの身体は、凄まじく才能に溢れていたようで、動の気の発動から、次の開放まで簡単に行うことが可能であり、気の掌握まではあと少しといったところであるようだ。
武術がメインな世界に転生したのだから、俺が身に付けている我流の槍術や体術や、他の技術にも名前が必要かと考えて、少し頭を悩ませて決めた名前。
転生を幾度も繰り返して長い年月を費やし、武術として磨かれてきた我流の槍術には、初めて槍を武器として握り、武術として槍術を磨いた転生先であるガルヴァスの名を冠し、ガルヴァス流槍術と名付けておく。
体術の方は、一応ハンター×ハンターの世界で流派のようなものができていたリールベルト流として、リールベルト流体術と名付けてみた。
他にもうちはマダラだった頃に手裏剣術なども身に付けていたので、それにはうちは流手裏剣術と名付けておくのがいいかもしれない。
そんな名前を考えたりもしながら修行の日々を過ごすと、10代で到達した気の掌握。
ミハイ・シュティルベイの武術の才能は、史上最強の弟子ケンイチ世界でも上澄みなのは間違いないみたいだ。
それからも日本を巡り、宝石で旅行資金を調達しては、病人や怪我人の辻治療を行ったりもした俺。
ある日、飲み屋で意気投合した相手が馬槍月だったりもして、酒を酌み交わした俺と馬槍月。
時折、一緒に酒を飲む間柄になっていた俺と馬槍月は、飲み友達と言えるものにはなっていたかもしれない。
武術の達人な飲み友達ができてからも「ドクター」の能力を用いて治療をしていった俺は、とある孤児院で重病人な楓という名の少女を健康体に変えておく。
妹を健康にした俺に物凄く感謝してきた楓の兄は夏という名前であるようだった。
その後、谷本家という裕福な家の養子となった谷本夏と谷本楓を見守り、2人に危害が加わりそうになれば助けたりもしていると、信頼できる相手だと判断されたのか、俺に「楓を守れる位に強くなりたい」と言ってきた谷本少年。
飲み友達でもある馬槍月に「才能がありそうな少年」として谷本少年を紹介してみた結果、武術を教える報酬として谷本夏が用意した高級な酒数十ダースを飲み干した馬槍月。
それから馬槍月から中国拳法を習い始めた谷本少年は、俺からも武術を学びたいようで、何度もせがまれて根負けした俺は、谷本少年にリールベルト流体術を教えることにした。
中国拳法とは術理が違う流派であっても、しっかりと身に付けていく谷本夏という少年には、武術の才能があり、地獄の修行に耐える根性もあるので、いずれ達人となる可能性は高いだろう。
それからも辻治療を続けていった俺は、病人であった御堂戒を治療して健康にして、御堂戒を襲いにきた拳聖を「瞬間移動」で連れ去って、容赦なく返り討ちにしておいたが殺すことはなく、御堂戒とその家族を狙わないように「超能力」や「永遠の万華鏡写輪眼」を用いて念入りに催眠しておいた。
これで拳聖に御堂戒とその家族が狙われることはない筈だ。
一応俺も谷本少年の師匠の1人ということにはなったが、定期的に谷本少年の指導などを行っていると、谷本少年がラグナレクという不良グループの一員になったりもして「妙な相手と喧嘩した」と言ってくることもあったが、どうやら白浜兼一と谷本少年は、既に出会っているらしい。
馬槍月と共に育てていった弟子である谷本少年は、順調に成長していたことは確かだ。
師は弟子を育て、弟子は師を育てるという言葉の通りに、谷本少年を弟子にしてから俺も成長していく。
動の気だけではなく、静の気も使えるようになった俺は、無敵超人こと梁山泊の長老が兼一に原作で言い渡した幾つかの口伝をもとに、静の極みである流水制空圏を身に付けることに成功。
続けて、動と静の気を組み合わせて、爆発的に戦闘力を向上させる静動轟一を習得する為に、時間を使ってみた。
動の爆発的な気を、静の静かなる気で圧縮していき、同時に運用した異なる気により、戦闘力を飛躍的に高める技こそが静動轟一。
静と動の同時使用は、才があるものなら可能であり、弟子クラスや妙手でも静動轟一の使用は可能であることから、習得難易度はそこまで高くはない。
試行錯誤を重ねていき、静動轟一に適した気の練りや、気の運用方法を少しずつ身に付けていった結果、10分程度ならノーリスクで静動轟一を使えるようになる俺。
ここらで1つ武術家として力試しをしたくなった俺は、闇の武器組の頂点である八煌断罪刃の長が居る場所を突き止めて、そこに向かう。
「結晶」の能力により作り出した頑丈な槍は「武装色の覇気」を完全に染み付かせたことで、覇気を流さずとも常時黒槍と化しており、強度が凄まじく向上しているので折れたり欠けたりすることはない。
黒槍を担いで「果たし合いに参った!」と言う俺への返答は、2刀による斬撃。
瞬時に構えた黒槍で受けた二天閻羅王の初撃の斬撃は、まずは挨拶代わりといったところで、更に苛烈な攻撃が続けて放たれる。
最速で、勝負を決めようと考えていた俺は、迷いなく静動轟一を発動し、一時的に超人の領域にまで武術家としての実力を跳ね上げた。
使う技は「真刃合練斬」であり、黒槍という武器と1つとなった俺は、最短で最速で、黒槍による突きを放つ。
複数の人生を生き、幾度も磨かれてきた槍術による槍撃は、二天閻羅王の剣撃の檻を突き破り、貫いたのは八煌断罪刃頭領の心臓。
武器を用意するのには、能力を使用したが、この世界で身に付けた能力と、今まで磨いてきた武術だけで二天閻羅王を倒すことが可能な程度には、俺も強くなっていたらしい。
谷本少年が達人になるまでは面倒を見ておき、それからは日本を巡る旅を生涯続けた俺。
根無し草のまま生きたが、たまにはこんなのも悪くはないだろう。
ミハイ・シュティルベイとなって身に付けた幾つかのこの世界特有な技能は、次の転生先に「能力引き継ぎ」で引き継がれる筈だ。
二天閻羅王が死んでるんで、無敵超人が封じられることがなくなり、久遠の落日は早めに防がれたようです
今回の転生先
史上最強の弟子ケンイチ、に登場する敵キャラのミハイ・シュティルベイ
大鎌を武器とする八煌断罪刃の一員
本郷晶に瞬殺されたり、香坂しぐれに倒されたりして、戦績がいまいちいぱっとしないので、こいつよりも鍔鳴りの陽炎さんの方が強いと思われる敵キャラ
今回ミハイ・シュティルベイに転生したことで、次の転生先に「能力引き継ぎ」で引き継がれる能力
「動の気」
「静の気」