引き継いだ「霊能力」という能力を活かす機会があるかはわからないが、次に俺が生まれ変わったのは、ギルド・テゾーロだった。
ONE PIECEの劇場版であるFILMGOLDに登場する敵キャラであるギルド・テゾーロは、ゴルゴルの実の能力者で、触れた黄金を操る能力を持っていた筈だが、能力者となる前が悲惨な境遇だった筈だ。
小悪党と言えるようなチンピラだったテゾーロが、奴隷の女性であるステラと出会い、ステラが嫌いな悪事をやめて真面目に働いたテゾーロは、売られていたステラを助けようと頑張った。
しかしそれが間に合うことはなく、天竜人に買われてしまったステラを助けようとしたテゾーロも奴隷として捕まり、聖地へと連れていかれたテゾーロはステラを助けることができず、亡くなってしまうステラ。
フィッシャータイガーの奴隷解放に応じて逃げ出したテゾーロは、ゴルゴルの実を食して能力者となり、グラン・テゾーロという巨大な都市を作り上げるまでに成り上がったが、ルフィ達の敵となって倒されたという敵キャラだ。
悲しい過去がある敵キャラではあるが劇場版の作中では、テゾーロの過去が詳細に語られることはない。
そんなテゾーロに生まれ変わっていた訳だが、カナヅチになるという弱点ができる悪魔の実を食べるつもりが全くない俺は、ONE PIECEの世界に来たんだから六式や覇気を習得してみようと考えた。
幼い頃から六式と覇気の修行を始めてみた結果、剃や月歩に嵐脚などは身に付けて、武装色と見聞色に関してもそれなりに形となったが、覇王色に関しては特に使えるようにはならなかったんで、六式に武装色と見聞色だけを磨いていく日々。
ONE PIECE世界でも宝石は価値があり、売り捌いたことで結構手に入ったベリーという通貨。
それを用いてステラが天竜人に買われる前に購入しておき、ステラを連れて安全そうな場所である東の海にまで移動し、シモツキ村にまで行った俺とステラ。
シモツキ村での生活環境を整えておき、ステラ1人でも生きていけるような状態にしておいた。
それからステラの護衛として水晶型モンスターのダーククリスタルを「結晶」の能力で何体か作成しておき、そう簡単にはステラを害せないようにしてから、ダーククリスタル達にはステラの命令を聞くように命じた俺は、ゴミ掃除をしておくことに決める。
体力が続く限り、月歩で空を移動できるようになっていた俺は、迷うことなく聖地へと侵入し「霊能力」を用いて、天竜人達の魂を直接破壊していき、欠片もこの世には残さない。
ゴミ掃除は、まだ始まったばかりだ。
現れた神の騎士団を相手に進化させた「暗黒闘気」を用いて超大規模な闘魔滅砕陣を発動し、動けなくしておいた神の騎士団。
蜘蛛の巣のように張り巡らせた「暗黒闘気」を用いて、完全に神の騎士団の動きを封じた俺。
神の騎士団とやらは不死身であるそうだが「霊能力」を使用して魂を攻撃して破壊しておくと、生身の肉体ではなく魂まで直接破壊されたことは初めてだったようで、完全に破壊されて消滅していった神の騎士団の魂が戻ることはなかった。
全滅した神の騎士団の次は、五老星までもが出てきたが「霊能力」で魂を直接攻撃して破壊していくと、倒れたまま動かなくなる五老星達。
そのまま聖地とやらの奥まで進み、神を自称するイム様と対面することになったが、容赦なく「霊能力」を用いて魂を完全に破壊しておくと、不死身であった筈のイム様も動かなくなる。
覇気や悪魔の実の能力があろうと、別世界の能力である「霊能力」で魂をダイレクトアタックされれば、死ぬことに変わりはない。
不死身にかまけて、攻撃を避けようとはしなかったことが、こいつらの敗因だ。
天竜人を残らず殺害して、ゴミ掃除は完了したかと考えた俺は、宙を舞うライトクォーツという水晶型モンスターを大量に作り出して、ライトクォーツに乗せて飛ばして聖地の奴隷達を全員遠くに逃がしておき、最後に用意しておいた黒魔晶を加工した黒の核晶を用いて聖地を完全に消し去っておいた。
黒の核晶の素材となる黒魔晶は、俺の「結晶」で作り出せて、黒魔晶を黒の核晶へと加工する方法はガルヴァスだった頃にバーンから聞いていたので、作るのは問題なかった黒の核晶。
特典の「能力進化」で進化させた「霊能力」も、しっかりと役立ったのは間違いない。
ゴミ掃除を終わらせてからシモツキ村に戻ってきた俺が見たのは、子ども達に群がれて困っているダーククリスタル達を見て笑っていたステラの姿。
「おかえりなさいテゾーロ」
此方に気付いて、そう言いながら俺を出迎えてくれたステラ。
「ただいま、ステラ」
それだけ言って笑った俺に、笑顔を返してくれたステラが、天竜人に奴隷にされてしまうことはもうない。
ゴミ掃除を終わらせて爽快な気分だった俺は、ステラと一緒に子ども達の相手をしてやり、子ども達の指紋が身体に付きまくっていたダーククリスタル達の身体を磨いてやると、喜んでいたダーククリスタル達。
そんな穏やかな日々がしばらく続いたが、シモツキ村の人々が倒れ始め、身体に緑の斑点が現れていたことからダフトグリーンによるダフトという病だと判断した俺。
ガルヴァスだった頃に習得して引き継いだ「治療魔法」に含まれているキアリーを用いて、ダフトグリーンの毒を治療していったことでシモツキ村の人々は助かったが、元凶を始末しなければシモツキ村の人々は、ダフトグリーンの毒によって再び倒れるだろう。
キアリーの契約魔法陣は覚えていた為、ダーククリスタル達にキアリーを習得させておき、シモツキ村の人々とステラがダフトの病になればキアリーで治療するように命じておき、月歩を用いてダフトグリーンの毒が流された方向へと向かっていった俺は、金獅子のシキと対峙することになった。
シキのフワフワの実の力により、空を舞う小島にはダフトグリーンが所狭しと生い茂っており、毒を撒き散らしていることは確かだ。
ダフトへの対抗策を得ている様子のシキとは違い、明らかに強化されたダフトグリーンの毒が充満した空間に入ってしまったことにより、症状の重いダフトにかかってしまった俺の身体は動かない。
確かにダフトによって全く身体は動かないが、魔法を唱えることはできるのでキアリーを唱えた俺は、なんとか立ち上がったがふらつく身体は本調子ではない。
「立ち上がったか、だがこのダフトグリーンの毒は並みじゃねぇのさ。風に流した少量なら解毒すれば助かるが、ダフトグリーンの近くで濃い毒を吸ったお前は後数分の命で、もう長くはねぇ、特効薬を飲んでるおれとは違ってな」
そう言いながら笑う金獅子のシキに対して「なら、お前も道連れだ」と俺も笑った。
シキのこめかみへと突き刺した両手、全魔法力を込めて唱える魔法は決まっている。
「メガンテ!」
シキを道連れに大爆発を起こした俺は、ダフトグリーンが生い茂っていた小島すらも巻き込んで完全に消し飛ばして消滅。
至近距離でメガンテを受けたシキも確実に死んだことは間違いないだろう。
俺が死んでもダーククリスタルは消えないんで、これでシモツキ村の人々は、助かった筈だ。
天竜人が居ないんなら、ダーククリスタル達に守られているステラは、きっと大丈夫だろう。
六式は技術だが、覇気は能力として判断されるかもしれないんで、特典の「能力引き継ぎ」で引き継がれるかもしれない。
次の世界は、どんな世界になるんだろうな。
帰ってこないテゾーロを待っていたステラは、テゾーロからの手紙を見つけて読みましたが、もし自分が帰ってこなかったら既に死んでいる可能性が高いことと、ステラへの遺言が書かれていた手紙を見たステラは、涙を流したようです
ちなみにシキを主人公が道連れにして倒していなければ、東の海全体にダフトグリーンの毒が撒き散らされて、凄まじい犠牲者が出ていました
今回の転生先
ONE PIECEの劇場版フィルムゴールドに登場した敵キャラのギルド・テゾーロ
ゴルゴルの実の能力者で黄金を操る力を持つ敵キャラで、ギア4のルフィと戦った
悲しい過去がある敵キャラでもある
今回ギルド・テゾーロに転生したことで、次の転生先に「能力引き継ぎ」で引き継がれる能力
「武装色の覇気」
「見聞色の覇気」
「生命帰還」