神谷実だった頃に得た「ドクター」の能力を引き継いで、生まれ変わった今生は、ドーナシークという天使に生まれ変わっていたが、瞬く間に堕天使になった俺は聖書の神から離れて、放浪の旅をすることにした。
ドーナシークで堕天使となると、この世界はハイスクールD×Dの世界なのかもしれない。
旅の最中「ドクター」の能力を用いて怪我をしている相手を治療している内に、堕天使の医者として有名になっていた俺。
どんな相手だろうと別け隔てなく治療していた俺に対し、天使からは討伐隊が、悪魔からは勧誘が来るようになり、どちらも追い返す日々。
堕天使ではあってもアザゼルが集めた堕天使達の中に加わるつもりはない俺は、あてもなく世界を巡る放浪の旅を続けていく。
偶然旅先で赤龍帝ドライグと出会うことになり、かなり巨大なルビーを「結晶」の能力で生成して渡してみると、ドライグはルビーを気に入っていた。
各種宝石をドライグに提供すると、宝を集める習性があるドラゴンとして、住まいに宝石をしまっていくドライグは機嫌がいい。
それからしばらくドライグと一緒に過ごした後に、今度は白龍皇アルビオンと出会うことになる。
ドラゴンとして宝が好きなことは変わらないアルビオンには特大のサファイアを渡しておくと、とても喜んでいたのは間違いなかった。
アルビオンにも各種宝石を提供しておくと、住みかに宝石をしまっていくアルビオンはご機嫌だったな。
特に意図した訳ではないが、それからも何度か赤龍帝ドライグと白龍皇アルビオンと出会い、ある程度仲良くなって友好を深めてしまった俺。
基本的にはいがみ合っていた二天龍が、俺が近くに行くと戦いを止めて、普通に俺に話しかけてくる程度には友好を深めていたことは確かだ。
俺が間に入っている内は戦いを止めていた二天龍。
二天龍の友とも言われるようにもなっていた俺は、天使と堕天使が使える光力を「能力進化」で進化させていき、進化前は下級堕天使程度だった光力を上級堕天使とまで言える程に高めることに成功。
堕天使としての高みには到達した俺は、ガルヴァスだった頃に身に付けた我流槍術を更に磨いていく。
長い寿命がある堕天使という種族の特性を活かして、世界を巡る旅を続けながら、槍術の鍛練も続けていった日々。
聖書の神によって二天龍が神器に封印されてからも出会うことになり、二天龍の神器所有者達とも友好を深めていった俺。
最強の赤龍帝と言えるベルザードは、明らかに俺よりも強かったが、そんなベルザードと酒を酌み交わしたりもした。
人として寿命で死んでいく二天龍の神器所有者達を幾度も看取ることにはなったが、最期が1人ぼっちではなかったことで安らかな顔をしていた二天龍の神器所有者達。
天使と堕天使に悪魔の三勢力以外の神話は、二天龍を危険な存在だと判断している神話も少なくはないようで、悪辣な手で二天龍の神器所有者を始末しようと目論むこともあった。
そんな他神話の魔の手から、守りたいものを守ろうとした今代の赤龍帝と白龍皇の神器所有者は、覇龍まで発動して敵を倒すことには成功したが、完全に暴走状態となっているようだ。
このままでは守ろうとしたものさえも自分達で破壊してしまうであろう赤龍帝と白龍皇を止める為に、全力を出すことにした俺。
構えるのは「結晶」の能力を用いて作り出した頑丈な結晶の槍。
寿命を削り、全てを力へと変換する覇龍の力は凄まじいが、力任せに暴れるだけの龍の相手は、酒に酔ったドライグとアルビオンの相手で慣れている。
「武装色の覇気」と「光の闘気」を纏わせて、威力を増した結晶槍を操り、暴走する覇龍達を相手に「見聞色の覇気」まで駆使して立ち回っていった。
まともに直撃すれば一撃で死亡するような攻撃を「結晶」で身に纏った頑丈な結晶と、全身に装着した「イエローテンパランス」のスタンド能力まで用いて、防いでいった直撃。
それでも負ってしまうダメージは、黒いゴライアスだった頃に得た「再生能力」と、神谷実として得て引き継がれた「ドクター」の能力で治療して戦い続けていく。
それからなんとか二天龍の神器所有者達を、正気に戻すことには成功したが、失われた寿命が戻ることはなく死にかけていた二天龍の神器所有者達。
そんな死にかけた2人へと「霊能力」の応用で、かなりの生命力を譲り渡して延命させた俺は、寿命がかなり削られてしまったが、今回は無駄に長生きしてるんで、これでちょうどいい寿命になったような気がした。
その後、再び何十年もの旅を続けていった先で、黄昏の聖槍の神器所有者な少年と出会った俺は、曹操を名乗る少年に槍術を教えていったり、一緒に生活したりもしたが、少しずつ近付いていた寿命。
今日、今すぐにでも死にそうだと思った俺は、曹操少年に渡せるだけの宝石と、進化した「武装色の覇気」が染み付いたことで黒槍と化した頑丈な結晶の槍を手渡しておく。
「お前が俺の生きた証だ。ちゃんと飯食えよ曹操」
それだけ言って笑った俺の身体からは、力が抜けていき、自然と閉じていった瞼。
「先生!ドーナシーク先生!」
最期に、今生の俺の名を呼ぶ曹操少年の声が聞こえたが、完全に寿命が来た俺の身体は消えていき、堕天使の羽根だけしか残ることはないだろう。
誰かに何かを残せたなら、今生の堕天使生も悪いものではなかったかもしれない。
恐らくは堕天使の光力が引き継がれることにはなると思うが、聖なる光の力が役立つような世界があるかはわからないな。
ドライグとアルビオンは友人であったドーナシークに対し、覇龍を止めてくれただけではなく、二天龍の神器所有者達の寿命までどうにかしてくれたことに、感謝と申し訳ない気持ちを抱いていたことでしょう
曹操は槍術が更に磨かれていて、愛用するのは先生から貰った黒槍だったりしますね
ちなみに原作だと英雄派だった集まりは、かなりまともな集団になっていたりして禍の団には所属していません
今回の転生先
ハイスクールD×D、の敵キャラであるドーナシーク
序盤に登場した下級堕天使であり、レイナーレの部下でもあった敵キャラ
今回ドーナシークに転生したことで、次の転生先に「能力引き継ぎ」で引き継がれる能力
「光力」