IS─OVER THE SKY─   作:くらんもち

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モチベがえげつない。書ける時に書いておいたほうがいいに決まってますからね。それじゃあクラス代表決定戦、いってみよう!

尚個人的にパーソナルカラーが青色の子は基本的に負けヒロインだと思ってる(例外:夜桜さんちの大作戦)

追伸
くっそ!また白夜出せなかったコンチクショウ!3話経って原作主人公の活躍ナシって前代未聞だろこれ!!


CODE3 満月は二度昇る 蒼月、疾駆

 

──クラス代表決定戦当日 放課後──

 

碧は、担任である織斑千冬の言葉を思い出す。

 

『織斑の専用機はまだ到着していない。よって、まずはお前とオルコットで戦ってもらう。お前にも専用機があるはずだ、初期設定(フォーマット)は済んでいるのだろう?問題はないはずだ。』

 

恐らく、自分が戦っている間に一夏機の初期設定をするつもりなのだろう。なるほど、確かに合理的だと彼はそれを了承したのだ。既にISを起動させ、カタパルトへ接続している。その姿は、顔部と関節部のみが露出している、言わば半全身装甲(セミ・フルスキン)とでもいうべきもの。鎧武者のような姿に、左肩の盾が印象的だ。

 

『カタパルトボルテージ上昇、発進どうぞ!』

 

山田の声に頷きを返し、足の幅を大きく取って前傾姿勢とともに右手を地面に。それは奇しくも、前世の友人が白き騎士を起動した瞬間と酷似していた。

 

「…百目木碧、蒼月。MEブースト!」

 

脚部装甲に備え付けられた推進機関、ランドスピナーが唸りをあげる。足が離れると同時に、推進力を背中の飛翔滑走翼に委譲。特徴的な駆動音と共にIS『蒼月』が空を翔ける。対峙するは、イギリスの代表候補生、セシリア。

 

「碧さん……。」

 

「…君との思い出を持たずにここにいること、申し訳なく思うよ。だけど、僕は友人を侮辱した君を許さない。」

 

「……大切な、ご友人ですのね。」

 

「……あぁ。唯一無二のね。」

 

セシリアは、一瞬瞑目し、深く息を吐く。

 

「…貴方はいつでも変わらない。後ほど、織斑一夏にも謝罪するとしましょう。ですが、クラス代表となるのは、わたくしですわ!」

 

「……はは。いいだろう。本気でいかせてもらう!」

 

「当然ですわ!」

 

『百目木碧 対 セシリア・オルコット。始め!』

 

「先手はいただきます!ブルー・ティアーズ!」

 

「そのくらい!」

 

セシリアが4基のビットを展開。正確なオールレンジ攻撃を繰り出すも、碧はそれをAMBACとスラスター操作によってひらりと躱した。後ろからレーザーを放ってくるビットを余所に、廻転刃薙刀を構え、全速力で急接近。しかし、振り上げた薙刀はセシリアには当たらない。

 

「くっ!……まさかブルー・ティアーズの射撃を掻い潜ってくるとは。さすがですわね。」

 

「はは。ビットを相手にするのは初めてだからね、ヒヤヒヤしたよ。」

 

「過度な謙遜は、嫌味になりましてよ!」

 

セシリアがビットを呼び戻し、再び一斉射。碧はそれを回避──することなく、レーザーの嵐に突っ込んだ。

 

「なっ……!」

 

誰もが勝負は決したと思ったがしかし、熱線は彼のギリギリをすり抜けていく。それはまるで、レーザーが彼を避けているかのよう。

 

一瞬の動揺を捉え、薙刀がセシリアにヒット。軽く数メートルほど吹き飛んだ。

 

「なぜ、ブルー・ティアーズが……!」

 

「セシリア。君の射撃は正確だ。だからこそ、()()()()()()。」

 

「………まさか!スラスターに緩急をつけて、FCSを誤魔化したとでも言いますの!?」

 

「…大正解だ。さすがだね。」

 

「そんな、それは………!!」

 

セシリアは戦慄していた。ISに乗って間もない少年が、そのような策を編み出してくるとは。よしんば思いついたとしても、実行するには非常に精緻なスラスターの出力操作が不可欠。末恐ろしい、なんて生易しいものじゃない。かのブリュンヒルデ、織斑千冬を除きここまでの才能を秘めた者がいることに、驚愕していた。

 

 

 

 

 

 

「何ですか、あの動き……。」

 

「まさか微細なスラスターの緩急でFCSを騙すとはな。」

 

「そ、そんなこと、可能なんですか!?」

 

「FCSというものは、『目標の移動する方向と速度が変化しない』という前提のもと、照準のアシストをしている。しかし、百目木はその前提を崩すことで、アシストを使い物にならなくしたのだろう。しかし、当然それは生半可な技術では不可能だ。」

 

驚く山田に解説をしていた千冬は目を細める。

 

(…先月までISに乗ったことがないとは思えん。百目木、お前は何者だ?)

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!」

 

「ぐっ…!」

 

廻転刃薙刀がビットのうち1基を両断する。セシリアは苦戦を強いられていた。頼みのブルー・ティアーズは当たらず、FCSずらしを考慮に入れマニュアルで予測射撃をしても、急加速によって避けられる。かといってそれにも対応出来るようにすると、AMBACによってその間隙を縫って攻撃を当てられてしまう。今やビットは、その数を半分にまで減らしていた。

不幸中の幸いか、彼はビットの処理を目的としているため、シールドエネルギーそのものはそれほど消耗していない。

 

「やりますわね……!」

 

「…やるね。侮っていたわけではないけど、まさかここまでとは思っていなかった。正確さは言わずもがな、ビットの扱いも上手い。」

 

 

 

「オルコットさん、ピンチですね……。ここから逆転出来るんでしょうか…。」

 

「……いや、百目木は勝負を決めるつもりだな。」

 

「えっ?でもオルコットさんのシールドエネルギーはまだ5割、百目木くんのエネルギーも6割残っていますが……。」

 

「まぁ見ているといい。どうやら、あれにはまだ秘策があるようだぞ。」

 

 

 

 

「さぁいくよ、セシリア!」

 

拡張領域からアサルトライフルを呼び出し、セシリアに向け発射。当然彼女は回避を選択するが、その隙に碧が接近していた。それも読めていた彼女は、彼にスターライトMk-IIIを向ける。

 

(もらいましたわ………ッ!?)

 

が、そこで気づいた。彼が、薄く笑みを浮かべていることに。次の瞬間、彼女を振動が襲う。見れば、脚部装甲に、何かが巻きついていた。ワイヤーが伸びており、それは蒼月へと伸びている。

 

しまった。そう思うと同時に身体が揺れる。いや、違う。引っ張られているのだ。碧が、自分に繋がったワイヤーを掴み、振り回している。

 

「これで、終わりだ!!」

 

「かはっ……………!!?」

 

ワイヤーの先に繋がっている特殊兵装、スラッシュハーケンをパージ。セシリアは、地面へと向けて吹き飛び、思い切り叩きつけられた。遠心力と重力、蒼月のパワーが合わさり、絶対防御が発動する程のダメージ。

 

「くっ、ぅぅ………!」

 

上体を起こそうとするセシリアの眼前に、廻転刃薙刀が突きつけられる。

 

「…どうだい?」

 

「……ふふふ、参りましたわ。」

 

『試合終了。勝者──百目木碧!』

 

一瞬遅れて、どよめきが聞こえてくる。代表候補生が、ISに乗って間もない男子生徒に負けたのだ。セシリアとて、侮っていたわけでは断じてない。むしろ、吹っ切れた分普段よりも実力を出せていたであろう。だが、碧の策がその上を行った。

 

「大丈夫かい?」

 

「…誰かさんが思い切り叩きつけてくれたおかげで、マニピュレーターが埋まってしまいましたの。手伝ってくださる?」

 

「あ、あぁ、すまない!」

 

『…次の織斑対オルコットの試合は1時間後に行う。』

 

結局、ブルー・ティアーズの発掘と破損部位の交換で1時間を要してしまったのだった。

 





というわけで、チョロコットvs碧は碧の奇策により彼の勝利に終わりました。ちなみにFCS騙しはとあるAC6二次創作が元ネタです。お兄様&621ちゃん、ほぼ丸パクしてごめんなさい。けどこれしか思いつかんやった


次回予告!

1.オタク女子、更識簪登場!

2.新たな転校生、その名は凰鈴音!

3.碧くん、一夏(クソボケ)に呆れる!

次回 IS─OVER THE SKY─
第4話『錬鉄、そして臥龍来訪』
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