ということでセカンド幼馴染こと凰鈴音ちゃん登場。ついでに今作サブヒロイン(予定)の簪ちゃん。メインヒロインより先にサブヒロインが出るってマ?あとは打鉄弐式、かっこいいですよね。なんかMeteor聞こえてきた。
ちなみに私は鈴ちゃん嫌いじゃないです。さっぱりしてるから一緒にいて気楽そうですよね(一夏くん関連を除く)。
CODE4 錬鉄、そして臥龍来訪
──アリーナ フィールド──
初期設定を終え一夏がフィールドに出ると、そこには既にセシリアが。だがしかし、なんだかしおらしい彼女の様子に、やや面食らう。
「……織斑さん。まずは先日のこと、謝罪をさせてくださいまし。」
「なんだよいきなり?」
「あらぬ言いがかりをつけ、あまつさえ貶めるようなことを言ってしまいました。先程の1戦で、碧さんはわたくしの知るあの人と何ら変わらないことが分かりました。……申し訳ございませんでした!」
「……いいや、いいよ。俺だってもっとはっきり言ってりゃ良かった。だからどっちもどっちってことでさ。」
「……感謝致します。ですが、あの時言ったこともまた、事実ではありますの。かのブリュンヒルデの弟が、如何程の力を持つか知りたいというのも。」
「…俺に何か期待されても困るんだけどな。」
「とにかく!引け目こそあれど、手加減は致しませんわ!」
「ったく、しょうがねぇな。ならこっちも、本気でいくか!」
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「あ゛ーつっかれた…………。」
「お疲れ様。特訓は役に立ったかな。」
「…アオのおかげだな。お前のおかげでどこから撃ってくるか何となくわかったし。」
織斑一夏 対 セシリア・オルコットの1戦。結果は一夏の辛勝だった。碧の駆るラファールで散々撃ち抜かれたおかげか、一夏は高い回避率を発揮していたのだ。しかし、単一能力【零落白夜】での消耗もあるとはいえ、惜敗にまで持ち込んだセシリアの技量もさすがと言えるだろう。
ちなみに決定戦直後のセシリアは、顔を赤くしどこか様子がおかしかったと追記しておこう。
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「では、1-1クラス代表は織斑一夏くんに決定です。織斑くん、頑張ってくださいね!」
「なんで!!?」
「僕が辞退したからかな。別に、クラス代表になりたかったわけじゃないしね。」
(それに、千冬さんに頼まれたし。)
「『一夏さん』のほうが、伸び代があると碧さんが判断したまでですわ。敗者であるわたくしでは、代表には相応しくありませんもの。」
あの後、寮の部屋に戻った碧に、彼女が訪ねてきた(なお何故か一人部屋だった)。どうか、クラス代表を弟に譲ってやってくれないかと。彼にはまだまだ伸び代があるから、伸ばしてやるのが姉としての、教師としての役目であると。頭に血が上ったがために戦ったのであり、特段代表に興味のない碧は、土下座すらしかねない千冬を制してそれを快諾。結果、一夏が代表となるに到った。
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──放課後──
「だから一夏の特訓は私がやると言っている!」
「あら、一夏さんはわたくしにも頼むと言っておりますわよ?」
「く…、だ、だがまずは私が先だ!あいつには接近戦の何たるかを……!」
「ISにおける戦闘では、射撃こそ重要ではなくって?それに、IS適性ではわたくしのほうが上ですわ。」
「その射撃で近接格闘機の百目木と一夏に負けたのは誰だろうな!」
「なんですって!?」
「……さっきからあの調子なんだよ。」
「…頑張れ一夏。僕、馬に蹴られたくはないんだ。」
碧はため息をついた。呆れたのである。理由は明々白々。その方面に疎い碧でも、特大矢印が見えたから。他人の恋路を邪魔する奴は駄馬に蹴られて死ぬのである。
「えっ、ちょま、見捨てるのかよ!!?」
「理由はわかりきってるしね。自分の胸に手を当ててよーく考えてみるといい。」
「そんなぁ………………。」
「さてと、僕も蒼月取りにいかなきゃ。」
整備に出していた蒼月を取るために、碧は整備室へ向かう。そこで、とある出会いがあったのだった。
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──整備室──
1人、黙々と作業する人影。彼女は、焦燥とともに作業を進めていた。
そんな時。
「……ねぇ。」
「きゃ!?」
びくっ!と少女の肩が跳ねる。おかげで、持っていた部品を取り落としそうになってしまう。見上げれば、そこには黒髪の少年。
「あっごめん!驚かせるつもりはなかったんだ!」
「………誰?」
「僕は1組の百目木碧。『蒼月』のパイロットだよ。」
蒼月。白式と並び噂に聞く、イギリス代表候補を打ち倒した機体。特徴的な武装を数多く搭載し、セシリアを翻弄したとも聞く。
「あ、貴方が、あの……?」
「あぁ。…ところでそれ、IS?見たところまだ完成してないみたいだけど。」
「あ、う、うん。『打鉄弐式』っていうの。」
「打鉄弐式か。良い名前。これを、1人で?」
「………まぁ、ね。」
「…僕にも、手伝わせてくれないかな。」
彼は、こちらをまっすぐ見つめた。
「えっ?」
「僕にも、君の打鉄弐式を、作らせてほしい。」
「……………貴方には関係ない。」
「…どうして?」
「……お姉ちゃんがいるの。物凄く、優秀な。」
何故だろうか。低く優しげな声音に促されるまま、訥々と話してしまう。自分のコンプレックスも、嫉妬も、何もかも。この人なら大丈夫だと。
「…そうか。君は、お姉さんが大好きなんだね。」
「どうしてそうなるの!?」
「君は、お姉さんが羨ましいんだろ?羨ましいなんて気持ちは、その人が大好きじゃないと出てこないから。」
大好きだから、その人の役に立ちたいからこそ、人は焦る。その人が大好きだから、羨ましくなるのだろう。愛憎なんて言葉があるのだから。
「…でも……。」
「それに、『
「えっ?」
「蒼流旋やラスティー・ネイルが纏う水。あれに多分仕掛けがあるんだ。そんな仕掛けをもつISを女性1人で組み上げた、なんてのは無茶だとは思わないか?…勿論、文字通り組み立てるだけなら、まだわからないけれどね。」
「………そっか、そうだね。いくらお姉ちゃんが優秀でも、ISを1人で組み上げるなんて、篠ノ之束博士くらいしか出来ないだろうし。」
「そうそう。だから、君はお姉さんに劣ってなんかいない。だって、打鉄弐式を、既にここまで作り上げている。」
碧の眼前にあるのは、既に6割方完成していると思われるIS。
「……そう、かな。」
「うん、凄いよ。僕も機械弄りはするけど、ISを1から組もうなんて思わなかった。」
「………ありがと。…それ、で。その…。」
彼女はもじもじと何かを言い淀む。
「うん?どうした?」
「と、友達とか、ダメかな…………?」
「何だ、そんなこと。勿論、よろしく。えっと……。」
碧が差し出した手を、彼女はおずおずと取る。
「簪。更識簪。よろしくね、碧くん。」
「あぁ。よろしく、簪。」
彼らは、固い握手を交わすのだった。
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そして、それからは何事もなく日々は過ぎ、気づけばもう4月も下旬。代表就任パーティーや、新聞部の取材もあったものの、貴方達が よく知る歴史とほとんど変わらないので割愛させていただこう。さてそんなある日。
「鈴?お前、鈴か?」
「そうよ!中国代表候補生、凰鈴音!今日は宣戦布告にきたってわけ。」
「身長のせいか圧がないね。」
「なんてこと言うのよアンタぁ!!」
鈴を弄り倒す碧の後ろで、箒とセシリアが表情を歪ませていた。『ぐぬぬ………』という声が聞こえてきそうである。そして何か言おうとするものの、その前に修羅は現れる。
スパァン!!と小気味良い音とともに、出席簿が振り下ろされる。
「ち、千冬さん…。」
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ。」
振り下ろした出席簿片手に、鈴を傲然と見下ろす。
「す、すいません…。ま、また後で来るからね!逃げるんじゃないわよ一夏!!」
ピューッ、と擬音が付きそうな勢いで凰鈴音と名乗ったは走り去っていった。しかし当然、今の出来事で教室は沸いた。当然、箒とセシリアも。
「一夏。今のは誰だ?随分と親しげだったじゃないか。」
「一夏さん!?あの方とはどういった関係で──」
スパァンスパァンスパァン!!
「席に戻れ、馬鹿共。」
千冬の一振りによって、一夏、箒、セシリアは轟沈するのであった。
うーん回を重ねるごとに長くなっていく。いやまぁ、こんなの一流の方々に比べればまだまだなんですけどね?いやでもここまで行ったの初めてだわ……。
次回予告!
1.勃発!一夏と鈴の痴話喧嘩!
2.謎の黒いIS乱入!
3.碧くん、
次回IS─OVER THE SKY─
第5話『百目木碧の底力』