「杏寿郎、合図だけお願い」
落ち着け、水面のように静かな心…これが水の呼吸を使う時の大切なこと
「うむ。では…開始」
パパ寿郎が格上なのはわかってる。とりあえず、先手を
脚に力を入れて距離を詰めるために身体を前に倒し踏み込む
「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き」
「そんな小手調べの技が当たると思ったか!炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり」
まぁ、そんな簡単に攻撃させてくれないよね
漆ノ型の勢いを殺さないようにしながら炎の壁を超えるように高く飛んだ
「水の呼吸 捌ノ型 滝壷」
「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天」
昇り炎天の切り上げの速度えぐいって、滝壷でパパ寿郎の足元に入り込むとパパ寿郎は避けるために後ろへ少し距離をとった
「水の呼吸 陸ノ型 ねじれ渦」
「炎の呼吸 伍ノ型 炎虎」
ねじれ渦を防がれ、炎虎で迎撃される、咄嗟に木刀で防ぐものその威力に大きく後ろに押され距離を取ってしまった
「炎の呼吸 壱ノ型 不知火」
パパ寿郎が一瞬にして目の前に現れた、まずっ
「水の呼吸 参ノ型 流流舞」
回避して反撃するものの全て防がれしまう
「口先にもないな。大口叩いてこんなものか、呼吸が乱れているぞ」
「まだまだ!」
もっともっと集中するんだ。余計なことを考えるな、相手の身体の僅かな動きを見逃すな
「ふん、これで終わりにしてやろう。炎の呼吸 玖ノ型…」
ここで負ける訳にはいかない…未来を変えるために
何処かで水が落ちた時のポチャンという音が聞こえた気がした
頭の中がスッと軽くなり、パパ寿郎の動きがゆっくりに見え始めた…この感じもしかして透き通る世界に入りかけてる…?
炭治郎みたいに身体の中が透けて見える程ではないが、それでも動画の再生速度を遅くした感じ、これならアレができる…
「…煉獄!」
(水の呼吸 拾壱の型)「凪」
迫り来るパパ寿郎の炎を縦横無尽に斬り刻み消していく
「なっ!炎が消えた!?」
驚きのあまり動きが止まった。ここだ!
「水の呼吸 壱ノ型 水面斬り」
パパ寿郎の死角に入り、動を狙い木刀を当てた
「ぐあっ!」
吹き飛び庭にあった木にぶつかり気絶していた
「父上が負けた…?」
そんな杏寿郎の呟きに我に返った
「はぁはぁ、いっ!?!?」
呼吸辛い身体中が痛い、パパ寿郎の攻撃を何発も受けていたのもあるが、透き通る世界に入ったおかげで全身筋肉痛みたいなことになってる
その場に寝転んでしまった
「海斗、大丈夫か!?」
倒れた僕を心配して、錆兎が駆け寄ってきてくれた
「錆兎…助けて…動けない」
多分、かなり情けない声がでた気がする…恥ずかしい
「はぁ、お前ってやつは…」
うん、呆れられてる。だって動けないんだよ
千寿郎の案内で屋敷で休ませてもらうことになった、しばらくすると杏寿郎がやってきた
「杏寿郎、お父さん大丈夫そう?」
「うむ、すぐに目を覚ますと思う!それにしても、海斗はすごいな!父上に勝ってしまうなんて」
「あはは、偶然だよ。無我夢中だったしね」
あそこで透き通る世界もどきがなければ確実に負けていた
まぁ、負けた所で何回でも押しかける予定だったので問題ない
「…海斗は、何故父上と勝負したんだ?俺達に稽古を付けてもらう為とは聞いたが今日初めてあったばかりなのに」
「うーん、これは僕の我儘かな。杏寿郎達にね。強くなってもらいたくて、この先どんな強い鬼にあったとしても負けて欲しくないんだ」
「そうか!よくわからないが海斗の望み通り、強くなろう!鬼には負けん!」
「ふふ、杏寿郎なら有言実行してくれそうで安心できるよ」
「任せろ!」
うん、守りたいこの笑顔。杏寿郎とのんびり話をしていると襖が開かれた
「父上、もう大丈夫なのですか?」
「あぁ、問題ない。岬海斗だったな、約束した通り3人に今後稽古を付けていこう」
「えぇ、よろしくお願いします。杏寿郎とも先程約束しましたから、どんな強い鬼にも負けないように強くなると。その為には炎柱のお力が必要なのです」
「君は…いや、ありがとう。目が覚めたよ」
パパ寿郎の目は戦う前と違い、柱としての威厳を感じた
これならきっと大丈夫。そう、来る日は決して遠くないんだから
やっぱり戦闘シーン難しい
皆さんの想像力お願いするしかありません…
タイトルの()はわざとです
まだ透き通る世界もどきなので
戦闘中にパパ寿郎の呼び方どうしようか迷ったんですけど、面倒なので心の中では一生パパ寿郎です