その日は10人くらいで行う合同任務だった
山に何体か鬼がいるらしく混戦になるから気を付けてねっていう先輩のお話を聞きつつ周りを見渡す
あそこにいるのは不死川さんでは?隣で不死川さんにめっちゃ話しかけてるのは粂野さんかな、ちょっと荒れそうな予感…
固まって山奥を捜索していると誰かが叫んだ
「鬼が来たぞ!」
日輪刀を抜いて構えた時、別の隊士が鬼の攻撃でこちらに飛んできた
咄嗟に受け止めて安否を確認する
「大丈夫?」
「すまん、掠り傷だ」
戦場に目を向けると隊士10に対して最初は鬼が5体ほどだったのに鬼の頸を斬っても鬼が湧いてきた。これは思ってたより多いな隊士同士の連携も血鬼術とかでばらばらになってる
うーん、これはフォローしながら回った方が良さそうかな
怪我した近場の隊士を守りつつ、鬼の頸を斬りやすくするために手足を斬り離し、他の隊士に頸を斬ってもらう。このくらいの鬼なら再生力を遅めなので比較的楽だな
そんなことを考えてると濃い血の匂いが漂ってきた
匂いの方をチラ見すると不死川が自傷して鬼を惹き付けていた
ちょ、手が早いよ
保護者(粂野さん)どこ行ったの!?あっ、あんな遠くで他の隊士助けてるよ
仕方ないので不死川の近くに近寄ると血に酔った鬼が集結していた
「ちょっとやりすぎじゃない?」
「あァ?誰か知らねェが近付くと危ねぇぞ」
「さすがに君ばっかり働かせるのは申し訳なくてね」
「けっ、勝手にしろォ」
鬼の頸を斬りながらも不死川さんの手伝いをしていると鬼が一斉に襲いかかってきた
「ちっ、数が多い!散らすぞォ!風の呼吸 参ノ型 晴嵐風樹」
「了解、水の呼吸 参ノ型 流流舞」
不死川の風に併せて日輪刀を振り鬼の頸を斬る
のちに粂野さんが言うにはとても風と水が合わさってとても綺麗だったそうです…仕事してよ
風が強い中、状況を確認していると不死川が他の鬼と小競り合いしているすぐ後ろに鬼が近付いていた
ちょっとギリギリかも…?
「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き」
不死川の後ろに回り込み鬼の攻撃を防ごうとしたけど僅かに鬼の攻撃が早く左肩を貫いた
「ぐっ、このっ!」
痛みを堪えて頸を刎ねた。後ろを確認すると不死川も鬼の頸を落としていて他の鬼も他の隊士によって倒されたみたい
「すまん、助かった。肩、大丈夫かァ?」
不死川が心配そうにこちらを見ている
「ありがとう…いたた。これは蝶屋敷行かないとか」
「不死川!お前もだよ!また自傷しやがって」
粂野さんが不死川の頭をパーンと叩いていた
「こんぐらい、自分で手当てすれば治る」
「駄目だ。花柱から今度自傷したら引きづってでも連れて来いって言われてるんだよ」
「チッ、また説得かよォ」
「自業自得だ。お前も一緒に行くぞ」
「はーい」
3人で蝶屋敷に向かい手当を受けた
楓先生と粂野さんがくどくどと不死川に説教している横で僕はカナエに手当を受けていた
「はい、これで大丈夫よ」
「ありがとう、カナエ」
時々、蝶屋敷にお世話になってたり手伝いをしに行ってたので胡蝶姉妹とも仲良くなってたりする
「不死川くんにも困ったものね。もう少し自分を大切にしてくれないと」
「あはは…」
彼の性格上、自分より鬼の頸を斬る方が優先されてるので難しそうな話だろうなぁ
「海斗くんもよ」
笑ってる場合じゃなかった。雷を落とされないようにしないと…
「善処します…」
「この後ちょっと時間ある?」
「うん、この状態で任務なんて出たら不死川みたいになりかねないから大人しくするよ」
つまり説教はされたくないのである、カナエに誘われて庭を歩くことになった
「実はね。花柱になることになったの」
「えっ、楓先生は?」
「随分前から病を患っててね。もう時間がないみたいなの…」
「…そうだったのか」
全然気が付かなかった。何回もあっていたのに…僕が落ち込んでいるとカナエはふんわりと笑った
「きっと楓さんもあなたにそんな顔をして欲しくなくて言わなかったんだと思うわ」
「話してくれて、ありがとう。先生を困らせたくないからね。ちゃんと笑うよ」
「えぇ、そうしてあげて。きっと喜ぶわ」
この話をしてから数日後、カナエは花柱に楓先生は数週間後に亡くなってしまった
墓参りに来た時には数々の花束やお供え物が置かれており、お世話になった隊士の数が伺えた
「楓先生…お世話になりました。天国で会った時はあんまり怒らないでくださいね…僕頑張りますから」
カナエが柱になったってことは原作がますます近付いている…少し身体が重くなった気がした
不死川と粂野さんはセット
不死川の口調あってるの…?
今回しのぶさんはお留守番ですね