柱合会議があってから2ヶ月経ち、冬の寒さも深まってきた頃、胡蝶屋敷にお邪魔して、三人娘の手伝いを終えて家に帰ろうとした時、ぱたぱたと足音が聞こえ後ろから声がかかった
「海斗!」
立ち止まり振り返るとしのぶの姿がどうしたのだろうか?
まさかまた、毒の実験(鬼に対して)に付き合えとか言わないよね?いや、別に来いと言われれば行きますけど
「あれ、しのぶ。どうしたの?」
「最近、姉さんと任務多いでしょ?」
「そうかな?偶然だと思うけど、継子としては柱との任務は参考になるからね」
嘘です。ごめんなさい、お館様にお願いをしてカナエと任務を一緒にしてもらってます
原作…義勇が水柱に就任した年の冬に胡蝶カナエは上弦の弐である童磨と遭遇して殺されてしまう
正確な時刻が分からないのでこうして一緒にいるようにしてる
「まぁ、いいわ。精々、姉さんの足引っ張らないでよね」
「あはは、精進します」
「あ、伝言で今日は担当地区の見回りあるからよろしくねだそうよ」
「了解。1度、水柱邸に戻ってから行くから現地集合するよ」
「わかったわ。伝えとくね」
「うん、ありがとう」
しのぶと話し終えて準備する為に水柱邸へと帰ってきた
継子になった僕は義勇も住んでいる屋敷に住むことになった。別々に住んでいると案外やり取りが面倒臭い
せっかくの自分の屋敷なのに放置しすぎでしょ。いや、汚いとかそうゆうのではなくシンプル通り越して何にもない。明け渡すき満々か、譲らせないからね
文句を思いつつ支度をしているとテチテチと義勇がやってきた
「海斗」
「ん?どうしたの義勇」
「これ」
(町で美味しそうなみたらし団子があったので買って来ました。お裾分けです)
「美味しそうだね!ありがとう」
「カナエと一緒に」
「うん、任務終わったら食べるよ。じゃあ、行ってきます」
「気を付けて」
その日は、特に何も無く担当地区は静かなものだった
そんな夜を2人で歩いているとカナエさんが話をかけてきた
「ねぇ、海斗くん」
「どうしたの?」
「私ね。人だけでなく鬼も救いたいの、変なこと言ってるのは承知してるのよ」
少し困った顔をしながらも話を続けた
「鬼は哀れで悲しい存在だからできるなら…救ってあげたいなと、海斗くんはどう思う?」
「僕は…」
カナエの質問に答えようとした時、冬の寒さとは別に何かおぞましい冷気を感じた
「やあやあ、初めまして」
「誰っ!?」
声の方へ視線を向けると独特な衣装に頭に血を被ったような白髪に虹色の瞳…その右眼には上弦、左眼には弐
「俺の名前は童磨、いい夜だねぇ」
「上弦の弐!?」
「わぁ、嬉しいなぁ。女の子いるよ。余計なのもいるけど」
余計なので悪かったなサイコパス野郎、お前が早く来ないせいで水柱から花柱に鞍替えした?なんて変な噂まで流れたんだぞ!責任取って頸を斬らせてよ!
「まぁ、いいや。女の子なのに柱なんだ。大変でしよ?僕が今楽にしてあげるよ。」
「…大変かどうかはあなたには関係ないです」
「えー、そんな冷たいこと言わないでよ。安心して、俺は”万世極楽教”の教祖なんだ。信者の皆と幸せになるのが俺の務め、誰もが皆死ぬのを怖がるから…だから俺が”食べてあげてる” 俺と共に生きていくんだ永遠の時を…君も残さず綺麗に食べるよ」
「あなたは救えない鬼なのね」
カナエは瞬時に日輪刀を抜き、童磨に斬りかかった
「っ!カナエ、近付いちゃダメ!」
童磨が攻撃を避けたところをカナエを引っ張り後ろに離れた
「海斗くん!?どうしてっ…!?呼吸が…苦しい?」
「あれ、なんで君、僕の血鬼術に気が付いたのかな?残念、もう少し吸い込んでくれたら楽にしてあげられたのに。僕の血鬼術はね。呼吸すると肺が凍り付いて壊死する程の冷気を放てるんだ、凄いでしょ?」
ちっ、遅かった…でもまだ少量しか吸い込んでないはず、怪我もしてない
「カナエは後ろの方に。一定範囲、離れてれば呼吸を使っても大丈夫そうだから、僕が抑える」
「でも、海斗くん。1人で…」
「大丈夫だよ。これでも継子、ちゃんと策はあるから」
カナエにはいざって時に逃げられる距離まで離れてもらい、童磨の前に立った
「今度は君が相手してくれるのかな?」
「そうだよ。柱じゃなくて申し訳ないけど付き合ってもらうから」
「付き合えるほど耐えられるといいねぇ」
「勝手に言ってろ!」
次は童磨戦です