今年もよろしくお願いします!
突然、桑島さんから手紙が来た
お館様と鱗滝さんから話を聞き、雷の呼吸の後継者を2人育てているが1人は壱ノ型しか使えず、もう1人は壱ノ型のみ修得できなくて、見てやってほしいという内容だった
なぜ僕に?雷の呼吸の適正ないんだけどなぁ
不思議に思いつつも善逸と獪岳に会えるしね。善逸は兎も角、獪岳をどうするべきか
そう思いつつも2人に会う日がやってきた
桑島さんの家が見えてきた頃、善逸がこちらに向かって走ってきた。あの必死な表情は逃げようとしてるな…
すれ違う間際に襟を掴んでそのまま桑島さんのところに向かう
「ぐぇ…、ちょっと!いきなり何するんですか!?」
「善逸!また逃げおったな!」
うーん、声がでかいよ。杏寿郎に引けをとらない音量、元気なことで
「ん?もしや岬殿で?」
善逸を桑島さんの元まで引っ張ると隣には獪岳もいた
「えぇ、初めまして。桑島さん」
「わざわざ遠いところまですまんな」
「いえいえ、将来有望な隊士の為ですから。お易い御用ですよ」
「じいちゃん!なんなのこの人!」
「失礼なことを言うんじゃない!水柱の継子 岬 海斗殿だ!しばらくお前達の鍛錬を見てくれることになった」
「よろしくね。2人とも」
…………………………………
「さてと、2人の実力を見たいから順番に打ち合おうか。まずは善逸からね」
「うぇぇぇ、無理です!すぐ負けるからやらなくて大丈夫です」
「はいはい。行くよー」
うんうん、起きててもちゃうと攻防できてるね。めっちゃ引け腰だけど…
寝てる状態でも一応見ときたいし、申し訳ないけど強めに殺気を出して気絶してもらった
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」
確かにこれは早い…感情に左右されない分、動きも的確になってる
伊之助からも「お前はずっと寝てた方がいいんじゃねえか……」って言われてたし、気持ちは分かるけど善逸の為にならないからね
殺気を収めると善逸は起きて凄い距離を取られた、そんな怯えなくてもいいのに…
直したほうがいいところなど指導をして待っていた獪岳に話をかけた
「さてと、次は獪岳だね。好きに来ていいよ」
獪岳は壱の型以外を使い攻撃してきた。型も綺麗だし、太刀筋も悪くない、しっかり努力してる証拠だ
黒死牟に遭遇し自分の命を優先して鬼になってしまったのは彼の性格故だろう…
「よし、そこまで。ちゃんと基礎ができてて有望な隊士候補だね。さすが桑島さんのお弟子さんだ」
「…ありがとうございます」
「それじゃあ、2人に課題をこなしてもらおうかな。まず、善逸」
「えっ、課題!?なにそれ、聞いてないよ!」
「水の呼吸の育手、鱗滝左近次さんの所に行って、その気絶癖少し直してこようか。あと壱ノ型しか使えないなら足腰も鍛えないとね」
「水の呼吸!?…てか、岬さんは俺が壱ノ型しか使えなくて怒らないの?」
「ん?それしか使えないなら仕方ないでしょ。無理するより使える技を伸ばした方がいいよ」
「それはそうだけど…」
「ってことで田無さん!」
パンと手を叩く
「はい!」
「だれ!?」
「水柱に仕える隠の人だよ。善逸を鱗滝さんのところまでお願いします」
「わかりました!お任せください」
善逸が逃げ出す前に縛り上げ、田無さんに渡した。善逸が叫んでるけどスルー
「あ、善逸。逃げ出そうとしても無駄だよ。鱗滝さんも厳しいしから頑張って!」
「そんなぁ!?」
嘆いてる善逸を連れて田無さんは走っていった。ちょっと煩いかもだけど勘弁ね、後で何かお詫びしないと
ちなみに炭治郎と禰豆子は、いま鱗滝さんの元を離れていて僕の屋敷で錆兎の元で鍛錬中なので会うことはない
「次は獪岳。壱ノ型を覚えてもらうよ」
「…どんなに鍛錬しても壱ノ型が使えないんだ。あいつには使えるのに…」
獪岳は悔しそうに呟いた
「逆に他の型が使えるのはすごいと思うけど、使えないと鬼に殺されるなら問題だけどそうじゃないでしょ?」
「それはそうですけど」
「まぁ、それでも獪岳が使えるようになりたいと思うなら僕が使えるようにさせるよ」
「よろしくお願いします」
霹靂一閃は抜刀術、1度抜いた刀を鞘に戻す為、どうしても隙が生まれる。獪岳はそれを恐れていた、ならどうするか
その恐怖心がなくなるまで壱の型の動作を呼吸なしで繰り返させた、一撃入れさせ納刀してその直後に僕が攻撃する、それを回避するか別の型で対応させていく
数日間、同じことを繰り返させると納刀してからの動きが良くなってきた
「うんうん、だいぶ動きが良くなってきたね」
「岬さん、ありがとうございます」
「獪岳が頑張ってくれるから教えがいがあるよ」
頭をポンポンとして褒めておく、鍛錬はだいぶ厳しくしてるので飴と鞭は大事だからね
照れてる照れてる少し耳が赤くなっていた
比較してしまう善逸が鱗滝さんの元で鍛錬してるからか、なんて言うかなかなか素直になってるこれで善逸が帰ってきたら元に戻ってしまうのかなぁ
「獪岳は、善逸のこと嫌い?」
「だって、あいつ。すぐ鍛錬から逃げようとするし、先生の手を煩わせてばっかりで」
「あはは、ちゃんと頑張ってる獪岳から見たらそう思えるよね。ほっといたら自滅してそうなんだよね善逸って、それを見越して桑島さんも見放せないだろうけど」
「………」
「それでも剣士としての才能はあるよ。善逸の根性が足りないのは確かだけど壱の型を極めていけば生き残れる。嫌かもしれないけど他人を参考にするのは大事なことなんだ」
そこから数日掛けて鍛錬を続けるとその時がやってきた
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」
「っ!今のは 」
「俺が壱の型を…」
「今のは見事な霹靂一閃だった。よく頑張たね」
「岬さんのお陰です。ほんとにありがとうございます」
「そう言ってもらえて嬉しいよ」
実戦形式で霹靂一閃を使わせながら稽古をしていると田無さんが善逸を連れて帰ってきた
「善逸、お疲れ様。どうだった?」
「どうもこうもないよ!地獄だった…なんなのあの鬼みたいな罠の数々、空気めっちゃ薄いし、殺す気満々じゃん!」
「それだけ元気なら大丈夫そうだね」
「人の話、聞いてます!?」
「さて、鍛錬の最終確認するからまた善逸からね」
「また!?もう休ませてよ…」
「はいはい、鬼は待ってくれないので行くよー」
思ってたよりも引け腰が直ってるし、この間と同じくらいの殺気を当てても気絶してない…鱗滝さんにお願いして良かった
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃・三連」
お、もう連撃できるようになったのか
「うん、そこまで。気絶癖も良くなったし、霹靂一閃も連撃できるようになったんだね」
「誰だってあんな山であんな怖い人に鍛錬させられれば、マシになるでしょ…」
「善逸の為だよ。今度は獪岳だね、いつもより手加減しないで行くよ」
「わかりました」
壱の型を使わせないように雫波紋突きで先制を取って攻めていく、獪岳も型を使って対応していくが続けているうちに呼吸が乱れてきた
そろそろ頃合かな
「雷の呼吸 陸ノ型 電轟雷轟」
強烈な一文字斬りを受けて後ろに飛ばされるのを一回転し着地をして、獪岳を確認すると既に構えていた
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」
普段鍛えている分、善逸より遥かに早く威力もある
「水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き・曲」
雫波紋突きで威力を相殺し、獪岳が納刀している所に斬りかかるが回避されてしまった
「よし、ここまで。今のはいい流れだったよ」
「ありがとうございます」
「えっ!?獪岳、壱の型使えるようになったの!凄い凄い!」
善逸は自分のことのようにはしゃぎ獪岳の周りをチョロチョロしていた
「煩い!岬さんのお陰でできるようになったんだよ。お前も努力しろ!」
「痛いよぉ、殴らなくてもいいじゃん」
鬱陶しかったのか、頭を殴られて善逸は涙目になっていた
「まぁまぁ、2人ともお疲れ様。よく頑張ったね」
2人の頭を撫でておく
「さて、ご褒美に美味しいものでも食べに行こうか」
「えっ、ほんと!俺うなぎ食べたい!」
「お前少しは遠慮しろよ」
「いいよ。僕もうなぎ好きだしね。獪岳は何かないの?」
「俺は別に…」
「んー、そうだ。獪岳、桃好きでしょ?外国のスイーツにタルトって言う甘くて美味しいやつあるからそれも行こう!」
「すいーつ?たると?食べてみたいです」
2人を連れて街に行き、うなぎと美味しい桃のタルトを3人で食べた
タルトの食感に2人とも目を輝かせ美味しそうに食べてくれたので良かった
獪岳をどうしようか迷いましたがこんな結果に…大丈夫です
vs主人公くんの戦いに満足してるのでふらふらお出かけしたりしないのでエンカウントもしません(多分)