水柱の継子(自称)   作:ポケットピスケット

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頼りになる大人その1


お酒はほどほどに

 

その後の柱合会議では村田が呼び出され、那田蜘蛛山での任務における詳細な状況を柱たちに報告し、育手を含む人材不足と隊士の全体的な質の低下、逆に人員増加の場合の制御・統一の難しさに関する話し合いが行われた

 

「海斗はどう思う?」

 

「みんなと同じ意見ですよ。まぁ、何人か見込みがある隊士はいますが少し前に元鳴柱 桑島さんのところに伺って、隊士を2人面倒みましたが有望そうでしたよ。その内の1人は今回の那田蜘蛛山の任務にも参加してましたし」

 

「ほぅ、それはいいことだね」

 

「そうだ、そのもう1人の方なんだけど宇髄さん。継子にしてみません?」

 

「俺が?」

 

「うん、彼にとってもいい経験になると思うし。詳しくは、また後で話ます」

 

宇髄さんのことだから、良くしてくれそうだしね

 

「わかった。海斗の頼みだしな」

 

「ありがとうございます。隊士の育成は機会を見て行うのがいいかと思います。それと柱についても、時間を作って柱同士での鍛練も行った方がいいかと、鬼舞辻が動き出してるなら上弦の鬼の出現も考えられます。戦闘になった場合、最悪こちらが死ぬか生きていても無事とは限りません」

 

「今の柱の実力だと勝てないと?」

 

「えぇ、はっきり申し上げて勝てたとしても腕の1本は持ってかれます」

 

「それはよォ、俺達が弱いって言ってるのかァ?」

 

「それほど上弦の鬼は強いってことだよ」

 

「あの…お話の途中、ごめんなさい」

 

恐る恐る蜜璃ちゃんが手を挙げた

 

「継子の海斗くんが生き残れるなら、私達でも大丈夫そうに思えるんですけど…。もちろん海斗くんの実力を疑ってるわけじゃないのよ」

 

あー、そうだよね。そう思うちゃうか、童磨は透き通る世界と事前知識でまだ何とかできたけど、兄上に至っては痣付きでギリギリだった

最大限のバフをもってのギリギリなので、それを知らない柱から見たら行けると思われても仕方ない

 

「…この間、俺と本気で斬りあっても海斗に勝てなかった」

 

義勇さん久しぶり喋ったと思ったら爆弾発言するじゃん…他の柱達がざわめいた

 

「つまり海斗は少なくとも冨岡より強いということか?」

 

「いや!俺の父上にも勝負して勝っていたな!一時的に刀を握っていなかったとはいえ、玖ノ型を凌いでいた!」

 

杏寿郎!?お前もか!柱組からの視線の圧が凄い

違うんです…これは透き通る世界のお陰で…僕そんなに強くないよ

ここで透き通る世界のことを暴露して、みんなに強くなってもらった方がいいのか

でもこれが原因で痣も出ちゃいましたー、なんてことになったら本末転倒過ぎる

 

「ソウダネ。皆より僕の方が強い…かな。だから上弦の鬼との戦いに生き延びられたんだよ」

 

「ほォ、それは大した発言だなァ」

 

んー、困ったな…実弥は納得してないみたい

 

「実弥さ、本気で殴りかかっていいよ。僕は目を閉じるけど反撃とかするから気を付けてね」

 

「上等だァ、手加減しねェからなァ」

 

目を瞑って透き通る世界に入ると実弥は立ち上がり、僕に近付き殴りかかってくると同時に後ろから小芭内が手を出してきた。実弥の腕を受け流し、小芭内の手を最小限の動きで躱し、殺気を出さずに反撃をすると殺気がないことに、反応が遅れた実弥はデコピンを受けてしまった

 

「なっ!」

 

目を開けると実弥の驚いた顔が目に映った

 

「どうかな?少しは納得してくれた?」

 

「不死川はともかく、伊黒は予想外の攻撃だったはず。派手にやるじゃねぇか」

 

「後ろに目でも付いてるのかしら…」

 

「チッ、わかったよォ。今度、鍛練付き合えェ」

 

「もちろん」

 

「どうやら話は落ち着いたみたいだね」

 

「お館様、お騒がせ致しました」

 

「海斗、気にしないでいいよ。今日はこれでお終いにしようか。みんなお疲れ様」

 

解散した後、宇髄さんと一緒に音柱邸へと向かいお酒を飲みながら獪岳の話をした

 

…………………………………

 

雛鶴が作ったつまみを片手に海斗が勧めた継子の話を聞いてるが中々面白い話だった

 

「なんだそいつ、最近まで壱の型のみ使えなかったのか。地味だが面白そうなやつじゃねぇか」

 

「まぁ、真面目だし努力家ではあるんだけどね。少し悪い癖もあるけどまだいい子だよ」

 

「ん?まだってなんだ?これから悪いことでもするみたいな言い方だな」

 

「あはは、仮の話だよ。宇髄さんの元で過ごしてみてどう影響されるか次第だね」

 

「よくわかんねぇが、俺様が育てるんだぞ。期待しとけ」

 

「そうだね。よろしくお願いします」

 

海斗のやつ、度数の高い酒ガバガバ飲んでるけど顔色1つ変えねぇな。見た目と違って酒豪なのか?

 

「そんなことよりも、さっきのあれどうやったんだ?」

 

「さっきのって、実弥と小芭内のやつ?あれは心の目みたいな感じかな」

 

「心の目?」

 

「そうそう、相手の身体が透けて見えるようになって筋肉とかの動きが見えるんだよ。動きとかも遅くなるように見えるから凄いんだ!…あれ、これ話していいんだっけ?」

 

いや、だいぶ酔ってるな。上戸かと思ったら下戸だな顔色が変わらないだけで

 

「ド派手じゃねえか。てかだいぶ酔ってるな、水飲め水」

 

「うん。それでね、炭治郎のお父さんが言うには正しい呼吸と正しい動きをすると見えてくるようになるとか。僕的にはいらない感覚を閉じてすごーく集中するとできるんだー」

 

「ほぅ、そうなのか」

 

竈門炭治郎か。以前からの知り合いなのか?

へらへらと笑いながら語っていた海斗が俯いて泣き出した、笑い上戸なのか泣き上戸なのかわかんねぇ

 

「だからね。みんなみたいに強くないの…義勇みたいに強くなりたいのに…」

 

「おい、泣くな。俺が泣かせたみたいになるだろ」

 

「宇髄さん…柱、引退しないでよ。やだよ…上弦の陸なんかに……」

 

柱を引退?上弦の陸?一体なんの話をしてるんだ。上弦の鬼に会ったことなんてないし、引退なんてする予定ないんだが

そのまま海斗が黙ってしまった。詳しい話が聞きたくて肩を揺らすが反応がない、コイツ寝てやがる

 

「まったくよ。こりゃあ、起きても覚えてなさそうだな…」

 

布団に寝かせ、1人で飲みながらさっきの海斗の言葉を思い返す

柱合会議でも話があったように鬼舞辻が動き始めたなら、確かに上弦の鬼の出現する可能性は上がるだろう

近いうちに俺が上弦の陸と戦うことになる?そして、柱の引退…死ぬってことなのか、カナエみたいに何かしら重症を負って引退することになるのか。色々考えるがわからん

 

以前、悲鳴嶼さんと一緒にお館様に呼ばれ今後、海斗から何かしら相談があった場合、力になって欲しいと言われていたがどうしたものか

心の目か…どんなものか解らないが、やってやろうじゃねえか

 




宇髄さん引退回避できるのか!?
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