水柱の継子(自称)   作:ポケットピスケット

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アニメの花魁道中のところも好きです


騒がしい夜

 

「いやぁ、こりゃまた…えらくべっぴんさんだね」

 

「ついでに、もう1人貰ってくれると助かるんだが」

 

「じゃあ、真ん中の子貰おうかね。素直そうだし」

 

「一生懸命、働きます!」

 

って、ことで僕と炭治郎はときと屋に就職しました

京極屋に行かなくていいのかって?鯉夏花魁を狙って、堕姫が来るはずなのでほっといても大丈夫でしょう

鬼が姿を現すまでは、炭治郎はお手伝いとして店の子達から情報を聞き出して、僕の方はお客から情報を聞き出すことにした

まぁ、聞くことは特にないので適当にお酒を飲ませるだけなのだが、お触り?そんなことさせません。疑われないように避けて、しつこい人は気絶させてるので問題なし

 

「海子さん!」

 

「炭子ちゃん、どうしたの?」

 

炭治郎が駆け寄って来たので、人がいない部屋に入り話を聞く

 

「須磨さんの話が聞けました。噂では足抜けしたってことになってるみたいですが、鬼は足抜けを利用して人を食べてるかもしれません」

 

「なるほどね、明日宇髄さんに定期連絡する時に報告しといて」

 

「岬さんは?」

 

「ちょっとやることあるから」

 

「分かりました」

 

…………………………………

 

次の日の夕方、夕餉の時間が近いのか、いい匂いがする

鯉夏花魁の支度を手伝いしながらも、炭治郎が挨拶しに来るのを待つ

 

「そろそろ、もう支度はいいからご飯食べておいで」

 

「「はーい」」

 

「海子ちゃんも行っておいで」

 

「いえ、私は…」

 

ふわりと部屋の中に風が入り、鯉夏花魁の後ろには隊服を来た炭治郎がいた

 

「鯉夏さん、不躾に申し訳ありません。お世話になった間の食事代など旦那さんたちに渡していただけませんか?」

 

炭治郎がお金が入っている封筒を置いた。ちゃんと僕の分の代金もいれてある

 

「炭ちゃん、その格好は…」

 

「訳あって、女性の姿でしたが、俺男なんです」

 

「あっ、それは知ってるわ。見ればわかるし…声も」

 

「…えっ?」

 

まさか、バレていたとはみたいな顔をするんじゃないよ…なんで気付かれないと思ってたんだ

 

「事情があるのよね?須磨ちゃんを心配してたのは本当よね?」

 

「はい、それは本当です!嘘ではありません、いなくなった人たちは必ず助け出します」

 

炭治郎の真剣な表情に鯉夏花魁は少し安心した顔を見せた

 

「…ありがとう。私、明日にはこの街を出ていくのよ。こんな私でも奥さんにしてくれる人がいて…今、本当に幸せなの。だからこそ残していく、皆のことが心配でらたまらなかった。嫌な感じがする出来事があっても私には調べる術すらできない…」

 

「それは当然です。笑顔でいてください」

 

「私はあなたにもいなくなってほしくないのよ。炭ちゃん」

 

炭治郎は少し困った顔をして、頭を下げて僕の方を見た

先に行っててほしいので指文字で合図を出して炭治郎を送りだす

 

「海ちゃんは大丈夫なの?」

 

「えぇ、少しやり残してることがあるので」

 

しばらくすると誰が来た気配がした

 

「何か忘れ物?」

 

鯉夏花魁が振り向くとそこには堕姫の姿があった

 

「そうよ、忘れないように喰っておかなきゃ。今夜までしかいないんだから、ねぇ?鯉夏花魁」

 

堕姫と鯉夏花魁の間に入り込み、手に持っていた紙を鯉夏花魁に見せて、いつでも動けるように構えた

 

「なによ、あんた。…綺麗な顔してるわね。一緒に食べてあげるわ」

 

「評価してくれるのは嬉しいけど、残念ながら君の敵だよ」

 

懐に入れておいた笛を取り出し、思いっきり吹く、大音量で笛の音が辺りに鳴り響く

 

「っ!あんた何してるの!」

 

「何って、合図だよ」

 

むきむき鼠が天井から落としてくれた日輪刀を受け取り、隊服を隠すために着ていた羽織を脱ぎ捨てると炭治郎が戻ってきた

 

「岬さん!」

 

「炭治郎、鯉夏花魁を安全な場所へ。他の人も既に避難し始めてるはずだから」

 

「分かりました、すぐ戻ります!」

 

「逃がすか!」

 

堕姫の帯が炭治郎を捕まえようとするのを斬って阻止する

 

「ちっ、まさか柱?なら都合がいいわ。2人も柱を喰ったなら、あの御方に褒めてもらえる」

 

「殺せるもんならやってみなよ」

 

挑発するようににっこりと笑うと、堕姫は帯を四方八方から向かわせてきた

 

「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」

 

童磨の蔓蓮華と比べたらかわいいもんだよね。周りに被害が少ないように切り落とし、遊郭の人達が避難できる時間を稼がないと

堕姫だけならまだしも、妓夫太郎が出てこられると収拾が付かなくなる

 

「あんたまさか、馬鹿な人間共を逃すのに時間稼ぎ?御苦労なことね」

 

帯を躱しながらも応戦していると炭治郎が帰ってきた

 

「岬さん、お待たせしました」

 

「炭治郎、ありがとう。やけに早かったね」

 

「はい!既に隠の人たちが誘導してくれてたので」

 

僕の横で炭治郎が日輪刀を構えた。ん?隠の人たち?頼んだ記憶ないけど

 

「ふん、雑魚が来たところで足手まといなだけよ。それに本当に全員避難できてると思ってるのかしら」

 

堕姫が周りの建物を破壊していくと左の方から小さな悲鳴が聞こえた、逃げ遅れた人がいたのか…

急いで悲鳴の場所に向かうと鯉夏花魁と一緒にいた、禿の瑠璃ちゃんが道端で座り込んでいた

 

「大丈夫?怪我はない?」

 

「海子ちゃん。平気だけど、みんな慌てて逃げてたら、はぐれちゃったの…」

 

「そっか、避難場所に移動するから抱っこしていいかな?」

 

「うん」

 

「ありがとう、怖いかもしれないけど揺れるだろうから、しっかり掴まっててね」

 

日輪刀を持っていない方の手で抱えて立ち上がる

いや、この状況はまずいなぁ…堕姫の方を見るが炭治郎が何とか、日の呼吸で対処してるけどそんなに長くは持たなさそうだし、かと言ってこの子を抱えたままで応戦するのはさすがに厳しい

だけど、あのままだと追い詰められて痣が出てしまう

 

「そんなところで棒立ちとは、余裕があるのね」

 

「岬さん!」

 

おっと、考えごとしてる場合じゃなかった。上から迫る帯を右に避けるがしなやかに曲がり追従してくる

 

「水の呼吸 参ノ型 流流舞」

 

呼吸を使って帯を斬るが、さすがに人を抱えたままだと力が入りずらい、1本逃してしまった。帯が更に攻撃してこようと近付いて来るのを日輪刀で受けようと構えた時、稲妻が横を通り帯を切り裂いた

 

「獪岳、ナイスタイミング!」

 

「えっ、ないすたいみんぐ?」

 

「あっ、ごめん。いい時に来てくれたね」

 

「いえ、宇髄さんに言われて先にこっちに向かえと」

 

堕姫に聞かれないように近付いてコソコソと話す

 

「僕は先にこの子を安全な場所へ連れていくから、炭治郎と上弦の鬼をお願い」

 

「はい」

 

「頸が斬れそうでも、宇髄さんが来るまでは待ってて」

 

「分かりました」

 

獪岳がいるなら安心だ、瑠璃ちゃんを送り届けに行く途中で、まきをさんと須磨さんと合流できた

 

「海斗くん!」

 

「お2人とも、無事で良かったです。この子をお願いします」

 

「須磨花魁?」

 

「瑠璃ちゃん、良かった無事で!」

 

 




禿の子の名前は適当に付けました
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