無限城編に辿り着くまでとても長くなりますっ!
柱合会議に参加するべく、産屋敷に入ると既に柱と継子が揃っていた
「あれ、ごめんね。僕が1番最後だったのか」
「いえ、不死川さんと伊黒さんも着いたばかりなので大丈夫ですよ」
しのぶが笑顔でフォローしてくれたけど大丈夫かな、化粧で誤魔化してるようだけどうっすら隈がある…研究大変なんだろう、後で差し入れしないと
「あーあァ、羨ましいことたぜェ。なんで俺は上弦に遭遇しねぇのかねぇ」
「こればかりはな、遭わない者はとんとない。甘露寺と時透兄弟。その後、体のほうはどうだ」
小芭内さん?僕の心配もして欲しいんだけど…
「あっ、うん。ありがとう、随分よくなったよ」
蜜璃ちゃんが嬉しそうに返事をしていた。早くくっつけばいいのに…
「僕たちも、まだ本調子じゃないですけど…」
まだ怪我が治りきってないのか、少し疲れた様子で無一郎が答えている。まぁ、痣が出なかった分、回復が少し遅いかも
「死なずに上弦2体を倒したのは尊いことだ」
悲鳴嶼さんは相変わらずだなぁ…
「うむ!これで宇髄が倒した上弦と併せて3体目だな。俺が上弦の参の頸を斬れなかったのは不甲斐ない!」
上位3人は別格だから仕方ないと思うよ、杏寿郎
「鬼の活動が止まってるなら、上弦の補充もしてるかもしれんが、俺がまた派手に倒してやるよ」
宇髄さんと杏寿郎がここにいるのを見ると考え深いなぁ
「今回は海斗は、上弦と戦わなかったのですね」
「そういえばそうかも。上弦の肆にしても本体じゃなくて、分身だったしね」
「会ってないとはいえ、上弦ホイホイじゃないですか」
「その言い方やめて…」
炭治郎について行くと自動でエンカウントするだけだから…
「今回は、何かお館様から話があるらしい」
「…そうだね」
義勇の言葉に少し緊張してきた。本来なら痣に関しての話だったけど、僕を除けば誰も発症していないし、そうなると柱稽古の話のみになるのかな
襖が開けられてお館様がやってきた
「みんな、待たせてごめんね」
お館様の方を向き、一斉に頭を下げる。先頭に座っていた悲鳴嶼さんが挨拶の言葉を言い、会議が始まった
「さて、みんなも知っているだろうけど。竈門禰豆子が日の光を克服した。鬼舞辻無惨は目の色を変えて、禰豆子を狙うだろうね。太陽を克服する為に、大規模な総力戦が近いうちに起きる」
お館様の視線が僕の方へ向いた
「海斗、みんなに秘密にしていることがあるね?」
それはどっちの話ですかね。確か始まりの剣士の1人の手記には痣についての文言が書いてあったはず、それをお館様が知らないわけがない
でも、痣と言う明確な発言がされないなら、これは僕の好きにしていいって勝手に解釈しますよ?
お館様の目を見ても何を考えているのか、さっぱりわからない。長い沈黙の後に答えを出した
「…それは、透き通る世界のことでよろしいでしょうか?」
「海斗がそれで正しいと思うなら、それでいいよ」
「…ありがとうございます」
感謝の意を込めて、深く頭を下げた
「話の内容が分からねェ。どういうことだぁ?」
「この間の柱合会議で目を瞑っていたにもかかわらず、避けたりしたの覚えてる?」
「あァ、思い出したら腹立ってきたなァ」
「あはは、それの種明かしだよ」
「それが透き通る世界だとォ?」
「うん、ちなみに宇髄さんと炭治郎も使えるようになったかな」
みんなの視線が宇髄さんに集まった
「少しの間だけだったがな」
「透き通る世界って言うのは、他者の身体の中が透けているように見えて、さらに周囲の時間流も遅く感じるようになるんだ。相手の骨格・筋肉・内臓の働きとかも、見えるから、相手の動きを先読みできるようになるって感じかな」
「なんだその、出鱈目な能力は…」
小芭内が呆れたように頭を抑えながら呟いた
「僕がやった様に視覚を利用して見える訳じゃないから、悲鳴嶼さんでも使えるよ。もちろん、誰彼構わずに使えるって話でもないけどね」
「ふむ、上弦の参が言っいてた。至高の領域というものだな!」
「そうそう。人からの又聞きで申し訳ないんだけど。細かく言うと、動きや感覚を覚えて、自分の体の形を血管一つ一つまで認識し、その後は無駄な動きや感覚を削ぎ落としていけば、自身の筋肉や血管までも自在に操れるようになるし、最小限の動作で最大限の力を引き出す事ができるんだ、そうなった時、頭の中も不要な思考が削がれ、だんだん透明になっていき、「透き通る世界」が見えるらしい」
「…すっごく、難しいそうね」
感覚が炭治郎よりの蜜璃ちゃんにとっては、混乱するだろうな
「ものすごく簡単に言うと、すっごく集中するとできるようになる」
「…それはそれで縮小しすぎでは?」
しのぶが呆れたように言った。いや、炭治郎はこの説明で習得してくれたから…
「宇髄さん的には、どうなんだァ?」
「俺も最初に見えた時は無我夢中だったからな、一度使えるようになれば意識的に引き出すことはできるが」
「そこは柱同士で鍛練して、お互いを追い込んでいくのが良さそうだな」
小芭内の言う通りかも、一種の火事場みたいな感じかも。僕も使えた時はパパ寿郎と戦った時だったし
「そうだなァ。海斗、ひとつ聞きたいことがあるゥ」
「なにかな?」
実弥が睨みつけるように僕を見た
「なぜ、この事を今まで黙ってきたァ。早めに知っていれば少なくとも、柱自体の成長に繋がっただろォ?」
痣が発現する可能性があるから早い段階では、教えたくなかったです。なんで正直に言えるわけない
「それは…」
「それはァ?」
じーと実弥を見つめる
「鬼舞辻無惨を倒したら教えるよ!」
「テメェ…、シバキ倒すぞォ!」
実弥の手が僕の頭を掴み、力の限り握ってきた
「あっ、痛い痛い痛い。ちょ、実弥さん、潰れちゃうぅぅぅ」
後ろに控えていた粂野さんが慌てて、実弥を羽交い締めにして止めてくれた
「…その状態の海斗から何を聞き出そうとしても無駄だぞ。不死川」
「そうだな」
義勇と錆兎が呆れたように言った。さすが同期よくわかってらっしゃる
「お前たちが甘やかすからだろォ!海斗、お前も親指立てるんじゃねェ」
次は柱稽古の話ですね