水柱の継子(自称)   作:ポケットピスケット

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話し合い(物理)ではないです


話し合い

 

緊急柱合会議から数日たった頃、悲鳴嶼さんから玄弥が戻ったと連絡が来たので、風柱邸へとお邪魔します

事前に粂野さんに連絡してあるので、準備はバッチリ

 

「さーねーみーくーん。遊びましょ」

 

「あァ?急にどうしたァ、頭でも打ったか?」

 

庭にいた実弥に近付き、注意をこちらに引き付けた。後ろでは粂野さんがコソコソと準備をしている

 

「ひどいよ。せっかく来たのに」

 

「何しに来たんだよォ」

 

「ちょっと一緒にお出かけしようと思って」

 

「どこにィ?」

 

「悲鳴嶼さんのお家」

 

「…悲鳴嶼さんに用があるならひとりで行けェ」

 

実弥の雰囲気が一気にピリついた。まぁ、原因は言わずもがな

 

「悲鳴嶼さんの家には行くけど、悲鳴嶼さんに用がある訳じゃないよ」

 

「じゃあァ、誰に用があるんだよォ」

 

「それは実弥が1番知ってるんじゃない?」

 

「…帰れェ!俺は行かない」

 

まぁ、その反応があることは予想済みなので強行突破です。粂野さんに目配せをして、まずは紐で拘束して、更に布で簀巻きしていく、さすがの実弥でもこの拘束は破れないでしょう

 

「匡近ァ、テメェもグルかァァァ!」

 

実弥がめっちゃブチ切れているのを横目に粂野さんにお礼を言う

 

「ありがとうございました」

 

「いやいや、これくらいお安い御用さ。うちの実弥をよろしくお願いします」

 

お互いにペコペコしていると簀巻きにされた、実弥が拘束を解こうと暴れながらも叫んだ

 

「よろしくすんじゃねェェェ」

 

「実弥?」

 

「あ゛ァ!?」

 

「肩に担がれるのとお姫様抱っこどっちがいい?回答しない場合は強制お姫様抱っこね」

 

「肩に決まってんだろォ!ボケがァ!」

 

「はいはい、お騒がせしましたー」

 

実弥を肩に担ぎ、岩柱邸へと向かった。その日、水柱の継子が風柱を肩に担いで運ぶ姿が、それを目撃した隊士や隠がザワついてたそうです

 

…………………………………

 

岩柱邸に着くと悲鳴嶼さんが家の前で待っていてくれた

 

「悲鳴嶼さん、お待たせしました」

 

「うむ、よく来たな」

 

「玄弥はどこに?」

 

「居間で待機させている。案内しよう」

 

「ありがとうございます」

 

後を着いていき、居間に入ると玄弥が待っていた

 

「こんにちは、玄弥」

 

「お疲れ様です、岬さん。今日は用事があるとかで、何かありましたか?」

 

「うん、前からお兄ちゃんについて相談してくれてたでしょ?」

 

「えぇ、兄ちゃんと話がしたいけど…逢えなくて」

 

「そう言う、玄弥くんの為に実弥を連れてきました!」

 

「えっ!?もしかして肩に担いでるのって…」

 

今気が付いたの?途中からやけに静かになって、諦めて大人くしなってたのかと思ってたけど。担いでた実弥を降ろすと顔が真っ青になっていた

 

「あとでェ…殺すゥ…」

 

「あっ…ごめんね。運び方悪かったみたい…」

 

ほんとに後で殺されそうだ… 。悲鳴嶼さんも隣で南無するのやめてもらっていいですか?決戦前に殺されるのはちょっと

 

「…兄貴、俺…」

 

「お前と話すつもりはない…」

 

気持ち悪いせいか勢いがないものの、意思は固いようで。玄弥も玄弥で小さくなっちゃってるじゃん

 

「ここで何も言わずに終わらせるつもり?いつ鬼の活動が再開するのも分からないし。次、本当に生きて会えると思てるの?」

 

「………」

 

「玄弥に幸せになってほしいという気持ちはわかるよ。でも、玄弥の気持ちも汲んであげて欲しい」

 

「…お前に、何が分かる」

 

「わからないよ。じゃあ、僕と悲鳴嶼さんは退席するから」

 

「え!?」

 

玄弥が驚いた顔でこちらを見た

 

「大丈夫だよ。もし、本当に話が進まなさそうなら呼んで」

 

「は、はい」

 

「実弥はちゃんと話をするまでは、ここから出さないからそのつもりで」

 

「はァ!?柱稽古もあるのに無理だろォ」

 

「やだなー、なんで杏寿郎と共同にしたと思ってるの?ちゃんとお館様から許可は得てるよ」

 

「ぐっ…」

 

「じゃあ、頑張ってね」

 

悲鳴嶼さんと居間を後にして庭に出た

 

「あの2人だけで話が進むのか?」

 

「さぁ?ダメだったらその時は、何とかしますよ」

 

「…そうか」

 

「しばらく時間あると思うので散歩しませんか?」

 

「いいだろう」

 

しばらく林の中を歩き、人気の無い場所までやってきた頃、悲鳴嶼さんが足を止めた

 

「何か私に話があるのではないか?」

 

歩みを止めて、悲鳴嶼さんと向き合う

 

「…単刀直入に聞きます。痣者についてご存知ですよね」

 

「そうか、岬も知っていたか…」

 

「お願いがあります」

 

「聞こう」

 

「どんな状況に陥っても、痣の発現をしないでください」

 

「何故?」

 

「悲鳴嶼さんに死んでほしくないからです」

 

「…それは、難しい相談を」

 

「わかっています。この先起こる決戦で上弦の鬼どころか、鬼舞辻無惨とも戦うことになります」

 

「………」

 

「ですが、いまは柱が全員揃い、継子もいる、一般隊士も強くなる。これから柱の実力や柱同士の連携も向上します。痣に頼らなくても、勝てるかもしれません」

 

「それは可能性の話だろう」

 

「そうですね。僕が悲鳴嶼さんに痣を使わせるような状況にはさせません」

 

「なぜ言い切れる」

 

「その為に、柱の生存も鬼舞辻無惨を倒す準備もしてきたんですから」

 

「…何を知っている?」

 

「さすがに全部とは言いきれませんけど、大体のことは」

 

「…わかった。努力しよう」

 

「ありがとうございます」

 

悲鳴嶼さんに向かって、深く頭を下げる

 

「ひとつだけ聞いてもいいか?」

 

「なんですか?」

 

「岬は痣を発現をさせているのか?」

 

悲鳴嶼さんの顔を見ると目は見えてないはずなのに目が合った気がした。風が吹き木々が揺れ、風が葉や枝をこすり合わせる音がいつもより大きく聞こえた

 

「そろそろ、不死川兄弟の話し合いも終わっているかもしれません。帰りましょ」

 

「…そうだな」

 

自分でふっかけといてなんだけど、すごい気まずいです

悲鳴嶼さんが何を言い出すかと、びくびくしながらも岩柱邸に戻り、こっそり居間の様子を伺う

 

玄弥が泣いてて、実弥は黙っている…これはどうゆう状況だろうか

えぇい、男は度胸!多分意味は違うけど、大袈裟に襖を開ける

 

「ただいま、話し合いは無事に終わったかな?」

 

「…あァ、安心しろォ。ちゃんと話し合ったぜェ」

 

…ほんとに?玄弥を見ると泣きながらもコクコクと頷いている

 

「なら、良かった。今後はどうするの?」

 

「玄弥は俺が守る。鬼が一体足らず居なくなるまでなァ」

 

「ぐずっ、俺ももっと強くなります。兄ちゃんと約束しましたから」

 

「うんうん、無事に和解できて良かった良かった。では僕はこれで失礼するよ」

 

くるりと反転して居間から出ていこうとするとポンと右肩に手を置かれた

 

「おいィ、話は終わってないぞォ」

 

すぐ後ろから、実弥の声が聞こえる。そのまま左肩にも手を置かれたと思ったら反転させられて正面を向かされた

えっ、正面からですか?せめて顔はやめてください…

そのまま、覚悟していると実弥が頭を下げた、後ろにいる玄弥も

 

「海斗のお陰で話し合えたァ。ありがとう」

 

「ありがとうございます!」

 

「…どういたしまして」

 

「この恩はいつか必ず返すゥ」

 

「だったら鬼舞辻無惨を倒すまで2人共、生き残ってよ。それで恩返しね」

 

「…上等だァ。やってやるよォ」

 




どこまで不死川兄弟に介入するか悩みまして、結局放置することに…
上手いこと話し合ってください(ぶん投げ)

悲鳴嶼さんの説得も悩みました、納得してくれてるかわかりません…
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