呪術の世界に転生したので日記書く 作:あきまち
○月×日
今日から日記を始めようと思う。
理由としては、個人的に混迷を極めている現状について書き出すことで、少しでも状況とか考えの整理になれば良いかなって感じ。
日記とか書いたことないけど、いつか読み返しても良いようになるべく上手く書いていこう。
で、まず重大なことが2つ。
1つは、俺が転生したらしいということ。
もう1つは、その転生した世界が呪術廻戦という漫画の世界だったということ。
もうね、バカかと。アホかと。
呪術廻戦は人がポンポン死んでく様な頭のおかしい世界だ。呪術師が呪術という名の呪いを駆使して、呪霊という名の呪いを祓う。
人と化け物、命がけの呪い合いだ。
漫画の話の中ではそれはもう人がバカスカ死ぬ。メインキャラだろうと遠慮なく死ぬし、モブなんかはもうどうしようもないくらいに死んでいく。
最終的には日本全土で呪いの災害みたいになってもうとんでもねえことになってしまう。
怖すぎる。
なんでよりにもよってこんな世界に転生したんだ。
どうせならなろう系の異世界行ってオレツエーとか、きらら系とかでのんびりしたかった。
まぁ、嘆いていても仕方ない。
この世界に転生してしまった以上は、受け入れて生きていくしかないのだ。
生きていくっていうか、生き残りたい。
切実に。
ちなみに、なんでこの世界が呪術廻戦だと気づいたかというと俺の術式が目覚めたからだ。
それと同時に前世の記憶も思い出した。
で、頭の中が混乱してて情緒もよくわからん状態で少しでも整理するために日記を書くことにした。
と、そんな感じの流れで今これ書いてる。
今世の名前は
生得術式は『赤血操術』で、現在6歳の子どもだ。
夢はこの過酷な世界を生き抜くこと。
あ、今世の性別は女ね。チンチンよさらば。
△月⭐︎日
日記発見。
1ページ目しか書いてなくて草。
我ながら飽きっぽいにも程があるな。
現在8歳。
前世の記憶を思い出してから2年が経過した。2年も経ったから書けることはいろいろあるけど……まぁ、めんどくさいからいいや。
一応、加茂家に拾われたことは書いとくか。
まあ、生得術式として『赤血操術』持ってたんで察してたけど、俺は呪術御三家の一角である加茂家の分家筋のところに生まれていたらしい。
父親が分家の子どもで、呪術師としての才能がなくて一般人化してたみたいな。
そんなめちゃくちゃ中途半端な血縁だけど。
あ、名前は変わってないよ。
養子に入ったとかじゃないからね。相伝術式持ちとはいえその辺は女なので割と軽んじられてるし、本家にも住みこんでなくて通いだ。
『赤血操術』持ちの男子も確保したとか風の噂で聞いたし。もしかして加茂憲紀かな?
原作キャラだけど、そんなに興味ないかな。
会わなくてもいいや。
多分、良いように扱われるんだろうな。
術師としての能力とか術式には価値があるだろうから、ちょっと嫌だな。
結婚とかしたくないし。心は男なのですわ。
なんか考えないとか。
まぁ、もし腹に据えかねるようなことがあったら真希リスペクトで暴れればいいか。加茂家なんて滅んでもいいでしょ。
加茂憲紀君は見逃してあげよう。
そして彼を当主にして許してもらえば万事解決。たしか、あいつも加茂家のこと嫌いだったでしょ。
多分。
加茂憲紀君に興味ないからあんま覚えてねえけど。
つうか加茂家にそもそも興味ないわ。
だって、ね。
五条や禪院に比べたらさ。アレじゃん。影が薄いというか、シンプルに弱いというか。
お前、誰やねんって。
活躍も特にないしむしろ戦犯みたいところある。
やっぱ、これなら真希をしても問題ねえや。
安心して真希せるね。
あ、呪術について書こう。
俺はどうやら天才だったらしい。
まず呪力総量がめちゃくちゃ高い。
どう比較すればいいかわからないけど、とりあえず加茂家の当主と比べて体感10倍はあると思う。
あれは腐っても御三家の当主だ。
なので、最低でも五条悟の半分くらいは呪力総量があると仮定する。
五条悟は呪力効率が良すぎて呪力が減らないって話で、呪力総量では乙骨に劣るって話だし。
半分はさすがにあるでしょ。
と、したら俺の呪力総量は五条悟の5倍。
乙骨の3〜4倍。
両面宿儺と比べても、同じかもう少し多いくらいか?
我ながら呪力量がお化けすぎるね。
術式もかなりいい感じ。
『赤血操術』の奥義の穿血も術式が目覚めてから半年くらいで会得した。
それからは技の練度を高めつつ、反転術式の習得のためにほとんどの時間を費やした。
そんでこの間、反転術式ゲット。
アウトプットはできないけど、これに関しては素質の問題だと思うから仕方ないかな。
『赤血操術』で近距離から遠距離にかけて隙がなく、かなり強力な術式だ。
でも、血を消費するという点から継戦能力が弱点。気をつけないと失血死してしまう。
だから、俺は考えたのだ。
反転術式があってこそ、この『赤血操術』という術式は真に完成するんじゃないかと。
つまり、反転術式で血を供給するのだ。
で、実際いい感じ。
やっぱ『赤血操術』強いからね。反転術式でその弱点をカバーすればもうね。
本当だよ。
まぁ、やっぱ五条や禪院に見劣りはするけど。
悲しいね。
呪力出力、呪力操作。
もちろんこっちもイケてる感じだ。多分、呪力を放出するだけで高層ビルとかなら粉砕できる。
やらないけどね。
呪力が多いとはいえただの無駄遣いだし、そんなやり方はスマートじゃない。
反転術式が使えるんだから操作もそりゃあ上手いわけよ。
当然だ。
改めてこう書き出してみると、我ながらとんでもない逸材だと自画自賛してしまう。
呪力総量、術式、呪力出力、呪力操作。
すべてが超高水準。
序盤、中盤、終盤隙がないよね。
あとは領域展開ができるようになれば完璧かな。
これで8歳の幼女だぞ。
まずいな、人外魔境新宿決戦は俺があっさりと終わらせてしまうかもしれん。
原作さん、めんごやで。
少なくとも俺、現状でも加茂家の現当主よりはすでに強いかな。
経験では負けてるけど、素の能力が段違いなのでそれで埋まる程度の実力差ではない。
まぁ、目の前で力を見せつけたこととか、別にないから軽んじられてるわけだけど。
別に有用だと思われても面倒そうだし、今のところはこのままの扱いでいいや。
俺の強さならいつでも真希ることできそうだし。
これは予想なんだけど、俺の才能の原因は転生したこと自体にあると思う。
多分、魂が2つあるんだよね。
前世から持ってきた魂と、もともと甘咲仄として持ってる魂で2つね。で、魂っていうのは呪術的に莫大なエネルギーを持つ存在だ。
『黒鳥操術』とかね。
カラスの命を使った攻撃であれなんだから、人の命や魂が持つエネルギーなんてそらもうよ。
双子は呪術的に1つの人間と見られ、実質的な能力が半減されるみたいなのあるじゃん。
真希と舞依ね。
俺はあの逆。というか、倍。
2つ分の人間が1つになってるんだから、呪術的に普通の倍のエネルギーを持っているというわけよ。
宿儺と似てるかな。
あ、でもあいつは元々能力半減デバフの双子だったけどもう1人を食って完全になったんだっけ。
その割に見た目とか2人分の人間だけど。
よくわからんな。
原作に書いてあったっけ。
さすがに記憶も薄れてきてるからなあ。
宿儺のことはいいや。
あれはいろいろと例外だろうし考えるだけ無駄。
まぁ、あくまで予想だけど。
シンプルに俺が超天才ってだけの可能性もあるし。案外、普通にこれが正解かもね。
と、そんな感じで2年ぶりの日記は終了。
まとめると、呪術廻戦の世界に転生したときは絶望したけどなんか意外とやれるかもってところ。
実力的に特級術師は狙えるし。
上手いこと立ち回って原作終了まで生き残るどー!
せっかくだし明日も日記書くかー
今回は前回から2年間経ってたからいろいろ書いたけど、これ日記というにはなんか違うし。
明日は小学校帰りの道にあるパンケーキの店が美味しい話でも書こうかな。
今日は疲れたから、また明日!
△月○日
五条悟と遭遇した。
びっくりした。
こっちもびっくりしたけど、向こうも目ん玉見開いてめっちゃ驚いてた。
やばかった。
なんというか存在の大きさが半端ない。
化け物だ。
なまじ俺も強いから直感的にわかったけど、あれは次元を隔てた向こう側にいる怪物。
え、あれでも宿儺に勝てないで死ぬの?
このままじゃダメだ。未来が不安すぎる。
何か、強くなる方法を考えなきゃな…………