呪術の世界に転生したので日記書く   作:あきまち

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日記 その2

 △月♡日

 

 どうすっかな。

 本当にどうしようかな。

 

 あ、小学校の帰り道にある美味しいパンケーキ屋の話ね。

 

 バナナチョコパンケーキにハマってるんだけど、期間限定で最近メロンパンケーキってのやっててさ。

 しかも夕張のところのメロンね。

 でも俺、前世ではメロンが嫌いだったんだよ。だから食べられるのかなって不安というか。

 注文したらそらもう完食しないとダメだからね。お残しなんて、しないよ。

 だから嫌いなままだったらどうしようって。

 ちゃんと完食はするけどさ、せっかく作ってくれたものを嫌な顔して食べられるのも嫌でしょ。

 失礼じゃん。

 

 いや、食べたいんだよ。

 転生して体が変わったからか味覚もちょっと変化しててさ、食べれる気はするんだ。

 でも、踏ん切りがつかないっていうか。

 

 で、結局今日もバナナチョコパンケーキ食べたんだけどね。

 やっぱいざってなると安定択を取ってしまう。

 

 明日、挑戦してみるかぁ。

 

 いや、妙案を思いついた。

 メロンを食べられる友達を連れて行こう。

 その店は、というかパンケーキ屋はどこもそうだろうけど1000円以上して高いんだよ。

 だから友達を気軽に連れて行くのは遠慮してた。

 

 でもいいや、奢ろう。

 俺は呪霊退治でお小遣いもらってるから、パンケーキを奢るくらいわけないし。

 そんでメロンパンケーキを注文してもらう。

 遠慮されちゃうかもしれないけど、メロンが食べられるかどうかわからないって事情を素直に話せば受け入れてくれると思うしね。

 ちょっとわけてー!

 ってやってメロンを試すのだ。

 

 いいね、これでいこう。

 

 明日の小学校帰りだな。

 でも、友達を連れてくなら一回家に帰ってからの方がいいか。一応ウチの学校は帰りは寄り道せずにちゃんと家に帰りなさいってルールだし。

 買い食いする不良みたいなのに巻き込んじゃダメ。

 

 一回帰って、そんでパンケーキだ。

 

 明日が楽しみだなあ。

 あやのちゃん、喜んでくれるといいけど。

 

 ていうか、メロンパンケーキって書くとなんかやだな。

 具体的に言うとメロンパンの部分。

 いや、メロンパンに罪はないんだけどね。

 

 くわばらくわばら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 △月×日

 

 日記書くの今月4回目とか真面目か?

 

 メロンパンケーキは美味しかった。

 あやのちゃんも喜んでくれたし、この体ならメロンが食べれるということも判明したし。

 よかった、よかった。

 

 また一緒に食べる約束もしたよ。

 奢られるばかりはダメだからお小遣いを貯めて、また一緒に行こうねだって。

 嬉しい。

 

 でも結局、バナナチョコパンケーキの方が美味しかったのでメロンパンケーキは頼まないかも。

 

 ま、そんなもんよな。

 

 あとはそうだ。

 呪術について進展があったので書いておこう。

 

 五条悟と不意の遭遇をして以来、今のままじゃないけないんじゃないかと考えていた。

 だからこそ、俺は今のままじゃいけない。

 

 変わらないといけない。

 より強く。

 そうでなければ、俺の2度目の人生はきっと未来の新宿にて潰えることになるのだから。

 あの五条悟ですら死ぬのだ。

 怖すぎる。

 もっと、もっと強くならなければいけない。俺は死にたくないし、絶対に生き延びたいからな。

 

 俺は現状でも強い。

 原作まで、まだまだ時間もあるのでさらに強くなっていくと思う。

 少なくとも乙骨より強くなれるはず。

 でも五条悟より強くなれるかは正直自信がない。

 宿儺なんてもっと無理だ。

 

 8歳でこれだけの実力を身につけて調子に乗ってたけど、五条悟を実際に見て考えを改めた。

 俺が思っていたよりも頂点が遠すぎる。

 そして正攻法で鍛えるだけで、五条悟や両面宿儺の立つ頂点へと届くのかというとわからない。

 いくら才能があっても、確信なんて得られなかった。

 

 多分、才能は彼らと互角だ。

 だけどそれは才能の話。

 才能だけでは互角なそれを極限まで鍛え上げた五条悟には勝てないし、呪術全盛の平安にて最強に君臨していた宿儺の経験の前に蹴散らされる。

 真に彼らと同じ領域に立つには、明確に超天才の彼らを上回る神天才と呼べるほどの才能が必要。

 と、俺はそう思う。

 

 だから決めた。

 今の超天才的な才能をより高め、確実に頂点へと到達するためにとあることを実行すると。

 

 多分、これは賭けだ。

 だけどもしも成功すれば、俺は両面宿儺すら超える歴代最強の呪術師として生まれ変わることになる。

 …………と、思う。

 

 ま、やるだけやってみよう。

 

 そうと決まれば、儀式の用意をしないとな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ⭐︎月○日

 

 儀式の準備ができた。

 

 俺が今からやることが、決して間違ってしまわないようにこの日記にも詳しく書いておこうか。

 

 まず、結論から言うと縛りだ。

 

 俺は自らに縛りを設けることで、呪術師としてさらなる才能を引き出すことにした。

 

 何を縛るかって言うと、魂だ。

 

 転生者の俺の体には2つの魂がある。

 前世の俺から持ち越してきた魂と、この甘咲仄(あまざきほの)という少女の体に元来宿る魂。

 この内、俺は前世の魂を縛りによって封印する。

 

 魂を封印するということは、人の命を失わせることと等しい。縛りによってそれを行うことによって、そこに莫大なエネルギーを生み出すことができる。

 それを代償にこの体の才能を極限を超えて高めるのだ。

 

 ちなみになんで俺の魂なのかって言うと、そっちの方が価値が高いからだ。

 だって考えてもみなよ。

 俺って呪術廻戦の読者なんだ。

 この世界のたどる未来を知っていて、それを誌面やあるいは画面越しの場所から。

 超上位の次元から、俯瞰して観測してたんだ。

 

 例えるならば神みたいな。

 言い過ぎか。

 でも、そのくらいの立ち位置にあったのが俺という存在の魂で、この世界にとって完全な異物にして別次元から来訪した魂が俺なのであって。

 それを代償に封印すれば、そりゃあ莫大な力が得られるに決まってると俺は踏んだわけだ。

 

 当たり前だけど、縛りというのはそれが重ければ重いほどリターンもまた重くなる。

 果たして俺の魂よりも重いものなんて、この世界に他にあるだろうか、と。

 ないでしょ。

 客観的にも主観的にもね。

 

 反対に甘咲仄の魂はこの体により相応しいものなので、呪術師として体の能力を引き出そうと思えば俺の魂よりもそれに特化しているだろうし。

 俺の魂を封印し、甘咲仄の魂が力を受け継ぐ。

 役割分担としてはこれが適任だろう。

 

 これから俺の魂は封印され、多分今表に出ている意思や記憶なんかも多くがなくなると思う。

 呪術廻戦の記憶もね。

 原作知識も封印した方がより縛りの価値は高まるし、これから生きていくには邪魔になるだろうし。

 両面宿儺すら超えるだけの強さがあれば、別に原作知識なんてものも必要ないよ。

 強さと原作知識。

 どっちの方が大事かって言ったら、当然強さじゃんね。

 力こそパワー! パワーイズドリーム!

 

 なんか、まるで手の込んだ自殺みたいだな。

 でも大丈夫。

 俺は前世の俺だけど、同時に甘咲仄でもあるのだから。それは紛れもない事実だ。

 これからは甘咲仄の魂が表に出るだろう。

 だけど、それもまた俺なのだ。

 

 だから別に不安とかも特にない。

 今日までも、明日からも。

 変わらず俺は、甘咲仄という1人の人間として生きていくだけだ。

 

 よし!

 じゃあ、儀式してくるか。

 

 あ、この日記も燃やしとくか。

 せっかく封印した魂の痕跡が残っていると、縛りにも影響が出るかもしれないし。

 

 ということで、じゃあな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ⭐︎月×日

 今日から日記を始めようかと思います。

 

 なんだか最近、記憶が微妙に混濁しているというか思い出そうとすると変なところがありまして。

 整理するのにちょうどいいかなと。

 

 日記なんて書いたことないけど、いつか読み返しても恥ずかしくないように丁寧に書きたいですね。

 

 まぁ、最初なのであまり書くこともないですが。

 

 あやのちゃんとパンケーキ食べたくらいですね。

 わたしはバナナチョコパンケーキが好きなんですけど、あやのちゃんも今日は同じものを。

 笑顔で美味しい美味しい、って食べてて、どうやらすごく気に入ってくれたみたいです。

 

 メロンパンケーキはもういいみたい。

 あれも美味しいんですけどね。やっぱり、王道っていうのはそれだけの理由があるのです。

 わたしも苦手を克服したメロンパンケーキは美味しいと思うんですけど、やっぱりバナナチョコですよ。

 

 あ、あとなぜか心配されました。

 「『俺』って言うのやめたの?」って。なんでしょう、そんな男みたいな一人称。

 でもなんだか、妙にしっくりくる気がします。

 

 お母さんに聞いてみたら、やっと女の子らしくなったのねと涙を流して喜ばれました。

 どうやらわたしは、今まで『俺』という一人称を使っていたみたいです。

 やっぱり、記憶が変なんですよ。

 

 でも、『俺』って一人称を使うのも、決して悪い気はしませんでした。

 お母さんがうるさいのでやめますけど。

 

 あ、そうそう。

 なぜか朝起きたら、呪力総量が3倍になってました。すごいですよね。

 成長期だったりするんでしょうか。

 呪力総量は伸びたりしないみたいな話聞いてたんですけど、まぁ例外はいますよね。

 加茂の本家の方には内緒にしておきましょう。

 あいつら嫌いなので。

 

 加茂といえば今度加茂憲紀とかいうやつに会わされるみたいなんですけど、誰ですか。

 名前のセンス終わってません?

 

 それに男とか、わたし別に興味ないんですけど。

 同じ『赤血操術』持ってるとかって話ですけど、どうせただの雑魚でしょうし。

 会ったことないですけど多分わたしの方が強いですよ。

 下位互換ですよ、そいつ。

 強いわたしが向かうんじゃなくて、むしろ弱いやつがわたしに会いにくるべきだと思うんですけど。

 

 あ、でも会いに来られても困りますね。

 そもそも興味ないですし。

 面倒くさいなあ。

 

 あやのちゃんみたいなかわいい女の子と遊びたいです。婚約しろとか言われたらどうしましょう。

 男と結婚したくないんですけど。

 女の子と結婚したいです。

 命令されたら、断っちゃいましょう。

 そもそもわたしの方が強いんですから、雑魚のくせに命令とかしてくんなって話なんですよ。

 いっそ暴れようかな。

 当主ボコせばわたしが当主ってことになりませんかね。

 

 そろそろ書くことなくなりました。

 今回はここまで。

 また気が向いたら書きましょうか。

 

 では。

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