現代ダンジョン サモナーが行く   作:金林檎1

100 / 112
第九十七話

 休憩を終えて探索を再開する。しかし、モンスターとは中々遭遇せず奥に進んでいけばいくほど魔素が濃くなっていく。階層を進むごとに広さが小さくなっているような感覚があるが気のせいかもしれない。

 

 そして現れたのは柄まで真っ赤に染まった朱槍を持った甲冑を纏ったモンスターで即座に警戒態勢を取る。全身に迸る殺気と魔力はボスに負けないものであり何でこんなモンスターが徘徊しているのか。

 

 皆朱槍

 スキル

 先駆け、闘争、朱槍

 

「疾っ!」

 

「カタカタ」

 

 モンスターは途轍もない速度で間合いを詰めてきてアインがそれに相対し朱槍と大楯がぶつかり激しい金属音が響き渡る。あまりの威力にアインも後退りしてしまっておりかなりの威力であるのが分かる。

 

 その動きから驚異的なステータスを有しているのが分かったのでノワールが即座に呪詛を掛けようとするがアインを盾にして視界を遮る。

 

 戦いの運び方がクレバーで一筋縄ではいかない相手だ。そんなモンスターに攻撃を仕掛けるのは十六夜で神速の抜刀術をモンスターは華麗に避けて見せる。

 

「グラビティ・ランス」

 

 その動きを拘束するために重力呪文を放つのだが、やはりと言うべきか十六夜の抜刀術を避けて見せた並外れた反射神経によって回避される。

 

 この一連の行動を見て、相手をユニークモンスターと同等の強さであると判断して戦い方を変える。淡く体が光っていることからスキルによって身体能力が強化されているのが分かる。

 

「ダークネス・チェーン」

 

 魔力を大量に消費し地面から大量の鎖がモンスターへと向かっていく。モンスターは手に持つ朱槍で鎖を叩き落とすが流石に全てを捌くことは出来ず拘束されてしまう。

 

「ギャ!」

 

「フン!」

 

 拘束された隙をの逃さないとアヴァリスと十六夜が即座に攻撃を放つ。モンスターは寸前で力づくで拘束を破ってアヴァリス達の攻撃を最小限に抑える。

 

 本当に戦闘における勘が良すぎるなと舌を巻きながらも即座に命令を下す。

 

「ジャ!」

 

 アヴァリス達の攻撃はフェイクでノワールの呪詛を通すためのもので幾重もの深刻なバットステータスを付与されて流石のモンスターも動きが悪くなる。

 

「カタカタ」

 

 その首を漆黒に染まった大剣が跳ねる。見事な一閃で十六夜の抜刀術よりも遅いと言うのにまるで吸い込まれるように首を落としておりアインの機械的なまでの正確さの賜物である。

 

『皆朱槍の外套』ランクA

 防御力60 耐久度50

 スキル

 先駆け、闘争、朱槍

 

 スキルを見ると先駆けは敏捷のステータスを上昇させる疾走に似た効果のスキルであり闘争は持続時間の長いステータス向上スキル。ユニークスキルと思われる朱槍は攻撃力を上昇させるという単純なものであるがあの威力を見たらユニークスキルに相応しいものであるのは納得である。

 

「儲けたな」

 

 その外套をアヴァリスに装備させて更に攻撃力を増大させる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。