現代ダンジョン サモナーが行く   作:金林檎1

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第百三話

 並の攻撃はすぐさま対処してきてダメージを与えることが出来ない。必勝のパターンである拘束呪文も通用するとは思えず自力を試されている。

 

 後方から放たれる矢を警戒してアインは命の側を離れず、大太刀にはアヴァリスと十六夜が相対している。矢を放つにはかなりの溜めが必要な様でありそれを見抜いてバトラーがそれを放たせまいと矢を放っている。

 

「ライトニング・ジャベリン」

 

 放ったのは上位属性である嵐魔法ではなく雷魔法で嵐属性よりも勝る速度の一撃が放たれて大弓に目掛けて放たれる。それをさっきのように両断しようとすると雷の槍に刀が触れた瞬間、全身に電流が走る。

 

「目論見通り」

 

 その結果にほくそ笑む。大弓に離れたものであるがその実、狙っていたのは大太刀の方で必ず大弓を助けようと動くだろうと予想したのでトラップを仕掛けた。

 

 結果、目論見通り大太刀は両方が電流を体に浴びて動けない状態となっておりその隙を逃す、アヴァリスと十六夜ではない。

 

「フン!」

 

「ギャ!」

 

 渾身の一撃が放たれて大太刀を同時に撃破する。そうなると大弓を守るものは居ないのでフラウがアインを転移させて漆黒に染まった刃が大弓の首を跳ねる。

 

≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫

 

 バトラー

 ガラテア

 レベル6→7

 

 強敵を撃破することが出来て緊張が解れるがダンジョンの中であると言うことを直ぐに思い出して気合を入れ直す。十六夜とアヴァリスが魔石を拾ってくれてそれをアイテムボックスの中に入れる。

 

 魔素の感じからこの先にはボス部屋を残すまででありあの武将たちはボス部屋を守る番人の様な役割だったのだろう。

 

「流石に休憩だな……」

 

 疲労回復ポーションを飲んだばかりだと言うのに体は重く、ボス部屋の前という事もありモンスターも現れないだろうが念のため、フラウに結界を張ってもらって休憩する。

 

 珈琲を飲みながら休憩していると端末が通知を知れせてくれる。メッセージアプリに金倉から連絡が来ており画像付きでメッセージが送られている。

 

『とんでもないのが出来ちゃった!』

 

『腐食龍の手甲』ランクA+

 攻撃力70 耐久度50

 スキル

 腐食、龍撃

 

「これはまた随分と凄いのを作ったな」

 

 アヴァリスに装備させる武器を作りたいなという話をくみ取ってくれていた様で出来上がったものを見せられてその凄さが伝わってくる。禍々しいオーラを放っておりこれを装備したアヴァリスなんて相手からしたら溜まったものではないだろう。

 

 凶悪なアヴァリスが更に強くなるのだから楽しみでもある。

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