現代ダンジョン サモナーが行く   作:金林檎1

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第八十九話

 寝起きはあまりいいとは言えないがまずまずで水を出して顔を洗い、意識をはっきりとさせる。周囲は召喚モンスターが囲んでいるので安全である。

 

「おはよう」

 

「グラァ」

 

 隣で警護してくれていたロイドは命が起きたのを確認すると起き上がって体を摺り付けてきて撫でてやると嬉しそうにしている。バトラーに珈琲と朝食を用意してもらいテントを片付ける。

 

 ダンジョン内に居たことで指輪の魔力も回復している様で一日経って回復したとはいえ消耗していたフラウ達に魔力を供給する。そうしているとバトラーがテキパキと朝食と珈琲を用意してくれて朝食にする。

 

 朝だからとヘルシーなレタスのサンドイッチで起きたばかりであまり重いものは食べられないので丁度いい。

 

「旨いな。よさげなのを買っておいて正解だった」

 

 ファーマーの職業の人間が作った特別なもので食材を仕入れる時に安城におすすめされた店で購入したものであり少し、高めではあったがそれに似合うだけの瑞々しさだ。

 

 濃い目の珈琲に合うように味付けされており命の好みをしっかりと把握している。

 

「よし、行くか」

 

 バトラーを送還して十六夜を再召喚する。朝食も終えたので早速、ダンジョン探索を再開する。セーフルームの先は今までとは比べ物にならない程の強敵がうようよいる区間であり覚悟を決めて進んでいく。

 

 セーフルームの前とは比べ物にならない魔素の濃さであり敵意が肌を突き刺すような感覚を覚える。

 

 デュラハン

 スキル

 暗黒魔法、大剣、騎乗

 

 現れたのは馬に騎乗した騎士鎧を纏ったアンデットでデスナイトの上位種として知られている高位のアンデット デュラハン。とてつもない速度でこちらに突撃して来る。

 

「アース・ウォール」

 

 それを大地魔法で作り出した岩壁で防ごうとするが漆黒に染まった大剣で簡単に壊されてしまう。瞬時にアインがカバーリングを発動してデュラハンの大剣を受け止める。

 

 凄まじい鍔迫り合いで金属音が響き、頭上からシャインが神聖魔法を行使する。しかし、馬が独りでに動いてそれを回避するように動いて神聖魔法は不発に終わる。

 

 デュラハンは頭上のシャインに向かって漆黒の球体を放ち、シャインは翼を翻して回避する。神聖属性と暗黒属性はそれぞれ双極の属性でお互いが弱点であり神聖属性のシャインにとって暗黒属性は大きなダメージを受ける。

 

「チェーン・バインド」

 

 麻痺が付与された拘束呪文で幾重もの鎖がデュラハンを拘束しようと飛来する。デュラハンは手綱を引いてそれを回避しようとするが数が圧倒的で逃れることは出来ない。

 

 拘束されて力づくでそれをほどこうとするが付与された麻痺によって身動きが取れない。好機到来でアヴァリスが必殺の拳を振るう。

 

「ギャ!」

 

 あらゆる防御を貫通するアヴァリスの拳はまさに必殺で久しぶりにまともに突き刺さったアヴァリスの一撃に流石のデュラハンもダメージから動けない様子で頭上からシャインの聖炎が降り注ぐ。

 

 流石のデュラハンも高密度の神聖属性には抗いきれず霧散していく。高位のアンデットであっても弱点を克服するのは不可能であり最初からシャインの事を警戒していたようであるが拘束されてしまってはどうもできない。

 

≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫

 

 ロイド

 ルナレーヴェ

 レベル6→7

 

 デュラハンを倒したが気を緩めない。命に向けられている敵意はまだ、突き刺さっており道の奥からデュラハンが徒党を組んで現れる。

 

「罠だらけの場所でよく、馬を走らせるもんだ」

 

 周囲には幾つか罠が存在しており先ほどの戦闘では罠の場所を避けるように命令していたがデュラハンはお構いなしでありダンジョンのモンスターには罠が作動しないらしい。

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