イナズマイレブン 元帝国メンバーの記録日誌   作:帝国だと源田が好き

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第4話

 

そして、不安が残る中、翌日に西ノ宮中との試合となった。

 

前半戦、西ノ宮中の生徒はフェイントを織り交ぜたり、ヒールリフト等でボールを上手く維持し、南雲原中へボールを取られない様にパスを最低限で回しながら円堂ハル、月影蓮へとボールをパスする事に重きを置き、円堂ハルと月影蓮の2名のシュートにより、前半からいきなりの三点差をつけられてしまった。

 

「…クソッ!アイツらパスを最低限にして俺達にボールを取らせやしねぇ…」

 

「逆に考えてハルとレンの方をマークしようとしても、掻い潜られて回避されちゃうし…」

 

「それよりもどうするんだよっ!?三点差だぞ!?後半で4点取らないと負けちゃうって!」

 

そう言って笹波の肩を掴んで揺らす木曽路に対して、笹波は冷静だった。

 

「いえ、大丈夫です。ここまでの点差が開いているのなら、西ノ宮中も慢心する筈です…円堂ハルと月影蓮は、後半から交代でベンチに入る。それに、皆さんは作戦通り前半最低限の動きだけで西ノ宮中と戦っていました。後半からは温存してある体力の分、前半から動いて来た西ノ宮中の選手は疲労が溜まっています…ここが西宮中に勝つ為の勝機になります。

 

反撃はこれから…後半から巻き返して行きますよ」

 

そして、笹波の言う通り、西ノ宮中の監督は円堂ハルと月影蓮の二名をベンチ選手と交代させた。

 

そして、交代して来た選手と比べて前半からフィールドに居る選手達の顔には疲労が滲んでいる。

 

笹波からの指示で、前半は必要最低限の動きでパスカットやボール奪取のする様に、と指示を受けていた。

その為、西ノ宮中の選手は地味に嫌な動きをして来る南雲原サッカー部を撒くために随分と身体を動かす羽目になったのだ。

 

そして、2名の交代した選手と元気なキーパーが居たとしても互いのチームにある体力の差を覆せる程ではなく

 

スルスルとゴール前まで突破した南雲原中は

 

「【剛の一閃】!」

 

「【ぐるぐるシュート】!」

 

「【天空サンダー】!!!」

 

桜咲の剛の一閃、忍原のぐるぐるシュート、柳生の天空サンダーがキーパーへ叩き込まれ

 

「ふっ、油断してるな?【フライングマーリン】!」

 

「ここは既に攻撃範囲内だ…【シルバーウルフレジェンド】!!」

 

濱南のフライングマーリン、妖士乃のシルバーウルフレジェンドによるロングシュート…と休む暇も無く放たれる必殺シュートによって、キーパーは疲労が溜まりノーマルシュートでさえ止めるのに苦労し始め

 

そんなキーパーの負担を減らそうと元気な二名の交代選手と疲労で動きの悪い前半からの選手達も、体力を温存して後半に巻き返している南雲原中を止める事は出来ず、バカスカとシュートは打たれ続けた。

 

そして、結果として南雲原中は西ノ宮中と5-3と二点差の逆転勝利を飾った。

 

「よっしゃぁぁ!」

 

「勝てた!勝てたよ私達!!」

 

逆転勝利を飾った南雲原サッカー部のメンバーは笹波を全員で囲ってワイワイと喜んでいた。

 

「……結局、試合中はベンチでしたね」

 

そんな様子を見ながら、百道はリオンへと話しかける

 

「元々、欠員が出なければ試合に出る事はないと言われてたからね。誰も怪我しなくてよかったよ」

 

そう言って、リオンは笑った。

 

そして、この逆転勝利の翌日、生徒会の会長…千乃姫花から正式に南雲原サッカー部として認められる事になった。

 

それと同時に、千乃会長がエグゼティブマネージャーとして同行する事になった。

 

「……エグゼティブマネージャーって経営側のマネージャーじゃないかな…」

 

「あら、事実として南雲原サッカー部へ支援しているんだから、妥当だと思うけれど?」

 

リオンの小さな呟きに対し、千乃会長はそう言って薄く笑った。

 

 

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