こんにちは、記憶がからっぽ。 作:ノア(マウントベアーの熊の方)
思ってるより日常ネタになりそうなのが少ないの辛いですね…
アークナイツものも書いてますがそのせいでネタが浮かばずになる……
いや、今回のは書き出したものの続きが出てこなかっただけですが…
まあ言い訳はこの辺に、今回もゆっくり、見ていってください!
とある日。
僕は朝早く、日が昇る前から、海に来ていた。
正確に言うと、今日……いや、ここ数日はステラと空白旅団のメンバーが星ノ塔の探索、僕は休暇としてこの近くに宿を取って休暇、という訳だ。
「よし………事前情報通りだな」
そう言いながら、砂浜沿いに、海岸線を見渡す。
どこに向かおうか……そう思っていると、日中目星をつけていた場所に、ライトの光源があるのに気づく。
そのままスルーしても良いが、遠目にどこか見覚えのある気がし、近づいてみることにした。
「……ん?ラールじゃないか」
「うわっ!?……ああもうビックリした、魔王っちかぁ……驚かせないでよね」
「まさかとは思うが……またサボりか?」
「違うっての!今日は休暇!魔王っちは?なんでこんな所……に………」
そう言い、ラールはまじまじとこちらを見て言葉につまる。
「………どうした?」
そう、僕はラールに問いかける。
何も変なことにはなっていないはずだが……
寝癖でも酷かっただろうか?
「………魔王っちも、釣り、するんだ?」
そう、どこか嬉しそうな……
どちらかと言うと、"同志"を見つけたような表情で、こちらを見てくる。
「ん?ああ、そういう事か……ああ、趣味程度だけどな」
「へー……ターゲットは?」
「今日はヒラメ」
「タックルは?」
「ダ○ワ、オーバーゼア111MにカルディアLT4000-CXH、ラインはシ○ノ、ピットブル1.2号200m、リーダーはバリ○スのフロロカーボンショックリーダー30lb」
「って事は……ルアー?」
「ああ、星ノ塔で結構溜まってな、そろそろ根がかりも怖くないぞ」
「へー………ここ、20mくらい投げたらデカめのブレイクあるから、そこ狙うといいよ」
「ほほう……ありがとう、狙ってみるよ……ちなみに、ラールは?」
そう僕が尋ねると、ラールは待ってましたと言わんばかりに、
「シマノ、コルトスナイパーXRのS100Mにヴァンキッシュ4000XGにPE1.5号300m巻いてるんだー、あたしは目指せ小型青物!」
「ほほう、ブリ狙いか?」
「釣れたらいいよねー、ちょっとそこまで行くとタックルが弱いかも……」
そうラールは言いながら、海に向かってジグをぶん投げた。
綺麗に空中を駆けて行くジグを追えるところまで目で追いかけ、着水音を聞く。
やがてラールはボトムに着底したジグを、ワンピッチジャークで回収していた。
「……ここにはよく来るのか?」
「まあね~、魔王っちは?」
「俺は初場所だ、なんもわからん」
「ふーん………ここから右に50m程行った所あるでしょ?そこ、離岸流だから」
そう、ラールはジグに引っ付いてきた海藻を外しながら教えてくれた。
「……ありがとう、助かる」
「どうしたしまして♪」
そう言われながら、僕はルアーを取り付け、海へとミノーをぶん投げる。
カションと重心移動をする音を響かせながらルアーは飛翔し、やがて着水した。
まずはフローティングミノーで潮の流れを確認……そう思いながら一定のただ巻きで引き続ける。
そうしていると、やがて朝日が昇り、周囲が明るくなってきた。
しばらくすると、我々の右の方に、沢山の海鳥が集まってきたのが見えた。
ふとラールの方に目を向けると、ラールもこちらを見てきていたので鳥山に指を指すと、サムズアップで返事が帰ってくる。
2人揃って急いでルアーを回収すると、鳥山を直線に捉えられる方へ向かい、走り出した。
「「ナブラだぁ!」」
そう2人で共鳴(?)し、2人揃って海に魚を取るために鳥が急降下し、水中からは魚がエサとなる魚を追いやって水しぶきがたっている場所……
ナブラへと向かい、全力でルアーを投げた。
「どっちが先に釣っても恨みっこナシだからね!魔王っち!」
「応とも!そっちこそ遅れを取るなよ!」
そう、星ノ塔の戦闘中にすらしない熱い会話を交わしつつ、僕らは必死にナブラへとルアーを撃ち続ける。
しかし、レンジを変えても、動かし方を変えても、2人のルアーに反応はなかった。
やがてナブラが消え、ただただ時間が過ぎていき、やがて周囲も完全に明るくなってしまった。
「あー、やっぱり無理だったかぁ……」
そうラールは半ば諦め、タックルボックスに座ってフライドポテトを食べていた。
「全く……1匹くらいは釣れてくれると思ったんだけどな」
「だねー、いい潮だったんだけどなぁ」
「ところで……朝イチのフライドポテトは重たくないか?」
「いーや全然?まだまだあたしは若いから♪魔王っちもいるー?」
そう言い、ラールがフライドポテトがぎっしり詰まった、ポテトカートンを差し出してくる。
「……頂くよ」
そう言いながら、ポテトを数本もらう。
とてもサクサクかつホクホクで塩味の効いたポテトを食べつつ、僕は海を見やる。
「……ボラだ」
「………跳ねたねぇ」
そう、着水の飛沫音を聞きつつ、僕らは朝の海を眺める。
「はあぁぁぁぁぁ………うんしょ、魔王っち、この後暇?」
そう、ラールが立ち上がり、伸びをしながら聞いてくる。
「ん?ああ……暇っちゃ暇だな」
「じゃあさ、昼頃まで仮眠してから、一緒に釣具屋行かない?」
「そういう事なら喜んで、集合はどこにする?」
「じゃあこの砂浜で、ここなら間違えることないっしょ?」
「了解、時間は?」
「後でココチャで連絡する!実はまだ宿のチェックインまだでさー……じゃ!また後で!」
そうラールは言うと、荷物をパパっと集め、それらを持って走っていった。
僕も荷物をまとめて宿へと戻り、ベッドに腰をかけると、ラールから14時集合とココチャが届いた。
少しの仮眠後、集合時間が近づいてきたので今朝の砂浜に行くと、そこはかとなくオシャレになった気がする、ラールが砂浜に腰かけ、海を眺めていた。
「お待たせ、待ったか?」
「ううん、今来たとこー」
そうラールが言って立ち上がる。
朝のタイミングでは気が付かなかったが、今日はいつもの制服ではなく、クリスマスの時に着ていたような服……
通称で言うところの、"童貞を殺す服"を着ていたようだ。
………いやそうだっけ?
朝、こんな服着てたか?
寝ぼけもあってか記憶がない。
「………服、似合ってるな」
そう僕が言うと、ラールはニッコニコの笑顔になり、
「えへへー、そうでしょそうでしょ?ま、あたしにかかれば大体の服は似合うし?当然ってゆーか?」
そういつもより眠気からの深夜テンションなのか機嫌が良さそうなラールに少しこちらも嬉しくなりつつ、僕らはラールの道案内の元、釣具屋にやって来ていた。
店内には海水淡水それぞれで使えるルアー神器にそれらに触発されて自作されたルアー、星ノ塔で手に入ったのであろう仕掛けや、手に入った道具を使って作られた、巡遊者お手製の仕掛けのセットなどが、所狭しと並んでいた。
「………凄いな」
「でしょー?だからよく、あそこのサーフ行ったあと来るんだー」
「へぇ……」
そんな会話をしながら、僕は店内を見て回る。
それにラールは楽しそうに着いてくると、向かう先向かう先で楽しそうに釣具を漁っていた。
「魔王っち、なんかいいのあった?」
「うーん……良いのはあるが今すぐに欲しい訳ではないな」
「そっかー……じゃ、あたしはコレだけ買ってくるから」
そう言い、ラールは買い物カゴにぎっしり詰まった仕掛けを持ち、レジに向かった。
「お会計、合計で2800ドーラになります」
「うげ、買いすぎたな……お金、足りるかなぁ……」
そう言いながら財布を漁るラールの横に行き、僕は財布からお金を取り出し支払う。
びっくりして硬直しているラールに苦笑いしつつ、僕は商品を受け取り、まだ固まってるラールをつついた。
「はっ!?………えーっと、魔王っち?お金は大丈夫なの……?」
「うん?ああ、毎日基礎研修でシャロ殴ってるからな」
「ドユコト………?と、とりあえず後で身体で払えとか言わないよね……?」
そう言いながら、ラールは胸元を隠しながらくねくねし始める。
「するかそんな事、普段の星ノ塔探索の例だと思っててくれ」
「……そっか、じゃ、有難く頂いとこっかな」
「そうしてくれ」
そう返しつつ、僕らはその後、2人してアモールへと帰った。
いかがでしたか?
まさか釣り好きキャラが出てくるとステラソラを始めた時は思いませんでしたよ…
しかも可愛いし……
ではまた次回、お会いしましょう!