黒白の歯車   作:紡縁永遠

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雄英体育祭に向けて

 「さて、ヴィランからの襲撃でそれなりに疲れていると思うが、休んでいる暇はない、雄英体育祭が近づいている」

 「「「「「「クソ学校っぽいの来たあああああ!!!」」」」」」

 

 白表の過去は本人の意思とそれを超えるインパクトのもとに遺恨はかき消された。個性という超常能力がはびこるこの世界でオリンピックに変わるモノが雄英体育祭である。

 

 「待って待って!敵に侵入されたばかりなのに大丈夫なんですか!?」

 「逆に開催することで雄英の危機管理体制は盤石だと外様に示す考えらしい。それに警備は例年の五倍に増やす。それを見れば暴れる気も失せるだろ。仮にいても目的のもの字も達成することなく留置所行きだ。何より……雄英の体育祭は将来への最大のチャンスでもある。敵ごときで中止していい催しじゃねえ」

 

 それはそれとして、襲撃があってすぐにイベントを起こすというのにも疑問は出てくるが、それを踏まえての計画を提示する雄英、生徒にもメリットが有るために簡単には中止できない。

 

 「名のあるヒーローに指名されて事務所入りできれば必然他と一線を画す経験値と話題性が手に入る。時間は有限、プロに見込まれればそれだけで将来は拓かれる。お前ら気張って行けよ。それと敵襲撃によりそれらをしのいだお前らヒーロー科は心身の成長が見られたとしてハンデが課せられる、詳しくは当日発表だ」

 「なるほど…」

 「そして、白表、お前が扱う武器を全てまとめてこい」

 「……全て?」

 「ああ、」

 「……休日返上か、頑張らないと……」

 

 白表が、英雄とみなすのは歴史に名を刻んだ者たちを指すため、神話はもちろん、二十世紀以降の者は幾らか抜けてはいるが、かなりの数がいる、そして英雄一人につき武器が一つというわけでもないのだ。

 

 「私たちも手伝いますわ!」

 「ありがとう百ちゃん……」

 

 武器の多さに嫌気が差しながら白表はできる限りを個人でまとめて放課後になっていた。

 

 「出れねーじゃん!何しに来たんだよ」

 「そんなの敵情視察に決まってるじゃないか!」

 

 A組とB組の教室の前には他クラスの生徒でごった返していた。文句を言う峰田を鼻で笑う物間を変な事を言う前に拳藤が手刀で撃沈させる。

 

 「……アンタが白黒表裏か?」

 「?そうだけど?」

 「バグを唯一倒せるヒーローだっけ?この前の襲撃でもさぞ活躍したんだろうなぁ、優勝候補だって」

 

 明らかなる挑発と、他のクラスからの嫉妬の視線、白表は涼しい顔で受け流す。

 

 「う〜ん、何か勘違いしているみたいだから言うけど、私達は別にUSJに遊びに行ったわけじゃないんだよ、本物の敵に相対したんだよ、ねぇ、アンタ達は常に死と隣り合わせの状況にどれだけ耐えられる?」

 「っ?!」

 

 活躍、優勝候補、プラス面しか見ていないその生徒に白表は他の生徒も含めて殺気を出す、黒裏がUSJでだした殺気ほど強くはないが、それでもヒーロー科を除いて皆たじろぐ。

 

 「詳しくは話さないけど、別に褒められたことはしてないんだよね、特に私はさ、でも死ぬかもしれない状況を軽くいうことだけは許さないよ」

 

 殺気とともに言われた言葉に、経験の無い者は軽率だったとともに、己とヒーロー科にある差をはっきりと感じてしまう。

 雄英高校体育祭は、あまたの思いとともに始まっていく。




約束された勝利の剣(エクスカリバー)

アーサー王伝説でよく知られるかの有名な聖剣『エクスカリバー』
人々の「こうであって欲しい」という想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装であり、最強の幻想(ラスト・ファンタズム)。聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣。

真名を解放することで所有者の魔力を光に変換し、集束・加速させることで運動量を増大させ、光の断層による“究極の斬撃”として放つ。
指向性のエネルギー兵器。第三者からは巨大な光の帯に見えるが、本来攻撃判定があるのはその先端のみなのだが、あまりも膨大な魔力量ゆえに先端以外にも熱を持たせ、結果として放たれた一撃は地上を薙ぎ払う光の波となって射線上にある一切を消し飛ばす。
対城宝具に分類されるとあって、本気で放てば数km先から発動が確認でき、攻撃対象がどれほど強大な構造物や大群であっても瞬く間に消滅させ得る。
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