黒白の歯車   作:紡縁永遠

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障害物競走

 「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

 「コスチューム着たかったなー」

 「公平を期すため着用不可なんだってよ」

 

 それぞれが本番に向けた準備を行っているなかで白表は目を閉じて黒裏と話していた。

 

 『よっぽどのことがないなら俺は出ない』

 『うん……』

 

 「なぁ…表裏」

 「なに?轟くん」

 「USJで分かった、確かに俺とお前じゃ差がある、でも勝たせてもらう」

 「ん〜轟くんが両方使えば行けるかもね」

 「っ?!俺は!親父の力は…」

 「親を否定することは別に構わないよ、私もしたからね、でも個性は別だよ、それは君自身の力でしょ?」

 

 轟は白表に向かって宣戦布告をする。黒裏の時ではあったが炎を使うことも要因である。轟は両方使うことを渋り口を閉ざしたまま体育祭が始まる。

 

 『雄英体育祭!!!ヒーローの卵達が我こそは、と!シノギを削りに削り合う年に一度の大バトル!!』

 『どうせテメーらアレだろコイツらだろう!!?敵の襲撃を受けた、にも拘わらず!!鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星!!』

 『ヒーロー科!!1年だろおおお!!!?』

 

 プレゼント・マイクの実況に大いに盛り上がる観客達、ヒーロー科に続き、普通科、サポート科、経営科も続いて入場するが、やはりヒーロー科のオマケのような印象を持たれ彼等の表情には不満が見てとれる。

 

 『選手宣誓』

 

 「ミッドナイト先生……なんちゅう格好だ…」

 「流石18禁ヒーロー……」

 「18禁が高校にいても良いのか?」

 「いい!」

 「静かにしなさい!!選手代表!!ヒーロー科1-A白黒表裏!!」

 

 選手宣誓はヒーロー科の一般入試試験主席が行うのが通例である、少し緊張しながら白表はマイクを持った。

 

 『宣誓!我々生徒一同は、日頃の鍛錬の成果を見せ正々堂々戦い抜くことを誓います!!』

 『そして、個性差別という問題があったなかで個性を大々的に使え、尚且つ認めてくれる者たちがいる場があることを嬉しく思います』

 

 『ひゅー!誰よりも大人な発言ありがとうだ!』

 

 「おい!ちゃんとカメラ回してだろうな!?」

 「是非ともスカウトしたいな!」

 

 白表の言葉は昨年度4月の出来事を連想させていた。個性の扱い方メンタルケアなどを再認識させる事件であった。

 

 『さーて、それじゃあ早速第一種目に行きましょう!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!さて運命の第一種目!今年は……障害物競走!!』

 『計十一クラスでの総当たりレースよ!コースはこのスタジアムの外周、約4km!我が校は自由さが売り文句!ウフフフ…!コースさえ守れば何をしたって構わないわ!』

 『ただし、それはあくまでヒーロー科を除いたクラス。ヴィランとの戦闘をいち早く体験したヒーロー科の生徒には、他のクラスの生徒の為にハンデを付けさせて貰うわ!そのハンデは………手加減ありきのプロヒーロー、教師と戦って貰うわ!つまり協力必須、独走すればするほど不利になる設計よ』

 

 『なるほど……』

 『()()()()()()()ねぇ…』

 『どうかした?黒裏』

 『いや、たぶんフライングも邪魔も可能性だと思う、何でもしていいと言っていたからね』

 『なるほどね、その考え使わせてもらうよ』「擬似セイバー・モータード・キュイラッシェ、どかないと轢くよ」

 

 黒裏の助言に白表はバイクに跨り、入り口に濁った返していた生徒をどかせる。

 

 「さぁさぁ位置に着きまくりなさい!!」

 

 「よーい「おっ先ぃぃぃ」

 

 ミッドナイトがスタートを言い切る前にエンジンを吹かし先頭へと躍り出る白表、ほかの生徒はあまりの行動に動けなくなっていた。

 

 『さーて実況していくぜ!!アーユーレディー!?ミイラマン!!』

 『無理やり呼んだんだろうが』

 『初っ端宣誓した1ーA表裏!!まさかのフライング!!やりやがったぜアイツ!!』

 『入試ん時から学んだのか...何にせよ、コースを守れば良いってルール意外特に明言されていない、違反にはならん』

 

 スタートの合図が前提だった他の生徒を置き去りにして、白表は進み続ける。

 

 『さぁ、2キロ過ぎて最初の障害物だ!まずは手始め、第一関門!ロボ・インフェルノ!仮想ヴィランロボットがお相手だ!その数なんと小型ロボを五十体!巨大ロボを二十体の合計七十体だぁぁ!!』

 「二重奏・擬似|終局的犯罪《ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド》」

 

 棺桶を背負いそこから、ミサイルを放つ白表、ミサイルの反動は少ながらずあったものの、とくに引っかからずにクリアする。

 その後ろには出遅れた轟を含むヒーロー科が追いかけている。

 

 『おいおいマジかよー!白黒表裏!ノーロスで突破ァー!しかも今のミサイル発射で三分の一が破壊とかシヴィー!すげぇな!コイツ、アレだな、もうなんか…ズリィな!』

 『剣や槍、弓はもちろん、銃、大砲、盾、乗馬、バイク、というようにさまざな武器を作れる個性だ、問題は、エジソンやニコラ・テスラのような技術面で史実に名を残した者たちに関する武器も作れることだ。今手元に作れるものの説明があるが、1ページ一つの武器、武器の持ち主についてで5.6ページで本数冊分だ……』

 『マジでずるくねぇ?』

 

 一方で轟も仮想敵ロボットを氷漬けにして進む、その他生徒もそれに続いて個性を工夫して進んでいく。

 

 『オイオイ第一関門チョロいってよ!!んじゃ第二はどうさ!?落ちればアウト!!それが嫌なら這いずりな!!』

 『ザ・フォーーーーール!!』

 『これならバイクは使えないが……』

 「独奏・擬似騎英の手綱(ベルレフォーン)

 『ペガサスか…』

 『道具だけじゃないよかよ?!?!』

 『さっき言っただろ、乗馬も可能だと』

 

 騎英の手綱を使って空を飛ぶ、

 

 『バイクの勢いが少し消えたが、ジャンプ台もないからな合理的な判断だ、だが、』

 

 第一関門の方からミサイルが白表の方へ飛んでいく、

 

 『おいおい!空中対策が第一関門だけだなんて言ってねぇぜ!今回のミサイルは5mの高さに居るヒーロー科をターゲットにして発射される。飛行系の個性だけでなく、跳躍系や浮遊系の個性持ちは注意しろよ!』

 

 騎英の手綱は予想外ではあったものの、それでも戦闘訓練では天舟マアンナで飛べることが確認済みのため、教師側も表裏に対して可能な限りの対策をとっているのだ。

 そのためほかの生徒がとばっちりを受けているが。

 そして、飯田天哉もレースの上位へと登っていく。

 

 「兄が見ているかもしれないのだ。だからこんな所で………かっこ悪い様は見せられん!!!」

 『カッコ悪りぃぃぃぃ!!』

 

 飯田は両手でバランスを取りながらエンジンの推進力で進んでいく。T字バランスは確かに見た目はかっこ悪いがバランスを取る方法としては正しい。

 

 『さぁ、八キロのコースもいよいよ残り二キロを切った!最終関門が見えてきたぞ!!』

 

 プレゼント・マイクが白表がたどり着いた場所から放送をする。

 

 『だが、やはりというべきかヒーロー科と他の科の差が激しい!最初の言っていた教師の邪魔がはいるぜ!、もう少し遅かったらこのカードはなかった!!そう!我らがぁぁぁぁ!オールマイト!!!』

 

 「私がぁ、来たぁぁぁぁぁぁ!白黒少女、悪いがほかの生徒が来るまで足止めをさせてもらうよ」

 

 オールマイトが満を持して白表の前に立ちふさがる。

 

 「なるほど……影法師(かけぼうし)極夜(きょくや)

 「本来は出張るつもりはなかったんだが……独奏・擬似いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)行け!」

 「盾じゃ私を突破できんぞ!」

 「突破が目的じゃないからな……アンタは最高戦力、ここで止めさせてもらう、そしてこの盾はかの英雄、アーサー王が創りし円卓そのもの、この持ち主はその円卓に座する英雄の一人、その名はサー・ギャラハッド、ここを任せられたんでね、あなたをここから動かさない」

 「そうか…」

 

 影法師・極夜、それは黒裏の存在がバクだからこそできる技、もともと闇の発現とともに生まれた存在が造華光、もとい白黒表裏の身体の中にいるだけであり、定着のために身体の構造が変わるのである、故に黒裏を召喚することが可能になっている。

 そして、黒裏を残して先に進んだ表裏は他のヒーローの攻撃を避けていた。

 

 「……アッぶなっ!」

 「すみません、届かなくて」

 「問題ないこの距離なら当たる」

 

 セメントスとスナイプの二人の応酬だが、飛んでいる白表にはセメントスの攻撃は届きすらしない、スナイプの攻撃射程は600メートルだが、その程度なら剣でも対応できるのが英雄の武器である、そしてこの場で使ったのは。

 

 「二重奏・擬似壊音の霹靂(サンダラー)

 

 西部開発時代のアウトロー、ビリー・ザ・キッドの早撃ちを体現した武器であり、本人が愛用したとされるコルトM1877ダブルアクションリボルバーである。

 それは攻撃動作が一歩遅れていた白表の攻撃がスナイプの攻撃より速く着弾した。

 

 「……抜けた!」

 

 教師がいる場を抜けた白表の後ろではオールマイトと戦う黒裏の横を抜ける轟などのヒーロー科がいる。戦力が白表に集中していたため、抜けるのに時間がかかっていたのが理由である。

 

 「はぁ…まさか全員抜けられるとはね……」

 「轟くんが来た時点で逃げればよかったのでは?」

 「それやったら白表の方へ行くだろ」

 「当たり前だ、いつの世も頭は真っ先に狙われる」

 「まぁ、白表が教師ゾーンを抜けた時点で俺の仕事は終わった、帰らせてもらうよ」

 

 盾を使った打撃とさばき、技を使えないオールマイトではあるがNo.1ヒーローを倒すことは不可能だった。

 そしてヒーロー科以外の生徒も複数通った後黒裏は霧散するように消えた、白表の中に戻っただけだが。

 

 『今一番にスタジアムに還ってきたその女性.....!』

 『白黒表裏の存在を!』

 

 第一種目、一位、白黒表裏




刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)

ケルト神話の戦士、太陽神ルーの子である半神半人である、アイルランドの光の御子、クー・フーリンが扱う槍、
影の国の女王スカサハが持っていた槍でもある

真名解放すると槍の持つ因果逆転の呪いにより「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。つまり放ったから当たった、ではなく、当たったから放ったという、運命そのものに対する攻撃である。
発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立している為、仮に放った直後でランサーが死んだとしても、槍はひとりでに動いて相手の心臓を貫く。
必中必殺の逸話を持つ


後書きに書いてある宝具説明ですが、相澤先生に出された武器の詳細について書いてこいと言うものを書いているだけです。実際には、武器の説明と関連する英雄の説明もあります。
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