「擬似
『起きろよイレイザー!!15分のチーム決めと作戦タイムを経て、フィールドに11組の騎馬が並び立った!』
『あの旗……』
『なんの英雄がわかるか?』
『白い旗を持った英雄なら一人しかいないだろう、おそらく百年戦争でフランスを勝利に導いた少女、ジャンヌ・ダルクをもとにした武器だ、騎馬戦に対する指揮の向上、合理的な判断だ』
大きな白旗は存在感があり騎馬も安定性を重視した者たち、崩すには容易なことではない。
『英雄の存在感は名前だけでも響くからなぁ、さぁ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!狼煙を上げる!準備はいいかなんて聞かねえぞ!いくぜ!残虐のバトルロイヤル、カウントダウン!スリー!』
『ツー』
『ワン!』
『START!!』
今回は誰もフライングはせずに合図とともに動き出す。
「実質、1000万の争奪戦だ!」
「ジャンヌ・ダルク自身もつよいけど、その本質は圧倒的な指揮の高さ、十時の方向!」
「おう!」
「常闇、カゲを三時の方向へ展開、切島、鉄哲その場に止まったら後ろを警戒!擬似カルバリン砲、発射!」
誰もが狙う1000万を守りながら、戦場を移動して、打撃力の低さを嵐の航海者の力で補佐をする。
「白表!悪い足が」
「骨抜の個性だ!」
「やっぱり使い方うまいね……けどそれは想定済み…人数差は早めに埋めないとね……」
「ΜΟΛΩΝ ΛΑΒΕ!
行くよ友よ
命をここに!
擬似
テルモピュライの戦いにおいてレオニダス一世とともに散っていった300人のスパルタ兵たちの召喚、相手の攻撃に耐え、カウンターを行う守勢宝具。
「なぁ…流石にみんなが可哀想なんだが……」
「いや…流石に轟くんは停められない」
「それに炎門の守護者は防衛戦、攻めには使いづらい……ここが踏ん張りどころだよ」
「おう!」
「なんで俺たち以外も指揮できるんだ?」
「さぁ…」
戦いが非日常とはいい難いが騎馬戦といえど、人が組んだ騎馬それだけではないが、十万の兵に対して三百で立ち向かったその意思は偽物であろうと砕くことは容易ではなかった。
「来たね轟くん」
「俺と戦うためだけに、こうしたのか?」
「いや、集中できれば何でもよかったよ、」
「轟さん!持っている旗はジャンヌ・ダルク、オルレアンの聖女のモノ、周りの兵はレオニダス一世に付き従った猛者で、人数はおそらく三百人です」
『イレイザー、あれは?』
『いちいち聞くな、おそらくテルモピュライの戦いの再現だろう。十万の敵に対して三百人で立ち向かったとされるスパルタ国の戦いだ』
『え?じゃぁあそこに三百人いるってことか?』
『……そういうことになるだろうな』
実況も白表の個性の無法ぶりに呆れて何も言えなくなっていた。AB合同授業のため協力体制が整っているため全体の点数はそれほど差はない。
「……轟くん、俺が活路を開く。動けなくなるがこのまま動けないでいるよりかはいいだろう」
「いや、上鳴、八百万準備は?」
「いつでも行けるぞ」
「こっちもです」
轟は飯田の作戦を止めもとより決めていた方法を取る。
八百万が広げた布を受け取り、被ることで、上鳴の放電が開始される。
「主の御名のもとに
貴公らの盾となろう
我が旗よ
我が同胞を守りたまえ
擬似
放たれた放電を白旗の力の解放と共にすべて受けきる、だが、炎門の守護者の兵を越え乱入してきた騎馬が一つ。
「はっはぁぁ!フィクサー」
「物間!!」
「振れた!これでエクスカリバー!!ほら使いなよA組」
「ちっ!」
轟と同じくB組だけで騎馬を組んだ物間は白表に触れることでエクスカリバーを二振り作り片方を轟へと投げ渡す。それを舌打ちしながらも受け取る轟は相手の力に対する脅威と援軍のありがたさを理解できている証拠であった。
「三重奏・擬似
「束ねるは星の息吹
輝ける命の奔流
受けるが良い!
擬似
「へっ?」
「なっ!?」
物間が作ったエクスカリバーは約束された勝利の剣の解放の一振りに容易く粉砕した。
「物間だっけ?エクスカリバー、いや、アーサー・ペンドラゴン、アーサー王伝説に出てくる円卓含めた物語について何処まで知ってる?」
「それは……」
「よく知らないものをうまく扱えないように、作れたとしても見た目だけの贋作にすらならない、君の個性の強みは知ってるけど、私達の個性を使うには理解が足らなかったみたいだね」
物語を深く読み取りそこから作り出す英雄たちの武器、それはかつて在りし現実を映す影、武器一つ一つに対する理解の差がそこにあった。
「すまない轟くん!レシプロバースト」
「?!速い…けど!」
足のマフラーからの噴出はこれまで以上の加速を生んだ。だが、それを噛み砕いて振り抜くがこそ猟犬の槍。
「擬似
「覚悟してよ?
これが闘いの根源!
要するに殴って蹴って立っていた方の勝ちってやつ!
擬似
槍に横腹を叩かれ動きが止まる飯田、機動力の高い飯田に移動を任せていた轟達は止まってしまい、そこを逃さず、武器を手放して、不安定な騎馬の上から、殴る蹴るのラッシュを轟に浴びせる。
「はぁぁぁぁぁ!!」
『女の子とは思えない戦い方!』
『差別だぞ』
『なす術なく、あのエンデヴァーの息子が敗北だが!ハチマキは取られていない!』
「あっ」
相手を殴ることしか頭になかった白表は殴り飛ばして、引いてしまった。
『そして、ラスト十秒!』
『十、九、八』
「あ〜もう!全員防御体制!守り抜くよ!」
「おお!」
「分かった」
「ああ!」
『七、六、五、四』
「まだ!」
「よせ!轟くん!」
『三、二、一!』
『終了!!!』
ここで騎馬戦は終わってしまった。
一位 白表チーム
白黒表裏
切島鋭児郎
常闇踏陰
鉄哲徹鐵
二位 轟チーム
轟焦凍
飯田天哉
上鳴電気
八百万百
三位 心操チーム
心操人使
尾白猿夫
青山優雅
庄田二連撃
四位 拳藤チーム
拳藤一佳
芦戸三奈
塩崎茨
発目明