「……まったく、一人でも何とかなるってのに」
「家がないのなら素直に従ってください」
「そうじゃないよ、定住は足がつくから嫌なんだよ」
「?」
白黒表裏は家がない為に、相澤に他生徒の家を使うことを強要した。緊急時の連絡が意気届かないということを指している。
「どっちにせよ、今日は動けないと言うわけだ。家から出すなって言われてるだろ?」
「はい、」
「だから嫌なんだよ、人といるのは」
八百万百の家に入り、食事ももらわずに、屋根から回り見る表裏。ただを知らない表裏だから、ただでもらうものは悪意でしかないから、人から何かをもらうことをしない彼、ソレはバグである彼だけなら問題はなかった。
「もう、冷めちゃったよね、ごめんねぇ百ちゃん」
「いえ、ただ、なぜ彼は人から何かをもらうことをしないのですか?」
「ただでもらったものが悪意だからだよ、私はそれを見ることはあっても身で知ることはないけどね、ただでもらえる善意は全部私がもらってたから」
「そうですか、ところで月明かりの下にいるときは、黒裏さんのほうが、絵になるんですね」
「そう?まぁ、言わないほうがいいよ、バグがいつ修整されるかは分からないから、必要以上にもらえないんだって」
白表と黒裏の違いは、存在する段階から違うため、もらいたくないものをかばうように黒裏が受け止めている。それを知っている白表は止めることをしない、止めれないからである。
「今日はもう寝たほうがいいね、明日も学校だし」
「はい、」
あまり黒裏の干渉がない日々が続いたある日
「なぁ…黒裏に変われるか?」
「え?いいけど」
昼休み、食堂で昼食をとる白表に上鳴電気と峰田実が黒裏に変わってくれと声をかける。
「なんだ?」
「お前、あの時見逃したけど、裏の状態で八百万のところ行っただろ?」
「着いてからは屋根の上で星を見てたから知らんぞ?」
「は?」
八百万と同じ家に住んでいることからの嫉妬だろうが、黒裏は淡々と何もないことを話す。生活費は身分差から足しにならないが振り込んでおり、書斎が屋根の上にいるのが黒裏の現状である。
「そんなことより、今日の午後はヒーロー講座だぞ?軽い気持ちでいいのか?」
「え?」
「今教室に戻ってきただろ」
「うん、」
「そしたら、」
「私が、普通にドアから来た!」
「な、」
堂々と入ってきたオールマイトに皆テンションが上がる。黒裏はそのまま白表に変わる。
「オールマイトだ! 本当に先生やってるんだ!」
「画風違いすぎて鳥肌が……」
「今から行うのはヒーロー基礎学! ヒーローの下地を作るための訓練を行う課目だ!それに伴ってこちら、入学前に送ってもらった個性届と要望に沿って作られた、コスチューム!」
「「「「「「おお!」」」」」
「恰好から入るのも大事だぜ少年少女。自覚するのだ今日から君らは、ヒーローなのだと、」
各々自身のコスチュームを手に取り、着替えに向かう。白表もそれは同じで、すぐに着替える。Fateのヴラド三世の服装に白が追加された服を着ている。
「せて、今日もB組との合同であるが、今回の訓練ら二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!敵退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪敵出現率は高いんだ!監禁、軟禁、裏商売…このヒーロー飽和社会!真に賢しい敵は闇に潜む!君らにはこれから、敵組とヒーロー組に分かれて四対四の屋内戦を行ってもらう!」
「A組は一人足りませんが」
「そこは運がなかったと考えてくれ、組み分けはくじで決めるからね、」
Aチーム、麗日、障子、黒色、鉄哲
Bチーム、飯田、蛙吹、鱗、円場
Cチーム、瀬呂、青山、骨抜、庄田
Dチーム、砂藤、八百万、角取、回原
Eチーム、白黒、小森、柳
Fチーム、口田、尾白、凡戸、拳藤
Gチーム、常闇、上鳴、物間、取蔭
Hチーム、葉隠、峰田、泡瀬、塩崎
Iチーム、切島、轟、吹出、宍田
Jチーム、芦戸、耳郎、小大、鎌切
「なんで、男ばっかり……」
「葉隠さんがいるでしょ」
「ちょっと、峰田君こっちに持ってこないで!」
「見えねんだよ!」
「無駄話もそこまでに、最初に戦うのは、ヒーローE対ヴィランJ!」
マジでルーレットで作られた組み合わせからE対J組み合わせで戦うこととなる、白表はルールを聞いてからの案が一つあった。
「それじゃァもう一度説明するよ、状況設定は敵アジトの何処かに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている!ヒーローは時間内に敵を捕まえるか、核兵器を回収する事。敵は制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕まえる事!」
「うん!
「なんで?普通に入るんじゃないノコ?」
「わざわざ敵がいる場そょに正面からはいる必要はないでしょ、二人を最上階の窓に運ぶからその隙に、私は真正面から入って気を引くから」
「「………」」
入口があれば入口から、そんな考えに囚われていた柳と小森は驚いて黙り込む。これは白表の過去が関係しており、家を追い出されて、そこから戻る為に編み出した技だ。その分黒裏の負担は増えたが。
そして羅刹を穿つ不滅を取り出したのは、オールマイトの家族を助けるための男性の例えから、ラーマヤーナを連想したからである。
「それじゃあ頼んだよ」
建物にまっすぐ入った白表の前には、既に戦闘態勢の鎌切と芦戸が待っていた。
「二人は?」
「それを言ったら意味がないでしょ、」
二対一のためけして油断はしない白表は羅刹を穿つ不滅を強く握る、
「一応聞いていい、その剣なに?」
「ラーマの武器だよ本来は矢なんだけど剣に改造してみたんだ……内容は教えないよ!」
鎌切が腕から出した刃で剣をとめる。
「偽物とはいえ、神話の武器を防げるんだね」
「とった!」
「まぁ、防げるのは一度みたいだね」
後ろに回った芦戸に対して、引き切るように剣を後ろへと回す白表、その時に鎌切の刃は切裂かれ腕に切傷が走る。
「二人の方も心配だからね、終わせるよ」
「魔神ラーヴァナを討ったこの一撃。
耐えれば名誉、屈服には破滅。
汝はどちらに立つ身だ?
行くぞ!擬似
「いっけぇぇぇぇ!!!」
掲げた剣が回転し円刃へと変わる。元が矢であるために投げることが可能である。
「さて、上の方は……」
『勝者ヒーローチーム』
「ありゃ?終わっちゃったか」
自陣のチームが勝利したためそのまま待機場へと戻る白表は倒れている芦戸と鎌切を見て起こしたから行くのだった。
「そうだ戻ってきてそうそうで悪いんだが、白黒少女、少年に変わってくれ、」
「分かりました で、何のようでしょうか」
「いや何、君のことも評価したいからね、それと悪いがルールを少し変える」
「なんでしょう、君対ヒーロー科、人質あり、誰がいい?十人決めてくれ」
「分かった、八百万、拳藤、後は適当でいい」
「あの、なぜでしょうか?」
オールマイトが黒裏にも課題を出すと、八百万と拳藤を人質にするといったが、言われた本人にはその自覚がなかった。
「べつに、八百万は神話を知ってるから対処される可能性がある、拳藤はおそらくB組の作戦立案を担当できる人間だ、物間もできそうだが、五月蝿組手気が散りそうだから、これが理由だ、ひと通り個性の把握もできた。ビルに入ってるぞ」
「そうか、分かった」