「今日のヒーロー基礎学だが……実技のためB組との合同だ。さらに俺とブラド、オールマイトともう1人の4人体制で見ることになった」
「はーい、何やるんすか?」
「災害水難なんでもござれ、
相澤はRescueと書かれたカードを取り出して喋る。差別をなくすための、人との触れ合いを増やす方針から実技はAB合同で行なっている。
「戦闘訓練ぶりだねぇぇ、A組ぃ、今回も足を引っ張らないでもらいたいねぇ」
「物間、前回で一番ひどいのはお前だからな」
「はい…」
相変わらずA組を敵視する物間は相澤に確かめられて静かになる。そして、バスによる移動になったのだが、やはり戦闘訓練での質問攻めにあう白表。
「できらこと?」
「剣、刀、槍、弓、銃、大砲、盾、乗馬、バイク……こんな感じ?」
「一個変なのなかったか?」
「何が?」
「大砲って何?」
武器の名前やバイクは既に見ているのでスルーしたようだが、武器のなかに混じる大砲の言葉にやはり皆疑問がいく。
「王の号砲のことだね、別に使う機会はないよ、それにただの二次創作から来る理想を込めた技だから……」
「二次創作?」
「絶対魔獣戦線バビロニア、ウルク第一王朝の神代との決別の物語と言ったところかな、」
白表は史実をもとに宝具を展開する、その中には二次創作もいくつかある。白表の中ではアーサー王は女である。
「……物間がコピーすればもっとすごくなるんじゃね?」
「確かに!コピーすればエクスカリバーとかも増えるんじゃねぇか!」
「たぶん無理だよ、」
「それはあとだ、そろそろ付くぞ気を引き締めろ」
大量の水がうねる水難エリア、街をひっくりかえしたような土砂災害エリア、どういう仕組みなのか鎮火する気配のない火災エリアetc……そこがプロヒーローを目指す為の教育施設だと知らなければひとつのテーマパークにさえ見えてくる。
「「「「すっげー!USJかよ!?」」」」
「あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も……(U)ウソの(S)災害や(J)事故ルーム!!」
「おい、13号、オールマイトは?ここで待ち合わせるはずだが」
「それが、どうやら通勤時に制限ギリギリまで活動してしまったみたいで、仮眠室で休んでいます」
「合理性にかける」
「えーでは始める前にお小言を一つ……二つ…………三つ―――」
皆の反応とは裏腹に、13号の言葉が増えていく。ゆえに皆上がったテンションが下がっていく。
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性は【ブラックホール】というものでして、どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その個性でどんな災害からも人を救い上げるんですよね!」
「ええ……しかし、簡単に人を殺せる力です……みんなの中にも、そういう個性の人がいるでしょう。超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制することで一見成り立ってように見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた個性を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めてる可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では‥心機一転!人命の為に〝個性〟をどう活用するかを学んで行きましょう!君達の力は傷付ける為にあるのではない。救ける為にあるのだと心得て帰って下さいな。‥…………以上!ご清聴ありがとうございました」
人を殺せる技だからこそ、ストッパーが必要なのだ。それを理解できるものが強くなる。
そして、会話が終われば、マスコミの侵入から漏れた情報から、新たな敵意が到着する。
「?!全員ひとかたまりになって動くな!ブラド、13号生徒を守れ!」
「何だありゃ!?また入試ン時みたいな『もう始まってんぞー』パターン?」
「どう考えても違うだろっ!!!」
「13号にブラドキング、イレイザーヘッドですか、しかし先日いただいたカリキュラムではオールマイトもここにいるはずなのですがどちらへ……?」
「はぁ?なんだよ……せっかくこんなに大衆を引き連れてきたってのにさ……オールマイトがいないなんてよお…………なあ、」
「動くな!あれは」
「ガキども殺せばでてくるかな」
「敵、ヴィランだ!」
黒い渦から出てきた集団は、人を殺すのに躊躇がない者たち、教師は三人、平和の象徴はいない、そして、雄英高校という壁を越えたことに対する動揺が一気に押し寄せる。
「なんでここに!」
「ヴィランンン!?馬鹿だろ!?ヒーローの学校に入り込んで来るなんてアホ過ぎるぞ!
「先生、侵入者用センサーは!」
「勿論ありますが…!」
「
皆が思ったことを話す仲、USJを巨大な闇が埋め尽くす。
「え?、」
「あ、」
そこから放たれる殺気は敵だけでなく、味方も恐怖させる。
「黒裏!」
「あ、悪い」
「アホみたいな出力、先生が言ってたな、気おつけろって」
「オールマイトと言っていたが、何の目的だ?」
「オールマイトを殺す」
「そうか、」
「我が声を聞け! 全砲門、解錠!!
矢を構えよ、我が許す!
至高の財を持ってウルクの守りを見るがいい!
大地を濡らすは我が決意!」
「13号、ブラド避難開始!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にある敵だ、電波系のヤツが妨害している可能性がある!上鳴、お前は〝個性〟で連絡試せ!」
「ッス!」
「先生は!?一人で戦うのか!?あの数じゃいくら個性を消すっていっても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の〝個性〟を消してからの捕縛だ、正面戦闘は……!」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。13号!任せたぞ!黒裏、お前は仮免だ、ほかの補佐を頼む」
「……分かりましたよ、」
黒裏が発動しようとした攻撃を相澤はとめる、白黒表裏が持つのはあくまで仮免許、戦闘時の許可はよほどのことがない限りは許可されないのだ。
「攻撃が来なくて安心しました。初めまして、我々は敵連合。僭越ながら、この度ヒーローの巣窟雄英高校に入らせて頂いたのは、平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたいと思っての事でして。本来ならばここにオールマイトがいらっしゃる筈、ですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ……それとは関係無く……私の役目は「擬似
「オラァ!!」
「うぉおっ!!」
「その前に、俺達にやられる事は考えなかったか!?」
攻撃をやめた黒裏たちの後ろに回り込んだ黒霧は、挨拶とともに、攻撃しようとするが、教師が反応する前に約束されし勝利の剣を持った黒裏に止められ、後に続くように、切島、鉄哲、が攻撃をする。
「危ない危ない‥‥‥。そう‥‥生徒と言えど優秀な金の卵……」
「っ!?」
「散らして嬲り殺す!」
3人の攻撃を避けた黒霧は闇を広げ、USJに生徒を散らす。
「……ここは、水難エリアか、」
「表裏ちゃんもここに来たのね」
「みたいだな、作戦を立てれるやつはいないか、」
黒裏が飛ばされたの水難エリア、共に飛ばされたものは蛙吹、峰田、黒色、庄田の四人である。
「ここまで念入りにされたら、動きづらいな、」『怪我はある程度いいとして死者ゼロか、難しいな』
「でもよでもよ、オールマイトが来たらあんな奴らけちょんけちょんだぜ!」
「峰田ちゃん、殺せる算段があるから連中もこんな無茶をしてるんじゃないの」
「それでもやるしかないだろう、窮地を乗り越えてこそのヒーロだ」
喚く峰田をなだめるように悪意が捕捉する、黒色も庄田もそらに反応する。
「あまり話はできなさそうだ、足場も狭い」
「足場はこの船だけよどうするの?」
「擬似
世界一周を生きたまま成し遂げた人類最初の偉人、フランシス・ドレイクが乗りし船は難破を想定した船を押し上げて建言した。
「お前、チートが過ぎるぞ!」
「やろう、ぶっ殺してやる!」
「うわっ、攻撃してきた!」
「問題ないない、カルバリン砲全門展開!撃てぇ!」
自ら顔を出した敵を、カルバリン砲を持って撃墜していく黒裏を少し引きながら見る、
「なんなんだよてめぇは!」
「この世界に生まれたバグ、贋作者だ」
「この船は?」
「ゴールデンハインド、嵐の航海者フランシス・ドレイクが乗った船だ、窮地を乗り越えるを体現した人物だな、」
水難エリアを突破した黒裏達は皆がいり場所に戻るのだった。