「………おはよう、リリスモン」
「えぇ、おはよう」
朝、時計のアラームと共に意識が浮上するのと同時に花の香りが優しく鼻腔を包んだので、アラームを止めて目を開けて香りする方に顔を向けると黒髪美女であるリリスモンが俺と添い寝する形でいた。
「何も究極体で添い寝する事はないんだぜ?」
「良いじゃない。私がしたいんだし」
「やれやれ、甘やかし過ぎたかねぇ」
その為、「おっほ♡ 相変わらず、美人でスタイル良いね♡」と思いながら起き上がったものの、リリスモンを始めとする手持ちのデジモン達が究極体になり、現実世界で再会した際は彼女達との肉欲に溺れた。
何しろ、彼女達と出会ったのは小学5年生の夏に偶然にも程があるレベルの奇跡でデジタルワールドに迷い込んだ結果、当時は幼年期Ⅱや成長期までしか進化できなかった彼女達と出会い、ロイヤルナイツの面々の元で修行や冒険をして、最終的にはデジタルワールドの根幹であるイグドラシルの異常を修復する冒険譚をやり遂げたのだ。
その結果、異常をなくす為に初期化する必要が出た際は彼女達の世界においてイレギュラーである人間の俺が邪魔になった為、別れの言葉を碌に言えない状態でデジタルワールドから現実世界に追い出されてしまった。
後で知った事だが、デジタルワールドにおける1日が現実世界の1分だったらしく、現実世界の時間で30時間以上*1も失踪していた様で警察沙汰にまで発展して両親は心配していた一方、俺としてはデジタルワールドの修復と言う誰にも知られない偉業を成し遂げた事に大満足だった。
とは言え、その半月後にデジタルワールドと現実世界を繋ぐ道ができた様で、その道を通って彼女達が俺を探し出して再会した際には両親にどうやって説明しようかと頭を悩ませるハメになった。
何とか、飼い猫の類いとして俺が面倒を見る事を条件に彼女達を実家に住まわせる事に成功したものの彼女達の禁欲が限界だったらしく、その日の夜に家を抜け出して近くの公園で7Pをする事になった。親にバレるのが面倒だったし。
その後は何とか、普通の生活を送っていると中学校の3年生の冬に両親が1年間も海外出張する事が決まり、進学する高校が決まっていた俺が彼女達と共に実家に残って高校へ通いながら自炊する事が決まった。
幸い、彼女達もこの4年間で人間社会のルールやマナー、生活の仕方などを学んでいるので生活面で困る事はないものの、デジタルワールドと現実世界を繋ぐ道があり続ける事が懸念点なので、そこまで「自由だ!ヒャッハー!」と浮かれる事ができないんだよな。
気苦労が絶えないぜ、と思いながらベットから出てリリスモンと一緒に居間に降りていった。