サッカーモンスターの片割れ   作:小松菜せろり

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台詞の上手な書き方がわからない。
拙い上に長ったらしいかもしれませんが、
お手柔らかにお願いします。


南雲原の新マネージャー!!!

 

「今の桜咲先輩と忍原先輩のシュートでは

 北陽学園のキーパー技『グラビティデザート』は破れない」

 

「『グラビティデザート』を

 破るためには連携必殺技が必要です」

 

 

 集まった俺たちに雲明は全く悪びれずに言った。

 

 いやわかるんだけど、言い方ってもんがあるでしょ、雲明。

 

 というか全然 頭に入ってこないよ。

 

 だって……

 

 

「……おい待て雲明!! 

 

 なんでそんなことがわかるのかとか

 勝手に決めつけんなとか

 言いたいことはあるが、

 

 まず、そいつは誰なんだ!!」

 

 

 みんなの視線は

 

 いつの間にか南雲原のジャージを着て

 いつの間にか会議に混ざってる

 

 円堂ナツに集まった。

 

 

 

 そりゃあ、そうなるよ。

 

 

 

「あーそれ私も気になってた!! 

 まあ私は桜咲と違って自信しかないけどね!!」

 

「んだと!?」

 

 

 いつも通り忍原先輩が桜咲先輩に喧嘩をふっかける。

 

 なんで いつも喧嘩すんだろ。

 そんな相性悪くなさそうなのに。

 

 同じポジション故のライバル意識なんだろうか。

 思わず隣の柳生先輩を見る。

 

 柳生先輩は視線に気づいて笑って返す。

 

 

 あー、全く勝てる気がしない。

 

 

 柳生先輩は平凡な俺と違って特別な才能がある。

 負けたくはないけど 勝てるイメージ湧いてこない。

 

 

 

「……それもそうですね 紹介します」

 

「雷門中から転入してきました。円堂ナツです。

 一応 南雲原のマネージャーって形になるのかしら」

 

「雷門から!?」「え、円堂!? ってまさか!!」

 

「はぁ……、ええ 円堂ハルは私の双子の兄です」

 

「ま、まじかよ」「……似てねえな」

 

 

 ちなみに そのやり取りは全く同じのを

 朝 雲明とやりました。

 

 

「なっちんて呼んでいいかなー」

 

「……なっちんはやめてください」

 

 

 うわー忍原先輩 勢いが凄いな。

 でも円堂さんもそこまで嫌がってない……か??? 

 

 どちらかというと困惑してる感じかな。

 これはなっちん呼びが正解かもしれない。

 

 いつもの癖で嫌われないように観察してしまう。

 

 

 

「……んで その『円堂』が何しにこんなとこまで」

 

 桜咲先輩がいきなりつっかかる。

 どうしても先輩って輩っぽいとこあるよなぁ。

 

 

 

 何か思うところがあったのか円堂さんの顔が少し強ばる。

 

 だが、直ぐに余裕のある表情に戻った。

 

 

 

「兄様から聞いたんです。南雲原に面白い人材がいると」

 

「まぁ端的に言うと勧誘ですね」

 

 

 

 その言葉に俺たちはざわついた。

 

 

「……ねえ聞いた? 兄様だって」「育ちの良さが伺えるね」

 

「あの雷門から勧誘なんて俺たち凄すぎませんか!?」

 

 

 なんか、やっぱ忍原先輩テンション高いな。

 弄りがいのありそうな年下の同性だからだろうか。

 

 いけない。現実逃避ばかりしてしまう。

 なんとなくだけど円堂さんの目的はわかってる。

 

 

 

 

「……何か勘違いしているようだけれど

 私が勧誘をしに来たのは笹波くんだけよ」

 

 

「「「!?!?」」」

 

 

 それはそうだろう。

 そもそも雲明がここに居るのがおかしい。

 

 雲明はサッカーができない。

 それでもそれを補える目と頭脳がある。

 

 欲しがる強豪校はそれなりにいるに決まってる。

 

 

「当然の結果だと思うけれど? 

 

 確かに南雲原には才能が突出した選手が複数いる。

 西ノ宮中に勝ったことはそれを証明しています。

 

 それについては私も認めます」

 

 

「これ俺ら褒められてるですよね?」「……多分ね」

 

 

 四川堂先輩が苦笑いを浮かべながら答えてくれた。

 

 あまりの物言いについ軽口を挟んでしまう。

 一応褒められてはいるんだろう。

 

 ていうか 円堂さんあれだな?? 

 口下手というか敵を作りやすいタイプだ??? 

 

 

 

「ですが勝てたのは全て 笹波くんの視野と采配のおかげ。

 このチームはよく言えば 伸び代の塊みたいなものですが、

 悪く言えば 寄せ集めの素人集団。

 

 まあ、経験者もいるみたいですけどね?」

 

 

 彼女は桜崎先輩をみて笑ってみせる。

 

 多分桜咲先輩の発言の何かが気に入らなくて

 わさわざ意地の悪い言い方を選んだんだろう。

 

 いやぁしかし本当に意地が悪い言い方で 笑えない。

 

 桜崎先輩は何かを言おうとして

 悔しそうにそのまま口を噤んだ。

 

 それは俺も含めたみんなそうだった。

 

 誰も何も言い返すことができなかった。

 なぜなら全くもってその通りだったから。

 

 

 

「……まあ断りましたけどね」

 

「「「はぁ!?!?」」」

 

 

 何ともないように雲明が言うもんだから

 俺はとてつもなく驚いた。

 

 

 西ノ宮中との試合が終わったあと

 円堂ハルと雲明の話が聞こえた。

 

 あまりの言いように苛ついて雲明に声を掛けたけど、

 雲明が動揺していたのは目に見えていた。

 

 どんなに気持ちを切り替えたつもりでも

 雲明はサッカーが大好きで 思うところがあるんだろう。

 

 それは痛いほどよくわかった。

 きっとわかりきってはあげられないんだろうけど。

 

 それは 俺も 桜咲先輩も 柳生先輩も 同じだったから。

 

 逃げて、逃げて、それでも 逃げきれなくて。

 俺は 俺たちは雲明に助けてもらった。

 

 だからこそ俺は理解できなかった。

 

 

 

「雲明、わかってるのか? あの雷門だぞ??」

 

 

 

 思わず声のトーンが少し落ちる。

 

 みんなが少し驚いたように

 こちらを見るけど気にしない。

 

 桜咲先輩も何も言わないけど

 視線は雲明から動かない。

 

 

 

「大丈夫だよ木曽路。

 嬉しくないと言ったら嘘になっちゃうけど、

 僕の居場所はもうここだから」

 

 

 

 正直なんとも言えない気持ちになった。

 嬉しさとほんとにそれでいいのかという気持ちと、

 

 それでもやっぱり嬉しさが勝って

 少し恥ずかしくて目を逸らした。

 

 桜咲先輩もその答えに満足したように息を吐いた。

 

 

 

「まさか振られるとは思ってなかったけれど別にいいわ。

 さっき母様に連絡をして、南雲原の手伝いをしながら

 雲明くんの返事が変わるのを待つことにしました」

 

「「「はぁ!?!?」」」

 

 

 いやいや流石にそれは想定外だ。

 

 でも何故か酷くあの円堂ハルの妹なんだと感じてしまった。

 ズケズケと入ってくる感じ あまり好きになれないかも。

 

 

 

「おい! スパイ紛いのことするつもりじゃねえだろうな!!」

 

 

 

 桜咲先輩がまた円堂さんに食ってかかる。

 

 でも確かに言ってることはわかる。

 そう言われたって仕方がないことはしてる。

 

 

 

 

「ふふっ、王者雷門が一回戦を勝ち上がっただけの

 チームにわざわざスパイを??? 

 ずいぶんと面白い冗談を言うのね、桜咲先輩?」

 

 円堂さんは心底 可笑しそうに笑う。

 

 

 

 

 ……確かに言われてみればそれはそうだ。

 そんなことしなくても現時点での実力差は明らかだ。

 

 

 

 

「……でもそうね、

 先に礼を欠いているのは私だものね。

 ここでの情報は外部に流さないと円堂の名において誓うわ」

 

 

 

 

 

 

 まあまあ こうして

 サッカーモンスター 円堂ハルの双子の妹

 円堂ナツが南雲中サッカー部に入部をしたわけ。

 

 だけど まあこれで終わるわけがない。

 

 ちょっと我慢の限界みたいだ。

 

 うちの部はとにかく負けず嫌いと上昇志向が多い。

 

 

 

「ガシッ!!!」

 

 

 笑顔の忍原先輩が円堂さんの肩を掴む。

 

 

「うふふ、なっちーん。

 あんだけ言われて

 私たちも黙ってるわけにもいかないかなー」

 

 

 困惑する円堂さんを他所に

 桜咲先輩も悪い顔をしながら肩に手を置く。

 

 

「ここはサッカーで勝負しようぜ。

 まあ、あの円堂さんなら逃げねえよなぁ。なあ???」

 

 

 

 うわぁ二人ともこわ〜い。

 

 桜咲先輩なんて完全に輩だ。

 

 でも円堂さんがこんな挑発に乗るんだろうか。

 

 というかサッカーできるのか?? マネージャーだし

 でも桜咲先輩の言う通り あの円堂だからなぁ。

 

 

 

 

 

「……いいわ。その安い挑発に乗ってあげます。

 せいぜい泣きだして逃げないようにするんだわ!!!」

 

 

 あ、案外 キレやすいタイプなのかもしれない。

 




木曽路視点でした。
結構かけて満足だけど
まだ一回もボール蹴れてない、、、
特殊能力 次回になります。
大変申し訳ない。

拙い文ですが
お読みいただきありがとうございました。

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