五等分の花嫁と野球の天才(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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10話です。


10話

それぞれ買う物を買ったのだが、五月は不機嫌だった。

 

一花「機嫌直しなよー。」

 

五月「思い出しても納得がいきません!あの店主、一花には別嬪さんだからオマケと言って、私には何も無しだなんて!同じ顔なのに!」

 

三玖「複雑な五つ子心・・・」

 

風太郎「惇も何か大量に貰ってたなぁ・・・」

 

一花「色男だからってね-。フータロー君と違って、ジュン君はモテモテだねー。」

 

風太郎「・・・そうだな。」

 

そう言い、風太郎は二乃と一緒に歩いてる惇を見た。

 

惇「なぁ、二乃。」

 

二乃「何?」

 

惇「ここの花火大会って、毎年やってるよな。何か思い入れがあんのか?」

 

二乃「・・・うん。お母さんとの思い出だから。」

 

惇「母さんとか?」

 

二乃「ええ。お母さんが花火が好きだったから、毎年揃って見に行ってたの。」

 

二乃「・・・お母さんがいなくなってからも毎年揃ってね。」

 

惇「・・・成程。」

 

二乃の説明に納得しつつ、少し視線を逸らすと

 

惇「あれ?あいつらどこに行った?」

 

二乃「えっ!な、何で皆いないのよ!」

 

さっきまで後ろにいたはずの皆が消えていた。

すると

 

『大変長らくお待たせ致しました。間もなく花火大会を開始致します。』

 

始まりの声が聞こえた瞬間、周りの人間が動き出した。

 

二乃「ちょ、ちょっと!」

 

惇「二乃!」

 

それに流されそうになった二乃だったが、惇が咄嗟に二乃の腕を掴んだため、何とかなった。

 

二乃「あ、ありがとう・・・」

 

惇「こんな所じゃ埒が明かねー。ひとまず、借り切った店の屋上まで案内してくれ。そこで電話して全員集める。」

 

二乃「どうしてそこまで・・・?」

 

惇「5人で花火見てーんだろ?」

 

そう言い、惇は手を差し出した。その手を見た二乃は

 

二乃「・・・」

 

ぎゅっ

 

惇の手を握ったのだった。そして歩いていると

 

惇「ここか?」

 

二乃「ええ。このビルの屋上。」

 

目的の場所に辿り着いた。

 

二乃「きっともう皆集まってるわ。」

 

そう言い、階段を駆け上がって屋上まで行ったが

 

ドォォォン

 

花火が始まってしまい、何より皆がいなかった。

 

惇「おい。皆いねーぞ。」

 

二乃「どうしよう・・・よく考えたら、今年のお店の場所私しか知らない・・・!」

 

惇「はぁっ!?」

 

二乃「ど、どうしよう!」

 

惇「落ち着け!とりあえず電話すんぞ!」

 

すぐに、惇と二乃はスマホを取り出してそれぞれ電話を掛けた。

 

惇(出ろよ、風太郎!)

 

風太郎『惇か!』

 

惇「お前、今どこに誰といる!」

 

風太郎『今、四葉とらいはと時計台のところにいる!』

 

惇「分かった。今からそっちに行くから、ゼッテーそこから動くんじゃねーぞ!」

 

絶対に動くなと言い、惇は電話を切った。

 

惇「そっちは電話繋がったか?」

 

二乃「駄目。誰も出ない・・・」

 

惇「そっか・・・とりあえず、四葉は風太郎とらいはちゃんといるみたいだからこっちに連れて来る。少しだけ待ってろ。」

 

惇はそう言って屋上を出ようとした。

その時

 

二乃「ちょっと待って!」

 

二乃に呼び止められた。

 

惇「何?」

 

二乃「私も上から皆を探す。見つけたら連絡するから番号教えて。」

 

惇「分かった。」

 

そして、登録して

 

惇「そんじゃあ、行ってくんな。」

 

惇は屋上を出たのだった。

走って時計台の所に来ると

 

らいは「惇さん!」

 

四葉「待ってましたよ!」

 

らいはと四葉がいた。

しかし

 

惇「・・・おい、風太郎は?」

 

風太郎がいなかった。

 

らいは「お兄ちゃんなら、五月さんを見たからって追い掛けて行きました。」

 

惇「あの馬鹿!動くなっつったのに!」

 

惇(後でシバく!)

 

四葉「それで、二乃は今どこにいるんですか?」

 

惇「二乃はあのビルの屋上だ。」

 

惇はさっきまでいた屋上を指差して言った。

 

四葉「分かりました!じゃあ私達はそこに行った方が良いですね。」

 

惇「そうだな。って・・・」

 

すると、二乃から電話が掛かってきた。

 

惇「どうした?」

 

二乃『一花を見つけたわ。今、私がいるビルのすぐ目の前の電灯にいる。』

 

惇「分かった。」

 

四葉「どうしたんですか?」

 

惇「一花を見つけたらしい。俺が迎えに行ってくるから、2人は先に屋上に向かってくれ。」

 

四葉「分かりました!」

 

惇「らいはちゃん、四葉のお姉さんから離れちゃ駄目だぞ。」

 

らいは「はい!」

 

そして、惇は再び走って行ったのだった。

二乃が言われた場所に向かうと

 

惇「一花!」

 

一花「っ!」

 

一花がそこにいて

 

惇「良かった。二乃が待ってる。早く店に戻んぞ。」

 

彼女の腕を取ろうとすると

 

惇「!?」

 

誰かに腕を取られた。

 

??「君、誰?」

 

惇(いや、テメーこそ誰だよ?)

 

??「一花ちゃんとどういう関係?ん?よーく見たら、君どこかで見たような・・・」

 

惇「俺、一応コイツのダチ・・・」

 

しかし

 

惇「あれ?何処行った?」

 

一花見失ってしまった。

 

惇「マジかよ・・・」

 

惇(どういうつもりだよ、一花・・・)

 

すると

 

??「ジュン?」

 

自分の名前を呼ばれたので一花と思い振り返ると

 

惇「!一・・・三玖?」

 

三玖だった。

 

惇「三玖、良かった!よく俺を見つけられたな。」

 

三玖「ジュン・・・背も高いし、何よりカッコイイからすぐ分かった・・・」

 

惇「そうだ!一花を追い掛ける!付いてきてくれ!」

 

そう言い、三玖と一緒に行こうとすると

 

三玖「あ、待って・・・痛っ。」

 

三玖「足・・・踏まれちゃって・・・」

 

三玖が足を怪我していた。

 

惇「大丈夫か?」

 

三玖「ジュンは先行ってて。」

 

すると

 

惇「背中・・・乗れ。」

 

三玖「え?」

 

惇は三玖に背中を出して、おぶった。

 

三玖「えっ・・・」

 

惇「いや、ひとまずこの人混みを抜けよう。まずはお前の足の治療をしなきゃ。」

 

惇は、何とか人混みを抜け、三玖の足に湿布と包帯を巻いた。

 

惇「これで、少しはマシになったか?」

 

三玖「・・・うん。ありがとう。」

 

三玖「それで・・・一花を見かけたのは本当?」

 

惇「ああ・・・俺に気付いたはずなんだが、髭のおっさんとどこかに行きやがった。心当たりあるか?」

 

三玖「ううん。あ、前に一花が、髭の人の車から出てきたの見たかも・・・」

 

惇「んだそれ?怪しい関係だったりしねーだろうな・・・んな事より後40分。どうすっかなぁ?」

 

惇「このままじゃ、5人集まる前に花火終わっちまうぞ。」

 

何とか5人集めようとしているのを聞いた三玖は

 

三玖「どうしてジュンは、そこまで協力するの?」

 

と尋ねた。

 

惇「・・・二乃から聞いた。お前らにとっては、花火大会は母さんとの思い出なんだろ?家族との思い出が大事なのは俺もよく分かる。だから、少し助けてやりてーと思っただけだよ。」

 

協力する理由を言い、立ち上がった惇は

 

惇「歩けるか?」

 

三玖に手を差し出した。

三玖は

 

三玖「うん。」

 

微笑みながら手を出し、握った。

その時

 

「すみません。花火大会に来られた方にアンケートをしているのですが・・・お2人はどのような関係でしょう?」

 

と声を掛けられた。

 

惇「ん?」

 

「聞くまでもなかったですね。お2人はカップルという事で。」

 

「はい。」

 

三玖「わ・・・私達は恋人じゃなくて・・・」

 

これに、三玖は慌てて違うと言うが

 

「どうみてもそう見えますが・・・」

 

手を繋いでいたため、そう見えてしまったのだった。

 

三玖「そ・・・そんなんじゃなくって・・・!わ・・・私達は・・・友じ」

 

惇「はい。付き合ってます。」

 

三玖「っ!?」

 

惇「ただ、ちょっと急いでるので、失礼します。」

 

そう言い、惇は三玖の肩を抱いてその場を離れた。

そして、少し離れた所のベンチに行き

 

惇「わりい、さっきあんな事言っちゃって。」

 

惇は三玖に謝罪した。

 

三玖「ジュン・・・」

 

すると、三玖は頬を膨らませながら惇を見て

 

惇「ん?」

 

三玖「突然だったから、驚いた。有罪、切腹。」

 

怒っているかのように言った。

 

惇「・・・わりい。」

 

しかし

 

三玖「・・・でも、ありがとう。」

 

すぐに笑みを浮かべながら許した

 

惇「・・・」

 

すると

 

三玖「あ、ジュン。アレ見て。」

 

三玖が何かに指差したのでその方向を見ると、そこには風太郎と五月がいた。

 

惇「ここで待ってろ。俺が連れて行く。三玖、とりあえず二乃がいる場所教えるから。風と五月が来たら、そこの屋上に行ってくれ。俺はそのまま一花を探す。」

 

そう言い、惇は三玖に二乃がいるビルを教え、すぐに二乃に電話を掛けた後、風太郎と五月の所に駆けつけたのだった。

 

 

 

 

 

惇「風太郎!五月!」

 

風太郎「惇!」

 

五月「足立君!」

 

惇「風太郎、テメー動くなっつったよな。何やってんだよ?」

 

惇は、風太郎に少し怒るように言った。

 

風太郎「わ、悪かった・・・」

 

惇「ったく・・・とりあえず、あの辺りのベンチに三玖がいるから、そこに行け。その足で、二乃がいるビルに行ってくれ。」

 

風太郎「ああ。」

 

五月「足立君は、どうするんですか?」

 

惇「一花を探す。」

 

風太郎「・・・分かった。頼む。」

 

惇は風太郎と五月に一緒に三玖のいる場所へ向かうよう言い、2人は惇に従ってその場を後にした。

 

惇「後は一花か・・・」

 

その時

 

惇「っ!」

 

後ろに視線を感じたので振り返ると

 

一花「ご、ごめん。驚かせちゃった。」

 

一花がいた。

 

惇「おい、一・・・」

 

それを見た惇は、一花に声を掛けようとしたが、人差し指で口を塞がれ

 

一花「こっち来て。」

 

腕を取られてしまった。

 

一花「花火見た?凄いよね。」

 

惇「おい、何処行くんだ。5人で見るんじゃねーのか!?」

 

それに

 

一花「はは。良いから良いから。」

 

と作り笑いされはぐらかされたのだった。

そして、路地裏に行き

 

一花「・・・それでね、さっきの事は秘密にしておいて。私は、皆と一緒に花火を見られない。」

 

惇に壁ドンしながら言ったのであった。

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