五等分の花嫁と野球の天才(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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14話です。


14話

五月と喧嘩をした翌日、風太郎は惇と一緒に中野家にて勉強をして、その休憩で人生ゲームをしていた。

 

風太郎(何であんなこと言っちゃったんだー!!)

 

その際、昨日五月に言ってしまったことを後悔していた。

 

風太郎(クビが掛かってるんだ。仲違いしてる場合じゃないだろ。)

 

風太郎(やはり正直に話して・・・)

 

そんな事を考えていると

 

四葉「上杉さんっ、私結婚しました!ご祝儀ください!」

 

と四葉に言われた。

 

風太郎「えっ?」

 

惇「おめでと。」

 

一花「おめでとー。」

 

そして、風太郎は四葉に祝儀の金を渡した。

 

三玖「じゃあ次、私の番。」

 

三玖「スカウトされて女優になるだって。」

 

一花「もー!!それ私が狙ってたのに!ジュン君はプロのスポーツ選手を叶えてんのに!」

 

惇「あはは・・・まあ、これはゲームだから。」

 

風太郎「くっ、ゲームでも貧乏な俺・・・」

 

手持ちの金を見た風太郎だったが

 

風太郎「・・・」

 

風太郎「って、エンジョイしてる場合かー!!休憩終わり!さあ勉強の続きを始めるぞ。」

 

ゲームを止め、勉強しようと言った。

 

一花「えー!今日は沢山勉強したし。」

 

四葉「もう頭がパンクしそうです。」

 

三玖「無理は良くない。」

 

惇「お前、何をそんなに焦ってんだ・・・?」

 

風太郎「そ、それは・・・えっと・・・」

 

風太郎「じ・・・実は・・・」

 

風太郎が焦る理由を話そうとしたその時

 

二乃「あー!!なんだー、勉強サボって遊んでるんじゃない。私もやる。アンタ代わりなさいよ。足立君、やろ!」

 

二乃が現れ、自身も参加すると言ってきた。

 

三玖「フータロー・・・実は?」

 

風太郎「いや、なんでもない!」

 

惇「・・・」

 

二乃「って、お金少なっ!」

 

惇「さっき風太郎色々あって金無くなりまくったからな。今そんだけしかねーんだ。」

 

金が少ない理由を二乃に言った惇。

 

二乃「何それ!あっ、でも足立君はそれなりにあるね。」

 

惇「今の所良い感じだけど、次は分かんねーよ。」

 

風太郎(あの事をコイツに知られてみろ。どんな行動に出るか火を見るより明らかだ。)

 

二乃「アンタも交ざる?」

 

自身の背後にいる者に対し声を掛けた二乃。

そこには

 

風太郎「五月・・・?」

 

五月がいた。

風太郎は

 

風太郎「昨日は・・・その・・・」

 

昨日の事を謝ろうとしたが

 

五月「私はこれから自習があるので、失礼します。」

 

五月に無視されてしまった。

 

風太郎「お、おい!」

 

惇「・・・」

 

この2人のやりとりを見た惇は、何が起きたのか察した。

 

二乃「ほら、アンタも今日のカテキョー終わったんでしょ?帰った帰った。」

 

すると、二乃は風太郎を家から追い出そうと押し出し始めた。

その時

 

惇「おい風太郎、何で帰ろうとしてんだよ。今日は泊まり込みで勉強する予定だっただろ?」

 

惇が泊まり込みの勉強をするから帰る必要ないと言い

 

一花「そうだよフータロー君。約束したじゃん。」

 

惇の態度に一花は察し、彼に続いて止めた。

 

「「えっ。ええーっ!?」」

 

その結果、惇と風太郎は泊まり込む事が決まった。

そして、風呂に入った惇。

 

惇「ふぅ・・・」

 

惇(あのバカ、昨日五月と何かあったな・・・でなきゃ、あんなに気まずい雰囲気出さねーし、あんなに焦ってねー筈だ・・・)

 

惇(タダでさえあいつは、二乃と仲悪りぃんだ。このままじゃヤベーぞ。メンドクセーな・・・)

 

と考えていた。

しかし、惇の考えていた事は現実の通りになっており、彼が風呂に入る前に風太郎が入っていたのだが、その際二乃に騙され、家庭教師での条件を既に知られてしまったのだった

その頃、リビングでは

 

四葉「足立さん、もうそろそろでしょうか?」

 

風太郎「ああ。多分あいつの風呂の時間を考えるとな・・・」

 

惇が風呂から出てくるタイミングを計っていた。

 

三玖「お風呂・・・」

 

何を想像したのか、三玖は少し顔を赤らめた。

彼女の様子を見た一花は

 

一花「呼びに行く?」

 

と尋ねると

 

三玖「・・・」

 

三玖は首を横に振った。

 

一花「折角ジュン君いるんだから、積極的にアプローチしなよー。」

 

三玖「な、何の事だか分からない。」

 

その横で

 

風太郎「あいつら、一体何の話をしてるんだ?」

 

四葉「えっ・・・上杉さん、分からないんですか?」

 

風太郎「?」

 

四葉「ほんっと・・・鈍感ですね。」

 

風太郎「な、何だよ!?」

 

四葉は風太郎の鈍感さに呆れていた。

すると

 

惇「悪い、待たせたな。後、風呂サンキュー。」

 

惇が風呂から出てきた。

 

風太郎「良し、早速試験対策を・・・に、二乃も一緒にどうだ?」

 

彼が出てきたのを確認した風太郎は、二乃も誘って勉強しようと声を掛けたが

 

二乃「私は必要ないから。」

 

二乃はいつも通り断ると、どこか楽しそうだった。

 

風太郎(どうする!?赤点で解雇なんて二乃にとっては好都合・・・絶対勉強に勤しまない。勤しまない事に勤しむに決まってる!)

 

惇(あちゃー、こりゃどうすんだ風太郎・・・)

 

それを見た惇は、何かを察しつつ三玖の隣に座った。

すると

 

一花「はーい、詰めて詰めて。」

 

一花は三玖を押して、惇にくっつけさせた。

 

惇「おい一花・・・」

 

一花「三玖が分からない所があるって。」

 

三玖「一花・・・っ。」

 

惇「ったく・・・どれなんだ?」

 

三玖「日本史で、ここなんだけど・・・」

 

惇「ああ、これはな・・・」

 

そして

 

惇「・・・というわけだ。」

 

三玖「そっか・・・やっぱ凄いね、ジュンは。」

 

惇「大した事じゃねーよ。」

 

惇は三玖に日本史を教えた。

 

四葉「はい、上杉さん!『討論』って、英語で何て言うんですか?」

 

風太郎「良い質問ですねぇ!『debate』。これは確実に今回の試験に出るから、『でばて』と覚えるんだ!」

 

風太郎(聞いてるか二乃!俺は有用だぞ!)

 

風太郎は、自分は家庭教師として有能だと二乃にアピールしていたが

 

二乃「・・・」

 

効果は無かった。

すると

 

三玖「他に教えて欲しいことは・・・ジュンの好きな女子のタイプは?」

 

三玖が突然そんな事を言った。

彼女の発言に

 

惇「おい三玖、それって・・・今関係なくね?」

 

風太郎「確かに・・・」

 

一花「私は多少興味があるな・・・」

 

惇「おいおい・・・」

 

一部が反応した。

 

惇「ったく、しゃーねーな・・・俺が好きな女子トップ3教えるが、ノートを1ページ埋める毎に発表する。知りたかったら必死こいて課題を埋めな。」

 

惇は、自身の好きな女子トップ3を発表する条件を言い、三玖と四葉、そして一花は必死にノートに課題を進めた。

 

風太郎「おい惇・・・」

 

惇「こうでもしねーと、コイツらのモチベが保てねーだろ。」

 

風太郎「・・・何か悪い。」

 

惇「まぁ、気にすんな。」

 

惇(けど・・・こうもあっさり乗ってくれるとはな・・・)

 

そして

 

四葉「はい、出来ました!」

 

まず最初に四葉が終え

 

惇「そんじゃあ、第3位は・・・『料理上手』!」

 

惇は3位を発表した。

 

二乃「・・・」

 

因みにその横で、二乃は盗み聞きしていた。

 

三玖「はい、出来た。」

 

惇「第2位は・・・『いつも明るくて優しい子』!」

 

一花「終わったよ。」

 

惇「良し。栄えある第1位は・・・『家族想いの子』!」

 

結果を聞き

 

一花「へえ・・・そうかぁ・・・」

 

一花は何かを察し

 

二乃(『料理上手』に『いつも明るくて優しい子』、そして・・・『家族想いの子』か・・・)

 

二乃は惇の好みのタイプを聞いて、少し柔らかい表情を浮かべた。

 

三玖(私も・・・ジュンの理想になれるかな・・・?)

 

三玖は、惇の好みの女子トップ3を聞いて理想的な女子になれるか思いに耽った。

 

風太郎「お前の好みの女子のタイプ、初めて聞いたぞ。」

 

惇「だってお前、こういうのてんて興味ねーじゃん。それに、聞かれた事ねーし。」

 

風太郎「まぁ、確かに・・・」

 

すると

 

一花「わ、すごっ。三玖もう課題終わらせてる。」

 

一花が、三玖が課題を終わらせていたという事に驚き、声を上げた。

 

惇「マジで?」

 

一花「うん。ホラ見て。」

 

一花に言われて見てみると、確かに三玖のノートはビッシリ埋まり、課題を終えていた。

 

惇「ホントだ。スゲーじゃん、三玖。」

 

惇は、三玖を褒めて、彼女の頭を優しく撫でた。

 

三玖「・・・っ。」

 

これ三玖は、顔を真っ赤にしながら俯いた。

 

一花「そういえば、フータロー君の好みのタイプは?」

 

すると、一花は今度は風太郎の好みの女子のタイプは何なのか尋ねた。

 

風太郎「お、俺は・・・」

 

惇「お前の好みは俺も聞いた事ねーな。俺は言ったんだ、教えろ。」

 

惇も反応し、教えろと言った。

 

風太郎「いや俺は・・・!」

 

その時

 

五月「騒がしいですよ。勉強会とは、もう少し静かなものだと思ってましたが。」

 

五月が厳しい言葉を言って降りてきた。

 

一花「ごめんねー。」

 

しかし、風太郎と顔を合わせると

 

五月「っ!」

 

気まずい表情を浮かべ、目を逸らした。

風太郎も同様で

 

風太郎(やっぱ、直接顔を合わすと謝りづらい・・・)

 

言いづらそうだった。

 

五月「三玖、ヘッドホンを貸して貰っても良いですか?」

 

三玖「?良いけど、何で?」

 

五月「1人で集中したいので。」

 

五月は集中したいからと言う理由で、三玖からヘッドホンを借りた。

 

風太郎(コイツ・・・!)

 

そんな彼女を見た風太郎は

 

風太郎「五月!お前の事、信頼して良いんだな?」

 

信じて良いんだなと聞いた。

この言葉に

 

五月「・・・足手纏いにはなりたくありません。」

 

五月は一言言っただけで自分の部屋に向かったのだった。

 

惇「・・・」

 

そんな2人の様子を見た惇は

 

惇「風太郎、ちょっと良いか?」

 

風太郎「あ、ああ?」

 

惇「お前らも、ちょっと休憩しとけ。」

 

風太郎と一緒にベランダに行った。

ベランダに出ると

 

惇「お前、また五月と喧嘩したな?」

 

惇は、早速風太郎に五月と喧嘩しただろうと聞いた。

 

風太郎「・・・いつもの事だ。」

 

図星な風太郎は、毎度の事だと返した。

 

惇「確かにな。風太郎と五月は、顔を合わせる度に喧嘩してっからな。まぁ、ある意味お前達は似た者同士だしな。」

 

風太郎「似た者っておい・・・」

 

惇「はは。俺はお前と違って頭良くねーから上手く言えねーんだけど、お前達は仲良く喧嘩したら良いんじゃねー?」

 

風太郎「お前・・・それ矛盾してるって分かってる?」

 

惇「そっか・・・?多分だけど、あいつは不器用で素直になれねーんだと思う。だから、お前に教えは乞わないと意固地になってるんだよ。きっと、今も苦しんでると思う。」

 

惇「そんな時、お前が優しく寄り添わねーでどうすんだよ。」

 

惇の指摘に

 

風太郎「・・・」

 

風太郎は何も言えなかった。

 

惇「俺もやれることは少しでもやってみようと思う。けど、その後はお前次第だ。お前には、お前しか出来ない事があるから、頑張れよ。」

 

惇は自身の拳を風太郎の胸に当てて彼を励ました。

 

風太郎「・・・分かった。いつもお前に助けられてるな。本当にスマン。」

 

惇「気にすんな。俺とお前の仲だろ。」

 

風太郎「ああ・・・先部屋に入ってるな。惇は?」

 

惇「俺はもう少し夜風に当たってるよ。」

 

風太郎「そうか・・・風邪引くなよ。」

 

惇「ああ。」

 

風太郎は、先に部屋に入った。

彼と入れ替わりに

 

一花「わぁ、星が綺麗だ!」

 

惇「一花か・・・」

 

一花が来た。

すると

 

一花「・・・ありがとね。」

 

一花が惇にお礼の言葉を述べ

 

惇「んだよ、急に?」

 

惇は、突然の事に首を傾げた。

 

一花「さっきフータロー君に話してた事。本来は、私が言うべき事だったんだけどね。」

 

惇「気にすんな。あいつが苦しんでる姿は見たくねーからな。五月も苦しんでたし・・・」

 

一花「そっか・・・やっぱりジュン君は優しいね。」

 

惇「別に・・・」

 

一花「もう・・・相変わらずクールなんだから。ともかく、私も五月ちゃんにやれる事はやってみるね。」

 

一花は、五月に対し姉としてやれる事はやると言った。

その姿は、まるで姉が妹を優しくフォローすると決めた表情だった。

そんな彼女に対し

 

惇「・・・何だ、ちゃんと長女してんだな。」

 

惇は一花の頭を優しく撫で、褒めた。

 

一花「・・・っ。」

 

惇「さて・・・寒いから中入んぞ。」

 

惇は一花に対し部屋に入るよう促した。

ただし

 

一花「あれっ?寒い・・・かなぁ・・・?」

 

この時一花は、後ろで顔を真っ赤にしながら呟いたのだった。

そして、風太郎は四葉の部屋で、惇は三玖の部屋で寝ることが決まり、四葉は五月と、三玖は一花と一緒に寝たのだった。

しかし、夜中トイレに行った三玖は、寝惚けてそのまま今日惇が寝ている自分の部屋に向かってしまい、そのままベッドに入ってしまったのだった。

そのため

 

惇「マジかよ・・・」

 

翌朝起きた惇の隣には、三玖が寝ていたのであった。

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