ギフト『全知全能』 絆の系譜 ―神獣と精霊の祝福― 作:煌人
ヨシテルは、アルシェラの武具制作を終え、ジェネシス級のフード付きマントを羽織った。
リフィとアルシェを伴い、彼は森の奥に、二人目の仲間を召喚するための魔法陣を展開し始める。
(これで、俺たちのパーティは攻撃面で完璧だ。次は、耐久面だ。俺たち二人の規格外の攻撃を受け止め、仲間を守る『絶対防御』が必要だ)
ヨシテルは、クオーレとのシミュレーションに基づき、召喚対象のイメージを固めていた。
それは、龍人族の重騎士。
龍人族は、この世界でも極めて希少で強靭な種族であり、その存在自体が「防壁」と見なされる。
(見た目は人間と大差ないが、高い身長と、頭に生えた龍の角が特徴だ。性格は兄貴肌で陽気。信頼と絆を最も大切にする最高の盾)
ヨシテルは、自身が創造した最高のタンク役の姿を脳裏に鮮明に描き、魔力回路を全開にした。
「アルティメットスキル:召喚魔術。我、盟約を結びし者、汝、我の知識より顕現し、永久の友となり、最強の盾となれ」
ヨシテルの足元に展開された召喚陣は、今度は土属性と闇属性の魔力を主軸とし、深緑と黒の重厚な光を放った。
『リフィ、魔力結界発動! 召喚魔力の放出を、外部に漏らさないように周囲を囲ってくれ!』
リフィの風の魔力による結界が周囲を覆い、召喚に必要な膨大なSSランク魔力が外に漏れるのを防ぐ。
召喚陣の中心から、凄まじい土と岩の魔力が立ち昇った。
それは、大地そのものを具現化したかのような、重く揺るぎない圧力だった。
光が収束すると、そこには一人の大柄な男性が立っていた。
身長は優に2メートルを超え、鍛え上げられた全身は重厚な甲冑を纏っている。
彼の頭部には、黒曜石のような光沢を放つ、短く鋭い龍の角が、額の両端から生えていた。
髪は短く刈られ、目は茶色がかった金色。その顔立ちは精悍で、見るからに信頼感を与える印象だ。
彼は、その巨大な体に似合わず、手に持っていた大盾と戦鎚を地面に静かに置き、周囲を見回した。
「……ここは、どこだ? そして、アンタたちが俺を呼んだのか?」
彼の声は、低く太く、響き渡るような力強さを持っていた。
「ああ、俺が呼んだ。俺はヨシテルだ」
ヨシテルは、彼に盟約の魔力を発動させ、「バルトロス」と名付けた。
SSランク召喚者 バルトロス(初期ステータス)
名称: バルトロス
種族: 龍人族
ランク: SS
職業: 重騎士
レベル: 310
体力 (HP): 90000
魔力 (MP): 20000
攻撃力 (STR): 40000
防御力 (VIT): 95000
魔力 (INT): 15000
俊敏性 (AGI): 10000
スキル: 斧術、体術、盾術、言語理解、高速、手加減
エクストラスキル: 身体強化、魔力操作、戦鎚術、土属性、アイテムボックス、鑑定
ユニークスキル: 絶対手加減、鉄壁
アルティメットスキル: 絶対防御、龍人化
備考: 圧倒的な防御力(VIT 95000, HP 90000)を持つ、純粋なタンク役。
ヨシテルは、鑑定結果を見て満足した。
(VIT 95000、HP 90000。俺のステータスを遙かに凌駕する防御特化だ。これぞ、絶対防御)
「私はアルシェラよ。よろしく、バルトロス。あなたは、ヨシテルが呼んだ最高の盾だわ」
アルシェラが微笑みかける。
「アルシェラか。へえ、美人だな。よろしく頼む。俺はバルトロス。見ての通り、盾役だ。俺の役割は、仲間を絶対に死なせないこと。それが俺の全てだ」
バルトロスは、豪快に笑い、ヨシテルに手を差し出した。ヨシテルはその手を取った。
「感謝する、バルトロス。そして、早速だが、君の能力をさらに引き上げる」
「アルティメットスキル:魔術(スキル創造)。重騎士を玄帝(げんてい)に昇格させる」
ヨシテルは、バルトロスのジョブを、『絶対防御』の能力に特化した上級職へと書き換えた。
『昇格完了。職業:玄帝(上級職)へ。VIT、HPの成長限界が開放されました』
SSランク召喚者 バルトロス(玄帝へ昇格後)
名称: バルトロス
種族: 龍人族
ランク: SS
職業: 玄帝(上級職)
レベル: 310
体力 (HP): 95000
魔力 (MP): 20000
攻撃力 (STR): 40000
防御力 (VIT): 98000
魔力 (INT): 15000
俊敏性 (AGI): 25000
スキル: 斧術、棍術、体術、盾術、言語理解、高速、手加減、重量軽減
エクストラスキル: 身体強化、魔力操作、戦鎚術、土属性、アイテムボックス、鑑定
ユニークスキル: 絶対手加減、鉄壁
アルティメットスキル: 絶対防御、龍人化
備考: ステータスとスキルが玄帝に合わせて再構成された。
バルトロスのステータスが更新された後、ヨシテルは武具制作に取り掛かった。
素材: SSランク魔石、ヒヒイロカネ、麒麟の剛皮(ジェネシス級)、世界樹の樹幹(ジェネシス級)。
制作: 「アルティメットスキル:武器防具作成。素材:土属性特化。ランク:ジェネシス」
ヨシテルは、バルトロスの中鎧、戦鎚、大盾のすべてを、一瞬で再構成した。
ジェネシス級戦鎚:永遠の戦争の戦鎚(アエテルヌス・ベッルム・マッレウス)
特性: バルトロスのSTR/VITに完全同期、大地属性魔術の威力を極限まで増幅、『鉄壁』使用時の反動を軽減。
ジェネシス級大盾:永遠の盾(アイギス・アエテルナ)
特性: バルトロスのVIT/HPに完全同期、物理・魔法攻撃の99.9%を吸収し、そのエネルギーを魔力に変換。『絶対防御』スキル使用時、パーティ全体に防御フィールドを展開。
ジェネシス級中鎧:闇の鎧(ロリカ・テネブリス)
特性: VIT/HPに完全同期、物理・魔法属性への耐性を最大化、『龍人化』時の身体への負荷をゼロにする。鑑定不可、バルトロス以外装着不可。環境偽装(レジェンド級の中鎧に誤認)。
ジェネシス級アイテム:玄帝のマント(タイクーン・ケープ)
特性: 随時清潔化、自動修復、無重量。彼の体躯に合わせた特大サイズ。
バルトロスは、新しい装備を身に着け、その力を解放させた。
彼の体から溢れる土と岩の魔力は、しかし『絶対手加減』によって、穏やかな「安心感」に変わっている。
「すげぇ!この盾、持っているだけで大地と繋がっているような感覚だぜ!ヨシテル、このマントも最高だ!これでどこにでも行けるな!」
ヨシテルは、目の前に立つ二人を見て、満足げに笑った。
(これで、瞬神(ヨシテル)、雷帝(アルシェ)、玄帝(バルトロス)。最高のトリオが完成した。ムードメーカーのバルトロスがいれば、パーティの雰囲気も明るくなる)
「バルトロス、改めてよろしく。俺たちのパーティのルールは一つ。仲間を最も大切にすること。」
「任せろ、ヨシテル!俺たちを呼んでくれた恩義もあるし、何より、お前たちの力は規格外だ。こんな最高のパーティ、ワクワクするぜ!」
アルシェラも、楽しそうに笑った。
「リフィ、バルトロス。これで、あなたも安心して突っ込めるわね、ヨシテル」
リフィは、ヨシテルの手のひらの上で頷いた。
「はい、アルシェラ様!これで、もう何も恐れる必要はありません。最高の仲間たちです!」
(あぁ、そうだな)
(よし。これで三分の二が揃った。残りは三人。遠距離火力、回復役、そして斥候だ。どんどん召喚しよう。)
ヨシテルは、召喚魔法陣を展開、ジェネシス級の三人とSSランク精霊と共に、召喚を行っていく。