ギフト『全知全能』 絆の系譜 ―神獣と精霊の祝福―   作:煌人

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21話め


第二十一話: 瞬神の解放と炎帝の召喚

 

 

ヨシテル、アルシェラ、バルトロス、そしてカグヤ。

ジェネシス級の四人が森の中に揃った。ヨシテルは、次の仲間を呼ぶ前に、自身の能力をさらに引き上げることにした。

 

(攻撃役、防御役、回復役の核は揃った。しかし、このメンバーの規格外の力を完全に引き出すには、俺自身のステータスがボトルネックになりかねない。何より、召喚した仲間たちには、俺の力を少し開示しておく必要がある)

 

ヨシテルは、召喚した三人の仲間とリフィに向けて、真剣な表情を向けた。

 

「皆、次の召喚の前に、一つ伝えておくことがある。俺の真の力についてだ」

 

アルシェラが、鋭い目つきでヨシテルを見た。

 

「真の力?ヨシテルは、既に私たちの想像を超える規格外の力を持っているじゃない。これ以上、何かあるの?」

 

バルトロスが、豪快な笑顔を引っ込めて、真面目な顔つきになる。

 

「ああ、ヨシテル。俺もカグヤも、お前の力がこの世界の法則を超越しているのは理解してる。遠慮はいらねえ、話してくれ」

 

カグヤが頷いた。

 

「旦那様、アタシの九尾の智慧は、旦那様のステータスが、この世界で定義できる限界を大きく超えとるのを感知しとるけんね。隠し事は無用やとよ」

 

ヨシテルは、自身の『ギフト:全知全能』によって、ステータスは本来無限(∞)であること、しかし世界に干渉されないよう、意図的にステータスを抑えていたことを告げた。

 

「俺の真のステータスは、全てが無限(∞)だ。だが、この世界で目立たないよう、今まで抑えていた。だが、君たちという最高の仲間が揃った今、俺は、もう少し制限を外す」

 

ヨシテルは、自身の現在のステータスを、限界突破させることを宣言した。

 

「アルティメットスキル:魔術(スキル創造)。ステータス上限値を突破し、真の力の一端を解放する」

 

ヨシテルの全身から、銀色と黒の膨大な魔力が噴出した。

それは、三人のSSランクの仲間たちすら、思わず息を飲むほどの圧倒的な圧力だった。

 

『瞬神の装束(シェイド・クロノス)』が、ヨシテルの魔力に同期し、装束の輪郭が曖昧になる。

 

 

ヨシテル(真の力の一端解放後)

 

職業: 瞬神(上級職)

 

レベル: 350

体力 (HP): 82000(+22000)

魔力 (MP): 72000(変動なし)

攻撃力 (STR): 95000(+30000)

防御力 (VIT): 60000(変動なし)

魔力 (INT): 70000(変動なし)

俊敏性 (AGI): 99000(+24000)

 

備考: 全ステータスは無限(∞)である。今回はSTR、AGI、HPの一部を開放した。

 

 

「…すごいわ、ヨシテル。この魔力の奔流、さっきまでとは比べ物にならない」アルシェラが驚きを隠せない様子で言った。

 

「くそっ、これが無限の力の一端か!俺の絶対防御ですら、お前のスピードについていけるか不安になるな!」バルトロスは興奮を隠せない。

 

「旦那様、ますます強ゅうなって。アタシらも、もっと頑張らんとね」カグヤは頬を緩めた。

 

(よし。これで、俺の機動力と攻撃力は、この世界のあらゆる常識から完全に遊離した。次の仲間を呼ぶ準備は整った)

 

ヨシテルは、四番目の仲間として、遠距離からの火力とデバフを担う炎帝(えんてい)イシュタルをイメージした。

 

(遠距離物理攻撃に特化させ、特に火属性の魔法弾と、状態異常を与えるデバフ能力を持たせる。そして、カグヤを守る後方支援も)

 

「アルティメットスキル:召喚魔術。我、盟約を結びし者、汝、我の知識より顕現し、永久の友となり、後方の炎となれ」

 

召喚陣は、火属性と風属性の魔力を主軸とし、赤とオレンジの激しい炎の光を放った。

光が収束すると、そこに一人の女性が立っていた。

彼女は、動きやすい革と金属が組み合わされた軽装甲を纏い、背中には弓が、腰にはホルスターに収められた銃が携えられている。

すらりとした体躯には無駄がなく、出る所は出ている完璧ボディ、その瞳は鋭く、遠くを見通すような集中力に満ちていた。

髪は明るい赤色で、火属性の魔力が微かに感じられる。

 

「なんや、ここ? あんたらが、アタシを呼んだん?」

 

彼女は、ヨシテルが親しみやすい声で話しかけてきた。

 

「ああ、俺が呼んだ。俺はヨシテルだ」

 

ヨシテルは、彼女に盟約の魔力を発動させ、「イシュタル」と名付けた。そして、彼女のジョブを狙撃手から炎帝へと昇格させた。

 

 

SSランク召喚者 イシュタル(炎帝へ昇格後)

 

名称: イシュタル

 

種族: 人族

 

ランク: SS

 

職業: 炎帝(上級職)

 

レベル: 330

体力 (HP): 30000

魔力 (MP): 60000

攻撃力 (STR): 70000

防御力 (VIT): 28000

魔力 (INT): 55000

俊敏性 (AGI): 78000

 

スキル: 弓術、銃術、体術、言語理解、高速、手加減

 

エクストラスキル: 身体強化、魔力操作、火属性、アイテムボックス、鑑定

 

ユニークスキル: 絶対手加減、精密射撃、魔力弾創造、デバフ複合

 

アルティメットスキル: 炎帝化

 

備考: 弓と銃を使いこなす遠距離物理アタッカー。AGIとSTRが高水準。

 

 

(STR 70000、AGI 78000。俺に匹敵するスピードを持つ、純粋な物理遠距離火力だ。魔力弾創造とデバフ複合で、戦闘を完全にコントロールできる)

 

「アタシはイシュタルや。ヨシテルに呼んでもらったんやね。この力、めっちゃワクワクするわぁ」イシュタルは、背中の弓に手をやりながら笑った。

 

「私はアルシェラよ。よろしく、イシュタル」

 

「アルシェラちゃんか、キレイなお姉さんやね。よろしく頼むわ」

 

「俺はバルトロス。盾役だ。お前は後ろから、カグヤと一緒にしっかり支援してくれ!」

 

「バルトか、ええ身体しとるわ!任せとき、アタシは遠くから誰にも触らせへんよ」

 

「イシュタル、よろしくね。アタシはカグヤよ。回復役やけん、あんたの後ろでしっかりしとくけん」

 

「カグヤちゃんね、よろしく!後ろは任せとき、アタシが前衛に火力を叩き込むわ」

 

ヨシテルは、イシュタルの武具制作に取り掛かった。

彼女の武器は、『魔力弾創造』ユニークスキルにより、弓矢や銃弾を魔力で生成するため、物理的な矢や弾は不要だ。

 

 

素材: 世界樹の繊維(ジェネシス級)、雷神の鱗(ジェネシス級)、火竜の魔石。

 

制作: 「アルティメットスキル:武器防具作成。ランク:ジェネシス。特性:魔力連動」

 

生成されたのは、炎の意匠が施された赤い弓〈紅蓮の弓(フレイム・アーク)〉と、魔力が流れる漆黒の銃〈炎帝の銃(イグニス・ガン)〉だ。

 

どちらも、イシュタルの魔力に完全に同期し、魔力弾の生成速度と威力を極限まで高める。

 

イシュタルの軽装甲とマントも、ジェネシス級で再構成された。

 

ジェネシス級軽装甲:炎帝の狩衣(イグニス・スキン)

 

特性: AGI/STRに完全同期。防御力は低いが、『縮地』に匹敵する加速力を付与。火属性攻撃を増幅。

 

そして、ヨシテルとお揃いのフード付きマント。

 

 

「イシュタル、これで準備は完璧だ。俺たちのパーティの四番目だ。残りはあと一人」

 

「え、あと一人だけ?六人パーティって言うてへんかった?」イシュタルが首を傾げる。

 

「ああ。リフィは精霊だからカウントしてない。残りの一人は、斥候(スカウト)だ。これで、俺たちのパーティの役割は全て揃う」

 

ヨシテルは、並び立つ最強の仲間たちを見て、満足げに頷いた。

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