ギフト『全知全能』 絆の系譜 ―神獣と精霊の祝福―   作:煌人

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22話め


第二十二話: 影帝の具現と六人パーティーの完成

 

 

ヨシテルは、イシュタルを召喚し、自身のステータスを再調整したことで、パーティーの戦力はすでに規格外の領域に達していた。

残る仲間はあと一人、パーティーの目となる斥候(スカウト)役だ。

 

(攻撃、防御、回復、遠距離火力が揃った。最後の一人は、情報収集、潜入、罠解除、そして何よりもパーティーの安全を担保する「目」と「耳」の役割が必要だ)

 

ヨシテルは、斥候の能力を極限まで高めた白狼族の男性のイメージを固めた。

狼族は、優れた嗅覚と聴覚、そして俊敏性を持ち、斥候として最高の適性を持つ。

 

(性格は、仲間思いで曲がったことが嫌いな、気の良い兄貴分だ。女性陣には妹のように接し、俺たち男性陣には気を許せる仲間として信頼を築く。裏切りは絶対にあり得ない)

 

ヨシテルは、自身の『ギフト:全知全能』と『召喚魔術』を全開にした。

 

「アルシェ、バルトロス、カグヤ、イシュタル。最後の一人だ。これで俺たちの六人パーティーは完成する」

 

「ついに六人目か!どんな奴が来るか楽しみだぜ!」バルトロスが戦鎚を軽く叩いた。

 

「アタシの後ろ、しっかり守ってくれる斥候さんが来てくれるんやね。心強いわぁ」イシュタルも期待の声を上げた。

 

「旦那様、アタシの九尾の智慧が、また強い風の魔力を感じとるけんね。ちぱっか楽しみ」カグヤが微笑む。

 

「アルティメットスキル:召喚魔術。我、盟約を結びし者、汝、我の知識より顕現し、永久の友となり、世界を照らす影となれ」

 

召喚陣は、今度は風属性と闇属性の魔力を主軸とし、深緑と紫の光を放った。

 

『リフィ、魔力結界発動! 召喚魔力の放出を、外部に漏らさないように周囲を囲ってくれ!』

 

「はい!まかせてください!」

 

光が収束すると、そこに一人の青年が立っていた。

彼の頭部には、ふっくらとした美しい白狼の耳が覗き、背後からは、同じく白銀の毛並みを持つ狼の尻尾が揺れていた。黒を基調とした動きやすい軽装を纏い、腰には短剣が、指には極細のワイヤーが巻かれていた。

彼の瞳は銀色で、鋭く、周囲の情報を瞬時に捉えるような集中力に満ちていた。

顔立ちは優しく、人当たりの良さそうな気の良い兄ちゃんといった印象だ。

彼は、周囲の仲間たちを注意深く観察し、次にヨシテルを見た。

 

「……ここは?あんたが、俺を呼んだのか?」

 

彼の声は、落ち着いた雰囲気で、親しみやすさを感じさせた。

 

「ああ、俺が呼んだ。俺はヨシテルだ。お前は俺たちの斥候役、アレスだ」

 

ヨシテルは、彼に盟約の魔力を発動させ、「アレス」と名付けた。そして、彼のジョブを影帝へと昇格させた。

 

 

SSランク召喚者 アレス(影帝へ昇格後)

 

名称: アレス

 

種族: 白狼族

 

ランク: SS

 

職業: 影帝(上級職)

 

レベル: 330

体力 (HP): 40000

魔力 (MP): 45000

攻撃力 (STR): 55000

防御力 (VIT): 40000

魔力 (INT): 45000

俊敏性 (AGI): 88000

 

スキル: 短剣術、体術、糸術、言語理解、超高速、手加減、罠解除、罠発見

 

エクストラスキル: 身体強化、魔力操作、風属性、アイテムボックス、鑑定

 

ユニークスキル: 絶対手加減、高速索敵(サーチ)、暗殺術、影移動、闇属性、広範囲索敵(サーチ)、隠密、分身、眷属召喚(情報収集用)

 

アルティメットスキル: 情報統合(インテグレート)、絶影、影狼化

 

備考: AGIが極めて高い斥候役。情報収集と潜入、戦闘支援に特化。

 

 

(AGI 88000。俺の99000には及ばないが、バルトロスやアルシェラを遥かに凌駕するスピードを持つ。斥候役として完璧だ。情報統合スキルで、全員の情報を瞬時に共有できる)

 

「俺はアレス、斥候が本職だから任せてくれ。俺の仕事は、パーティーの皆に危険を知らせ、安全な道を見つけること。それが俺の全てだ」アレスは朗らかに笑った。

 

「私はアルシェラよ。よろしくね、アレス」

 

「アルシェラ、よろしく。綺麗なお姉さんだ」アレスは優しく微笑む。

 

「俺はバルトロス!タンク役だ。斥候はアタッカーと違って神経を使う仕事だ。無理はするなよ、アレス」

 

「バルト、ありがとうな。お前が俺たちの盾か。最高だぜ」

 

「アタシはカグヤよ。回復役やけん、無理したらアタシが治したるけんね。よろしく、アレス」

 

「カグヤちゃん、ありがとう。心強いよ」

 

「アタシはイシュタルや。遠距離火力担当やで。アレスはカグヤちゃんとアタシの援護も頼むわな!」

 

「イシュタル、もちろんだ。皆の支援、任せてくれ。俺は仲間を裏切らない。絶対にな」

 

ヨシテルは、アレスに盟約の魔力による『絶対手加減』を付与し、その制御不能な俊敏性を制御させた。

 

ヨシテルは、アレスの能力に合わせたジェネシス級の武具制作に取り掛かった。

 

素材: 聖獣の剛皮(ジェネシス級)、世界樹の樹幹(ジェネシス級)、闇精霊の魔石。

 

制作: 「アルティメットスキル:武器防具作成。ランク:ジェネシス。特性:隠密特化」

 

アレスの主武器は、驚異的な切れ味を持ち、闇魔力を帯びた二本の短剣〈影縫い(シャドウ・ステッチ)〉と、自在に操作可能な超硬質ワイヤー〈絶影の糸(エクリプス・スレッド)〉だ。

 

 

ジェネシス級短剣:影縫い(シャドウ・ステッチ)

 

特性: AGIに完全同期。攻撃に闇属性を付与し、相手の影に干渉して動きを鈍らせる。

 

ジェネシス級ワイヤー:絶影の糸(エクリプス・スレッド)

 

特性: 闇属性と風属性魔力を流し、罠、拘束、移動補助など多用途に利用可能。肉眼での視認不可能。

 

アレスの軽装とマントも、ジェネシス級で再構成された。

 

ジェネシス級軽装:風の密偵服(ゼファー・スパイ)

 

特性: AGIに完全同期。闇属性魔力による『不可視』の時間を延長し、感知スキルを無効化する。

 

 

そして、ヨシテルたちとお揃いのフード付きマント。アレスのそれは、闇属性の隠密性がさらに高められている。

 

「すごいな、ヨシテル。この短剣、まるで存在を消しているみたいだ。このマントも動きを妨げないし、完璧だ!」

 

これで、ヨシテルが召喚を予定していた六人パーティーが、ジェネシス級武具とSSランクの上級職という、規格外の布陣で完成した。

 

ヨシテル:瞬神(近接攻撃、リーダー、万能)

 

アルシェラ:雷帝(近接攻撃、広範囲殲滅)

 

バルトロス:玄帝(絶対防御、タンク、ムードメーカー)

 

カグヤ:賢帝(回復、支援、遠距離魔法火力)

 

イシュタル:炎帝(遠距離物理火力、デバフ、後方支援)

 

アレス:影帝(斥候、情報収集、暗殺、前衛支援)

 

ヨシテルは、並び立つ五人の仲間と、肩に乗るリフィを見て、満足げに頷いた。

 

「皆、改めてよろしく。これで俺たちの六人パーティーは完成だ。君たちと一緒なら、この世界がどうなっていようと、俺たちは絶対に負けない」

 

アルシェラが、ヨシテルの言葉に静かに微笑んだ。

「ええ、ヨシテル。どこまでも、一緒に行きましょ」

 

バルトロスが豪快に笑う。

「さあ、森を出て、街に向かおうぜ、ヨシテル!俺たちの冒険の始まりだ!」

 

カグヤが艶やかに頷いた。

「旦那様、皆と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられるけんね」

 

イシュタルが、元気よく弓を背負い直した。

「ほな、皆でワイワイ、世界を巡ったろか!」

 

アレスは、仲間たちとヨシテルを信頼の眼差しで見つめた。

「皆の安全は、俺が保証する。さあ、行こう」

 

ヨシテルは、ジェネシス級の仲間たちと共に・・・

 

彼らの冒険が、今、本格的に幕を開ける。

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