僕のヒーローアカデミア 空拳ヒーロー エアーマン   作:ダレ狐

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雄英高校 普通科編入編
雄英高校


数日後 1-A ホームルーム前 緑谷視点

 

「昨日、ニュース見た?」

 

「雄英高校が襲われたんだから」

 

2日前、僕達はヴィランの襲撃にあった。 こちらの負傷者は13号先生と僕とオールマイトだけなのがせめての救い…いや、あの時一緒に戦ってくれた、砕条君も酷い怪我をしていた。 僕達が目が覚めた後も保健室で寝ていた。 リカバリーガールが言うにはかなり疲労していたから多分、食事も休息が取れていない様子って言っていた。

 

「どうなったんだろ砕条君…」

 

「ホームルーム始めるぞ…」

 

相澤先生が入ってきて皆は静粛して聞く体勢になっていた。

 

「連絡事項として雄英体育祭について話すぞ」

 

「ちょっと待って下さい、この前襲撃を受けたのに開催するのですか?」

 

「また襲われたりして」

 

「逆に開催する事で、雄英高校の磐石な所をアピールするためだ。警備も例年の5倍するそうだ」

 

そう、雄英高校の体育祭は個性が発生してからの世の中じゃ、オリンピックとして注目される程のイベント。

 

しかも、この大会でプロヒーローからスカウトされる話もある。皆その為に頑張っている。 だから、こそ学校側も中止にしないんだろう。

 

「それと、後で本人からも話すかも知れないが、ここに居る数名は2日前にヴィランと一緒に戦ったやつの事を知っていると思うが」

 

「砕条君の事ですか?」

 

「緑谷落ち着け…彼は校長の計らいで1人空きがある普通科のC組に編入生として雄英高校に通う事になり、今回の体育祭の成績によってはヒーロー科の編入も視野に入れるそうだ」

 

クラス中にどよめきが走る。

もちろん僕も驚いた。

 

“砕条君が……雄英に来るんだ!”

 

数日前 保健室 砕条視点

 

 

「父さん事、知ってるのか?」

 

「もちろんだよ。あれだけの“献身型ヒーロー”は珍しかったからねぇ。

自身の痛みを無視して他人を救う——あの子は、本当に“優しさの塊”みたいな男だった」

 

胸の奥がずきりと痛む。

 

「でもね、あの個性は寿命を削る。

だから私は止めたの。もっと自分を大切にしなさいって。

……けど、聞かなかったねぇ、あの子は」

 

親父の笑顔が脳裏に浮かぶ。

 

『拳志……誰かを守る時、痛いのは覚悟しても。

誰かの痛みに寄り添える男でいてくれ』

 

小さい頃に父さんが俺に言ってくれた言葉を思い出していた。

 

「あんたの背負ってるものは、重いでしょう。でもね——」

 

リカバリーガールは俺の肩を軽く叩いた。

 

「“痛み”は、逃げたらもっと重くなる。

向き合えば、ちゃんと“力”にもなるのよ」

 

その言葉に返せず、俺はただ拳を握りしめた。

 

「うん、これは私達の提案だが、雄英高校に編入しないか?」

 

ネズミの人が急に言い出した?

 

 

「編入、俺が…何で?」

 

「1つは君は、教師の相澤先生や生徒達とヴィランに共に立ち向かってくれた。君が居なければこちらの被害が酷かったかも知れないからね」

 

「それだけでの理由にしては判断が甘いと…」

 

「君はこう言いたいのかい? 突然の編入したら他の生徒の不安を煽る事になる、中には君はヴィラン連合との繋がりを疑っている…不安材料あるのにリスクを冒す必要があるのか?」

 

 

「……」

 

「図星だね、確かにコレが二学期とかならこの提案は厳しいだろうが、元々C組は生徒1人分空きがあったんだよ 4月なら、表向きは怪我により、入学が遅れた通用する」

 

「生徒のフォローとしてどうするんですか? 襲撃事件の後の編入生なんて怪しまれますよ」

 

「生徒達にはバレるだろうけど、そこは各クラスの先生に通達するさ、それに君をずっと普通科には置かないさ」

 

「どういうことだ?」

 

 

「2週間後には雄英高校の体育祭がある。決勝トーナメントの活躍によっては君をそのままヒーロー科に編入が出来るんだよ」

 

「まさか、おれが表向きにヒーロー科に入学されるために?」

 

「そういう事さ、ヒーロー科をいきなり編入は流石に厳しいからね…でも、体育祭で実力示せば、誰にも文句を言わせずに君は雄英高校に通える」

 

 

「何で、俺一人にそこまで、するんですか? 警察に引き渡して放っておいても問題ないでしょう? それをわざわざ…」

 

「迷える子供がいるなら、大人は差し伸べたい物さ、君は打算のために、先生達を助けた訳じゃない、寧ろ、君は彼らを無視をして逃走する方が正解だった。 でも、そうしなかった…だから、僕達はその心に可能性を感じている」

 

「俺は…」

 

「お前がスライサーを追う気持ちを否定はしない、だからこそ、ここで力をつける方が効率的だ。 ヒーローの資格を取れば、個人だけでは得られない情報も手に入る。 プライドだけではどうにもならないのはUSJで身に染みた筈だ」

 

相澤に言われたのが…俺の中に重く伸し掛る…

 

 

「…俺は」

 

 

 

 

 

 

 

――― 現在 1年C組 教室

 

「と言うことで、彼は怪我で入学式に間に合わなかったが、今日から通う事になりました」

 

「砕条 拳志です。 よろしく」

 

俺は雄英高校 普通科に編入をした。

 

表向きは怪我で入学が遅れた事になってるがクラスの皆は怪しんでいた。 俺の事は一部の先生とA組しか知らない、昨日の校長の話では緘口令が引かれてるから安心をして欲しい。 とは言え襲撃事件の後での編入は怪しまれるよな。

 

「砕条はアソコの席だ」

 

指定された席に向かうと俺の後ろに席の男子生徒と目が合う。

 

「俺は心操人使だ」

 

「よろしく」

 

そんな中でひときわ注目を浴びていたのは、紫髪の男子――心操人使。

 

(こいつ……なんか雰囲気が違うな)

 

席に着くと、すぐに周りの数人が俺を値踏みするように見てきた。

 

「あんたか噂のUSJで戦ってた奴だろ?」

 

「噂? 俺は知らねぇ〜まぁ、ヒーロー科を目指しては居る」

 

「ヒーロー科に入りたいのか?」

 

「……まぁな。体育祭で結果を出す」

 

そう答えると、クラスの空気がわずかに変わった。

 

“またヒーロー科志望か”

“やる気あるなら勝手にしろよ”

 

そんな視線。

 

(……心操も、同じ扱いってわけか)

 

特に話すことも無くそのまま時間が過ぎた。

クラスでは俺の事を気にしてるが、話しがけずらい空気で沈黙が流れていた。

 

昼休みになり、俺は学食に向かった。 そして、廊下を歩くと緑谷とオールマイトが歩いていた。

 

「砕条君! 聞いたよ 雄英高校に入ったんだね」

 

「緑谷、あぁ、成り行きでな 」

 

「それでも嬉しいよ」

 

「うん、君の事は相澤先生から聞いたよ、改めて礼を言う。ありがとう」

 

「オールマイト…何かNo.1ヒーローに言われるとこそばゆい…2人はどうして一緒に?」

 

「おっと、そうだ 緑谷少年には少し個性の事で話があってね」

 

「うん、そうなんだ」

 

「そっかまぁ〜怪我は減らさないとな」

 

「ははは、そうだね、砕条君は学食かな?」

 

「そうだ」

 

「それでは急いだ方が良いぞ、席が無くなるぞ」

 

「わかりました、それでは」

 

俺は2人と別れて学食に着いた。 確かに凄い人数だ。

 

とにかく、カレーライス頼んで、適当に席を探していた。

 

「おぉーい、砕条!」

 

俺を呼び出す声がしたので振り向くと、この前一緒に水難ゾーン抜け出した。 峰田と蛙吹にあの巨体の男子生徒がテーブル座ってる所から声を掛けていた。

 

「お前は峰田だな」

 

「ケロ、雄英高校に入ったのね、砕条ちゃん」

 

「蛙吹…まぁ、そうだな」

 

「折角だ、お前の事聞きたい…俺は障子だ。」

 

「そうか俺は砕条 だ。 よろしく」

 

席を探すのに時間が掛かりそうだから席に付いた。

 

テーブルイメージ

障子 峰田

――――――

蛙吹 俺

 

「良かったよ、お前の事気になってたからさぁ〜緑谷なんて特に」

 

「緑谷なら、オールマイトと一緒に会ったよ、相変わらずのテンションだったよ」

 

「緑谷ちゃんらしいわ」

 

「しかし、あの襲撃事件あったのに、体育祭やるとは驚いたよ」

 

 

「確かにな、だがヒーロー科の俺達としては数少ないチャンスだから中止にならなくて良かったよ」

 

 

そうか、確かプロヒーローのスカウトとか関係有るとか言ってたな

 

「あぁ〜この人がデク君や梅雨ちゃんが言ってた砕条君?」

 

「麗日君、急に大声で呼び出すのは相手を驚かせてしまう」

 

「いや、飯田の声も大きいぞ」

 

カレー食いながら、別の生徒の声がして振り向くとザ·優等生みたいなメガネ男子と元気そうな女子生徒が話しかけた。

 

「誰?」

 

「ごめんごめん、私は麗日お茶子!」

 

「俺は1-A組委員長の飯田天哉だ!」

 

「…おぉ、砕条だ。 そう言えば 緑谷のこと、あの目つき悪い爆破野郎もデクって呼んでたな、ニックネームなのか?」

 

「爆豪君、既に初対面の人にも印象が悪いんだ…」

 

「デクって言うのは元々は、爆豪君が緑谷君に付けた蔑視だったが、彼女が"頑張れって"感じのデクと言う意味に納得した様だ」

 

「あれ? 俺がおかしいのか?文脈が繋がらない気がするが」

 

「大丈夫よ、砕条ちゃん正常よ」

 

「そうか、良かった…にしても、緑谷は見た目は大人しそうなのにやる事は結構無茶してるように見えるが普段もそんな所か?」

 

『あぁー』

 

おい、それは普段も無茶してると言う事か

 

「そうだな、緑谷君は行動力ある友人だ。俺はそんな所を尊敬してる」

 

「同級生相手にそこまで、はっきり言える飯田も凄いけどな、初対面な俺が言うのも何だけど、他人にそこまで素直に評価するのは飯田もすげぇーよ 流石、あんな問題児そうな爆豪とか手懐ける奴だな」

 

『いや、爆豪(君)は手懐ける事は無理だ』

 

「所で、砕条は、ヒーロー科を編入の為に体育祭を頑張ると相澤先生から聞いたが…」

 

 

「あぁ、それは本当だ…最もヒーローに憧れてと言うよりも今よりも強くなって、探してるヴィランの手掛かりを掴む為だ…」

 

俺は障子の質問に回答に迷ったが、下手ないい訳ではなく素直に言うべきだと思った。 それは真剣にヒーロー目指す奴らに対して誠意だと思ったから

 

「そうか、初対面の俺達に話してくれてありがとう」

 

「意外だな、私情に走るなとか言うと思ったよ 特に真面目そうな飯田とかは」

 

「失敬な、ヒーローとしての品格を落とす様な事をするのは反対だが、それはあくまで俺個人の問題、どんな理由でヒーローを志すのは自由だ」

 

「おぉ〜飯田君、見識凄い」

 

流石、雄英高校に受かるだけの事はある。 器がデカい…彼等に追いつくのは大変そうだ。

 

そして、俺達は楽しく昼休みを過ごした。

 

 

 

放課後 教室

 

俺は放課後になり、根津校長の補講まで、まだ時間があるから時間つぶしにどうするか迷っていたが

 

「なぁ、お前A組に知り合い居るの?」

 

「ん? 心操だったか、 数名だけどな」

 

 

「そうか、体育祭前にどんな奴らか見てみたいから一緒に行かないか?」

 

心操って、見た目は無気力そうに見えるが、このクラスの閉鎖感の中ではやる気があるように見える。

俺もA組の顔ぶれも知りたいのは確かだから、良いと思った。

 

「良いぜ」

 

俺達は1-Aの教室に向かうと他クラスの1年が1-Aの前に集まっていた。

 

 

「凄い人数だな」

 

扉付近に向かうと教室から声が聞こえた。

 

「そんな事したって、意味ねぇーから どけモブども」

 

「知らない人をモブと言うの辞めなよ!」

 

「この口調、あれが爆豪か」

 

「噂のA組、どんな物か見に来たが随分と偉そうだな…ヒーロー科に在籍する奴は皆こう言う奴らなのかな?」

 

 

心操の奴、顔を見に来たと言うよりも宣戦布告に来たのか?

 

「こう言うの見ると、幻滅してしまうな…普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたヤツ多いの知ってた?」

 

クラスのやる気が無い空気はそんな理由もあったのか?

 

「体育祭のリザルトによってはヒーロー科に編入も検討なんだ。 その逆も然り…敵情視察? 少なくとも俺はいくらヒーロー科とは言え調子乗ってると足元ごっそり取られるぞって宣戦布告しに来ただけ」

 

「心操、マジで宣戦布告に来たのかよ?」

 

 

「おうおう、B組のもんだけどよ〜」

 

何か別のヒーロー科も来たな、どうやら、ゆっくりとA組のやつの顔見れる空気ではないな

 

「けっ、 知るか」

 

爆豪が帰ろうとしていた。

 

「おい、爆豪 お前のせいでヘイト集まったんじゃねぇーか、どうするんだよ?」

 

「関係ねぇーよ…上に上がれば関係ねぇー」

 

「へぇ〜言うね」

 

正直、ヒーローになりたいか、迷ってるが同級生と戦えるのは…ちょっと楽しみになってきたな…

 

 

 

 

 

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