1話 情け無用のj9
本編開始より1年前、、
ゲヘナ、バスターミナル
イオリ「すまないが、この人を知らないか?」
係員「いえ、そんな人は、、」
イオリ「そうか、キッドのやつ、一体どこに行ったんだ、、?」
当時1年生の銀鏡イオリは、ある一人の生徒を探していた。名は木戸ウタ。ゲヘナ風紀委員会所属で、キヴォトス中の射撃コンテストを総なめにした実力者だったが、先日退部届を出し行方不明になった。
??「あっ!」
イオリが考え込んでいると、見知らぬ生徒にぶつかった。
イオリ「あっ、すまない!」
??「いえ、いいんです。では、私はこれで、、」
イオリ「…待て。お前まさか、、」
??「ちっ!バレたか!」
イオリ「待て!」
その生徒はバスに乗り込む。イオリはドアに阻まれた。
イオリ「待て!おい!開けてくれ!」
係員「それは無理です!」
イオリ「クソッ!どこに行くつもりだ、キッド!」
キッド「あらら、イオリのやつ、またムキになっちゃって。いやだね〜人気者ってやつは。」
キッドは一人話しながら、懐の手紙を確認する。
キッド「スカウトねぇ、俺にそんな価値があるとは思えないけど、、まあ行ってみるか!」
ブラックマーケット
不良「へっへっへっ。怪我したくなきゃその荷物置いていきな。私たちスベスベヘルメット団の餌食にはなりたくないだろ?」
不良がトレーラーを取り囲む。
??「あらら、私も舐められたもんだ。こんな奴らに飛ばし屋ボウイが負けたとなっちゃ話にならねえ。」
不良「何ぃ?」
ボウイ「あのさ、どいてくれない?今なら元気にお友達の元に帰れるよ。、お嬢ちゃん達。」
不良「ふざけるな!やっちまえ!」
ボウイ「やーね。私はトンズラさせてもらおうかな。」
ボウイがトレーラーのアクセルに足をかける。するとトレーラーは急接近し、不良達を薙ぎ払った!
不良「ぐわぁ!」
ボウイ「だから怪我するって言ったでしょ?」
ボウイはトレーラーを走らせ、約束の場所に向かった。
??「ねぇそこの貴方!乗せてくれない?」
ボウイの車を誰かが呼び止める。見るとそれはトリニティ生だった。
ボウイ「へ?そりゃいいけど、なんでこんな所にトリニティ生がいるんだい?」
??「人に呼ばれてきたのよ。」
ボウイ「へぇ〜そりゃ誰に?」
??「アイザックって人からよ。」
ボウイ「アイザック!?こりゃ驚いた。私もアイザックって奴に呼ばれて来たんだよ。」
??「じゃあアタシたち目的地は同じってことね!」
ボウイ「OK乗りな!私は須知イウ。ボウイって呼んでくれ。アンタは?」
??「私はお町。円慈マチよ。エンジェルお町って名で通っているわ。」
ボウイ「ここが目的地かい?」
ボウイたちはビルの地下駐車場に到達した。
お町「見て!あそこだけ色が違うわ!」
ボウイ「あそこに駐車しろってことか。よおし!」
ボウイが駐車すると、そこがトレーラーごと降下していく。
ボウイ「ありゃりゃこれは一体全体どういうこと?」
お町「私に聞かれたって分からないわよ。」
降下しきった先にあったのは、まるで秘密の基地だった。
??「よく来たな。須知イウ。円慈マチ。」
ボウイ「アンタが、アイザックかい?」
アイザック「そうだ。五道アイザ。アイザックと呼んでくれ。」
ボウイ「分かったよアイザックさん。私のことはボウイと呼んでくれ。」
お町「私もお町でいいわ。」
アイザック「そうか。では早速、ボウイ、君がミレニアムから運んで来た物を教えよう。」
アイザックがボタンを押すとトレーラーの後部が開き、1台の車が出てきた。
ボウイ「うっひょー!これはこれは良い車だ!」
アイザック「ブライサンダーだ。君にしか扱いこなせないだろう。…中に隠れているやつ、出てこい。」
お町「え?」
ボウイ「ひょ?」
ブライサンダーから、一人の生徒が出てくる。
キッド「まぁ待ってくれアイザックさんよ。俺もアンタに呼ばれてここに来たんだぜ。」
アイザック「君は、、木戸ウタか。」
キッド「その名前、どうにも好きじゃないんだよな。キッドでいいよ。」
ボウイ「!ひょっとしてアンタ、ブラスター・キッドかい?あの射撃の名手の!」
キッド「そういう君は飛ばし屋ボウイ。ジュニアレースの実力者。」
ボウイ「まさかこんなところでお目にかかれるとは。私たち、仲良くなれそうだな。」
キッド「イェーイ!」
お町「?」
アイザック「全員揃ったことだし、早速本題に入ろう。君たち、私のチーム、コズモレンジャーj9のメンバーになってくれないか?」
キッド・ボウイ・お町「j9?」
アイザック「ざっくりといえば傭兵だ。だがただの傭兵ではない。我々は始末屋だ。」
キッド「始末屋?」
アイザック「ああ。君たちも、このキヴォトスで理不尽な目に遭ったり、見たことがあるだろう?私たちj9はそういう人たちの依頼を受け、始末を代行する。」
キッド「つまり、街のヒーローってわけか。いいぜ。俺は乗った。」
ボウイ「私も乗らせて貰うぜ。」
お町「アタシも。」
アイザック「皆、ありがとう。早速依頼が届いているのだが、君たちも参加するか?」
キッド・ボウイ・お町「イェーイ!」
ポンチョ「あ、やっと来た。アイザックさん、依頼人でゲス。」
そこには、一人の住民がいた。見たところ、ケガをしているようだ。
住民「貴方がアイザックさんですか!?お願いです、奴らから秘伝の包丁を取り返してください!」
アイザック「お話を聞きましょう。」
住民「はい、私はこの近くの学園で中華料理屋を営んでいるのですが、ある日、スベスベヘルメット団とか言う奴らに、包丁を奪われたのです。」
ボウイ「スベスベヘルメット団?、!あいつらか!」
アイザック「なるほど。それで貴方は幾らこの仕事に払えますか?」
住民「今は無理ですが、いつか何円でも払います!今はこれしか出せませんが、、」
アイザック「これは、、無料券?」
住民「はい。今はこのくらいしか、、」
アイザック「わかりました。この無料券30枚で手を打ちましょう。」
住民「いいのですか?」
ポンチョ「そんなぁ、アッシに金が入ってこないじゃないでゲショうが、、。」
アイザック「いいんだよ。私もその料理が気になってきた。それにポンチョ。君には隠し財産があるだろう?」
ポンチョ「な、何故それを、?」
キッド「わかったぞ。お前今まで依頼料をネコババしてたんだろ!」
アイザック「まぁいい。このことは、後でしっかりと詰めるとして、今すぐ出発したい。ボウイは?」
お町「もうブライサンダーに乗り込んだわよ。」
アイザック「よし。出動だ!」
キッド・お町「イェーイ!」
ブラックマーケット、とあるビル
不良「あのトレーラーからは盗れなかったが、あいつは良いもん持ってやがったな!」
不良「『料理に必要だから帰して』って!返すわけないよな!」
ドカァァァァーン!
瞬間、ビルの壁が突き破られ、1台の車が現れる。
不良「誰だ!?」
アイザック「コズモレンジャーj9!」
不良「なにぃ!あ!あいつはあのトレーラーの!」
ボウイ「イェイ♪」
不良「ふざけやがって!皆やっちまおうぜ!」
不良達「「「おう!」」」
キッド「はぁ!」
不良「ぐぅ!」
キッド「張り合いないなぁ。ゲヘナの美食屋の方が強かったよ。」
お町「そうねぇ。これじゃあ幼稚園児と変わらないわ。」
不良「クソッ!あの車を奪うぞ!うわぁっ!」
ボウイ「そうはさせるわけないよね、常識的に。」
アイザック「そうだな。そして、お前が最後だ。」
不良「クソッ!お前ら一体!?」
アイザック「言っただろう?コズモレンジャーj9。このキヴォトスの、始末屋だ。」
銃声。
キッド「眠ってな悪党。これで終わりだ。」
住民「猫猫飯店再開だよ!皆来ておくれ!」
アイザック・キッド・ボウイ・お町「カンパーイ!」
アイザック「今日は結成記念の日だ。みんな好きなだけ飲み食いしてくれ。」
キッド「すいません。胡麻団子、肉団子二つずつ!」
住民「あいよ!」
お町「でも良かったのアイザック?あの無料券使わなくて。」
アイザック「せっかく店が再開したんだ。無料で飲み食いするのも申し訳ないだろう?」
ボウイ「おおっ?我らがリーダーはお優しい人らしい!」
全員「はっはっはっ!」
キヴォトスに、ついに立ちたる始末屋の
作った笑いは よく響く。
キヴォトスに巣食う悪向けて、
負けてたまるかj9。
コズモレンジャーj9 お呼びとあれば即参上!