ミレニアムサイエンススクール。そこは、このキヴォトスでもっとも優れた科学者達の集まる街。今日ここで、一つの大会が開催されようとしていた。
シノン「皆さん!クロノススクールのアイドルレポーター川流シノンです!ついに始まります!このキヴォトスでの一番速い車を決めるレース、キヴォトスグランプリ!今日は様々な場所から多くの車が集まり、雌雄を決します!では、早速注目選手の紹介をしましょう!」
TVには、多くの車が写し出される。
シノン「まずはこのミレニアムサイエンススクールきってのモノ作り集団、エンジニア部のマシン、「烈風ちゃん」だ!
製作者のウタハさん曰く、速度を上げた他にも隠し機能があるそうで、これは期待ができますね!」
TVには、車に乗り込んでいるウタハが映っている。
シノン「次のマシンは、ゲヘナの給食部のトラックです!申請してきたハルナさんによると、優勝賞金でさらなる美食を追い求めるということで、熱意は高そうですね!」
トラックには、ハルナとフウカが乗っている。よく見ると、フウカの口が何かを訴えているように見えるが、映像はすぐに切り替わった。
シノン「次のマシンは、企業からの参戦です!カイザーモーターのウイニング号は、堅実な機体と言うことで、中々強そうです!」
カイザーモーターのウイニング号が写し出される。確かに強そうだ。
シノン「次のマシンは、ブラックマーケットからの参加です!このブライサンダーは、あの言わずとしれたこの大会前優勝者、飛ばし屋ボウイの機体と言うことで、期待が高まります!」
シン「行け〜!ボウイ!他のやつなんてやっつけちまえ!」
メイ「ボウイさん頑張って!」
ボウイ「あたぼうよ!私ったらこの大会の前優勝者よ?絶対勝って見せるぜ?」
ウタハ「ずいぶん余裕だねボウイ。」
ボウイ「あららこれはウタハさんお久しぶりで。」
アイザック「知り合いか?」
ウタハ「知り合いも何も、ボウイは元エンジニア部さ。」
キッド「え!?お前エンジニア部だったのか?」
ボウイ「そゆこと。」
お町「どうりでこのブライサンダーを自前で直せるわけね。」
ウタハ「ボウイ。前回は同じチームだったが今回は敵同士。ともに頑張ろう。」
ボウイ「イェーイ!」
カイザーモーター幹部「仕掛けたか?」
カイザーモーター社員「ええ。これで奴らのマシンは一網打尽です。」
カイザーモーター幹部「これで我らの地位も安泰だ!はっはっはっ!」
シノン「さぁ、ついにレースが始まります!このミレニアムサイエンススクールの敷地に敷かれたコースを通り、最も早くゴールした者の勝ちです!では、レースが、、」
信号が変わる。開始の合図だ。
シノン「始まった!」
マシンたちは一斉に飛び出した。しかし、1台動きの鈍い車がいる。
ハルナ「飛ばしてください!」
フウカ「無理よそんなの?!この車はまだ修理中で出せないって言ったじゃない!?」
ハルナ「では私が運転します!」
フウカ「ちょっと待っ、!」
トラックは煙を上げ、動きを止めた。
シノン「1台脱落しましたが、レースはまだ始まったばかりです!現在トップに躍り出ているのは、エンジニア部の烈風ちゃん、そのすぐ後に、ボウイ選手のブライサンダーがつけています!」
シン「行け〜!」
シノン「しかし、この先には、二つの道があります。狭いが近い道、広いが長い道です!判断を間違えば、事故を起こすか遅れるかになります!そしてエンジニア部の烈風ちゃんは、、おっと?狭い道を選びました!しかし烈風ちゃんの車体では途中で引っかかってしまいます!」
ウタハ「このために、私たちは対策してきたんだよ。行こう烈風ちゃん!シンクロン変形だ!」
ウタハが上にジャンプすると、その車はみるみる形を変えていく。
メイ「あれはもしかして!?」
アイザック「バイクか、、?」
シノン「なんと!?烈風ちゃんがバイクに変形しました!これならこの狭い道を通り抜けることができます!そして、、おおっと?ブライサンダーも狭い道を選んだ?」
キッド「どうするつもりなんだボウイのやつ?」
ボウイ「見てな。これが飛ばし屋ボウイだ!」
ボウイは急ハンドルを切り、車体を浮かす。そして、そのまま斜めの状態で狭い道を通り抜けた!
ウタハ「…やはりただでは行けないか、、」
ボウイ「イェーイ!」
カイザーモーター幹部「私たちは広い道を通るぞ。何、後で逆転できるのだ。今抜かれても問題はなかろう。」
ボウイ「くっ!まだまだ!」
シノン「おおっと!二人ともトンネルに入った!ここを抜ければゴールです!」
ウタハ「もう少し、、あれは!?」
カイザーモーター社員「タイヤを狙え!」
カイザーモーター社員達の銃弾が、烈風ちゃんとブライサンダーのタイヤをパンクさせる!
ボウイ「お前ら!何をする!」
後ろからきた車に追い越された。カイザーモーターのウイニング号だ。
カイザーモーター幹部「はっはっはっ!これで私たちの車はキヴォトス1!私たちの会社は安泰だ!」
ボウイ「クソッ!あいつら汚ねぇ!おいウタハ!大丈夫か?」
ウタハ「…ボウイ、先に行ってくれ。」
ボウイ「そんなことできるわけないだろ!?」
ウタハ「私たちの烈風ちゃんはもう走れない。しかし、君のブライサンダー、いやブライスターなら、奴らに追いつくはずだ。」
ボウイ「それは、そうだけどよ、、」
ウタハ「行ってくれ。そして、烈風ちゃんの仇を取ってくれ。」
ボウイ「……分かった。」
ボウイ「ブライシンクロンアルファ!」
カイザーモーター幹部「はっはっはっ!もう少しだ!」
カイザーモーター社員「大変です!後ろから何か迫ってます!」
カイザーモーター幹部「何だと?!あれは!?」
ウイニング号の後には、ブライスターが迫っていた!
カイザーモーター幹部「まさか、飛ばし屋ボウイか!?急げ!抜かされるな!」
ボウイ「いいや、ここで終わりだ。ブライショット!」
カイザーモーター幹部「ぐっ!しかしこの程度!」
カイザーモーター社員「!エンジンに引火しました!早く脱出しないと!」
カイザーモーター幹部「できるか!クソッ!たかが一人に、、!」
カイザーモーター社員「もう駄目だぁ!」
カイザーモーター幹部「クソがぁぁぁ!」
ウイニング号は爆発した。
ボウイ「…烈風ちゃんの仇、ちゃんと討ったぜ。」
ウタハ「君は変わらないな。ボウイ。できればエンジニア部に戻ってほしいが、、、無理だな。君の居場所はここじゃないのだから。」
ウタハの後に、一人の影が迫る。
ウタハ「!君は、、!」
シノン「1台目がトンネルから出てきました!これは、ブライサンダーです!」
アイザック「ボウイ!」
シノン「しかし、かなり満身創痍の様子です!」
ボウイ「くっ!流石にヤバいか、、。でも、流石に追いつけるやつは居ないか、、。」
ブライサンダーは、ゴールに近づく。
シノン「おっと!後ろから高速で追いかけてくる車があります!これは、、自転車です!」
ボウイ「!?」
スミレ「これもトレーニングの一環と思って参加しましたが、、まさかこんなチャンスがくるなんて!」
キッド「まずい!ボウイ急げ!」
ボウイ「うぉぉぉぉ!」
スミレ「はぁぁぁぁぁ!」
シノン「ではインタビューです!1位のトレーニング部の乙花スミレさん!」
シン「あぁ、負けちゃった。」
キッド「仕方ないさ。トンネルの中でカイザーモーターが暴れたらしいし。」
メイ「でも、少し残念ね。」
お町「あら、それはどうかしら?」
シン・メイ・キッド「?」
シノン「次は2位のボウイさんです!ボウイさん、今回は負けてしまいましたが、どう思いますか?」
ボウイ「今回、私は負けました。しかし!次こそは負けねぇ!見てな、俺が次回のチャンピオンだ!」
お町「今の彼女、とってもいい顔してるわ。」
ミレニアム、レース大会その果てで、
負けたボウイのその顔は、
誰にも負けないその笑顔。
コズモレンジャーj9、お呼びとあれば即参上!