西ドイツ ボン コーヒーショップ
あるコーヒーショップの片隅で2人の男女が話し合っていた。男の方は金髪碧眼の王子様のように均整が取れた体格をした青年であり、書類を持つ女の方もまたそれに見合うほど美しい赤髪碧眼の女性であった。
常であれば恋人同士の逢瀬そう思われそうな状況ではあれど2人はそのような関係ではない。どちらかと言えば上司と部下、王様と騎士のような関係である。そう、現在存命する神殺しとして最古の魔王と地の位を極めた大魔女たちは語らう。そこに甘酸っぱい色恋などはなく戦士が新たな敵に対しての策を立てるように話し合い考察する。
スペインで何が起こったのか、そして天文台が公表した4人目の神殺しについて、どのような性格なのかや友好関係を築くことが出来るかなど、考えなくてはいけないことは山のようにある。
しかし青年はそのようなことには頓着しない。なぜなら在位期間が400年を超える男にとって同胞との出会いは楽しみの一つであるからだ。敗北などは考えることはない。なぜなら彼は勝者であり神殺しなのだから、むしろ青年は新たな同胞の情報を楽しみに報告書に目を向ける。
「へぇ──となると50年ぶりくらいに新しい同胞が生まれたのか。前に生まれたのは第二次世界大戦の時にアナスタシアがなってからだもんね。冷戦が始まってからアナスタシアとかとは会えてないし、ファティマも用がなければすぐにいなくなるからね。仲良くできるといいなぁ」
ひい、ふう、み、よん、と青年は指を折りながら間違いがないか数える。王に使える魔女の報告を聞き流しながら。
「では、新たな神殺しとの会談の場を設けますか?ミカエル様、ミカエル様、聞いておりますか?」
「聞いてるって、ちゃんとね。会談を行うかについては、まだいいやきっとまだその時じゃないから、僕が彼と初めて会ったのは僕の故郷であっても彼が僕と出会ったのは彼の故郷みたいだから」
そう口にしながら、目は報告書の文字を追っている。
「そうだ。もう読んだかもしれないけど、新たな神殺しは日本出身らしいよ。アルセーヌ・ルパンが行ってみたいと語った東方にある古い古い神秘の国。マルコ・ポーロが東方見聞録でジパングと呼んだ国。僕が神殺しになった時はもう鎖国してたからね。いけたのは明治時代になってからだよ、もし会談を行うなら呼ぶんじゃなくて久しぶりに僕が日本を尋ねる形になるかもね。かつて彼が言ったことが正しければの話だけど」
「それはどういうことでしょうか?まだ出会ったことはないんですよね?」
「彼にとってはね。だから彼の故郷である日本を訪ねるんだ」
「ミカエル様、御身自ら訪ねられるということですか?」
それに対してミカエルと呼ばれる男は頷く
「うん、きっとそうなるよ。報告書を見るに、彼はまだ学生らしいし、それだったら僕の方が時間があるだろうから。それに彼は過去の神殺しが予言した、過去の王そして未来の王だからね。僕が出会いに行くことが必然なのさ」
まあ、それは別として日本は世界屈指の歴史のある国だからね。観光で楽しめるものはいっぱいあるよ。一緒に行こうと部下を誘う。
「いつですか?私にも予定はあるのでなるべく早くお伝えしていただきたいのですが」
「予定はまだ決まってないなぁ、まあ機会があったらね」
どのような時であっても自らの正義を貫き通す。それが青年を神殺しへと至らせたものなれば。
これこそが欧州最古の魔王にして騎士王ミカエル・ノクティアとその側近である魔女エレオノーラの一幕であった。
素朴な疑問なのですが、原作カンピオーネ!読んだことあるよという方は、どのくらいいらっしゃいますか ?
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読んだことない 。
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ちょっと読んだことある 。
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全巻読んだことある 。
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全巻と神域とレルムズ読んだことある 。