ケニア ナイロビ とあるホテル
首都のナイロビの高級ホテルにある1人の女性がいた。黒髪金眼の鷹のように鋭い瞳とアーモンドの美しい肌をもつ黒人の女性がいた。ファティマと呼ばれる2人目の神殺しである。常日頃から神々を殺害するために世界を周る彼女ではあるが、今回は一時帰国しナイロビのホテルで机にノートパソコンを開きインターネットで報告書を読んでいた。
魔術と科学の融合を図る新世代が作った魔術師専用の特別サイトから天文台の公式ページにアクセスし事件の詳細を閲覧する。
「──新たなる神殺しか、どのような性格をしているのだろうか。私やミカエルと同じように神々を滅ぼすための人間か、或いはアナスタシアのような平和主義者か、どちらでも良いか、敵対するなら倒すだけなのだから」
そう独り言を呟きながらノートパソコンをスクロールしていく、神殺しとなったことで得た千の言霊と呼ばれる術を持って、世界中の言語で異常がないか、何処かで神が降臨していないかを調べていく。インターネットの本場がアメリカである以上大半の情報は英語でしかないが、たまに物好きや政府機関などが母国語などでネット上にアップするのだ。
そう、今回の事件の報告書を典礼団がスペイン語でアップしたように。
「ふん──報告書を見るにつまらない理由で神を殺したようにしか思えない。このような人間が神殺しとして相応しいのか?いっそのこと私の手で殺害した方が後顧の憂いを立てるのではないか?いや、この男の名はそうか……それでは過去との連続性がなくなるか?だが、かつての出会いも最悪だった。先の大戦の計画者の中で唯一、生き残った魔王、アナスタシアの予言の権能でも傷一つつかなかったのだから、そのからくりを解き明かすまでは傍観すべきか?」
精霊姫の二つ名を持つアナスタシアに言わせればどんな問題がある神殺しであっても傍迷惑さと神への執着で問題を起こすファティマよりマシだから友好関係を結びたい。
そう評価しそうな発言をしながらファティマはインターネットと携帯を使った方法でスペインで何が起きたのかを探る。
神を殺すために、150年前の報復をなすためにファティマは世界を巡る。
神を殺すためであればどのような方法であったとしても躊躇はしない。
神殺しに求められるのはこの世に現れたまつろわぬ神を殺す。ただそれだけなのだから。
世界に仇名す敵を排除するためならどのような方法をとっても殺す。
どこに隠れ潜もうと、たとえアストラル界の果てに隠棲しようとも必ず見つけ出して殺してやる。
この世は人のためにあるものであり、神々は神話の世界にしか存在していてはいけないのだから。
そうでなくてはあの子達の犠牲が浮かばれない。
神との死闘の果てに配下が死ぬことがあろうとも。
たとえ世界が滅ぶことになろうとも。
ファティマは前を向いて進む。墓前に花を添えることはあるだろう、天国へ行くことも祈るだろう、だが後悔はしない。だからこそ、ファティマは選択肢を間違えない。
どのような時であっても自らの強欲を貫き通すからこそファティマは神殺しへと至ったのだ。故に命令する。
「ああ──私だ。今から貴様らに命令を下す。スペインに現れた神殺しに関しての調査を行え。天文台が公表したのは事件の詳細であって四人目の詳細ではない。いつ生まれどのような場所で育ったのか、趣味は何か、恋人はいるのか、ありとあらゆるものを探り出せ。必要であれば日本に行って調べてこい」
これこそがアフリカを拠点とし数々の死闘の果てに神々にすら戦いを避けられるに至った女帝ファティマ・ジブリールの一幕である。
素朴な疑問なのですが、原作カンピオーネ!読んだことあるよという方は、どのくらいいらっしゃいますか ?
-
読んだことない 。
-
ちょっと読んだことある 。
-
全巻読んだことある 。
-
全巻と神域とレルムズ読んだことある 。