三千世界あるいは多元宇宙そう呼ばれる世界を股にかける一人の次元移動者の少女がいた。容貌は白髪金眼の白人、若いというより幼いと呼ばれるであろう少女はアルミア・シンディ アルゼンチンを拠点とする彼女は、この多元宇宙を見渡しても数少ない神を殺害しその聖なる権能を簒奪した戦士である。
そんな彼女はとある滅んだ世界を訪れていた。そこはかつて繁栄した世界、私たちとは別の歴史を辿ったIFの世界、だが、この世界にも彼女の同胞である神殺しは存在したのだ。ただしそれはこの世界が救世の御子によって滅ぶ前の話ではあるが、何もかもが崩壊し灰色になった世界で彼女は思索に耽る。
「天上へと至るもの。羅刹王。神祖。地母神。鋼。征服。魔術。運命。なるほどであるならば、アイリスが成し遂げようとしたのは、となると世界の秩序に挑んだのも納得がいく。だがそれは叶わない。少なくともアイリスとイーディスの役目ではない」
アルミアは憐れむ。この世に数少ない同胞が愚かでくだらないことに挑んだことに対して救世の御子という自浄作用を封印しようとしたことすら運命が描いたシナリオのうちならば、アイリスが行ったのはどれほどの徒労だったのだろう。
そもそも救世の神刀を振るうことのできる存在は少し考えを巡らせるだけでも多くいる。
インドラ。ラーマ。ミスラ。ウルスラグナ。アレス。ゼウス。ヘラクレス。ペルセウス。ヘクトール。アキレウス。ダグサ。オーディン。テュール。トール。タケミカヅチ。ヤマトタケル。バトラズ。マルドゥク。ジークフリート。サン・ジョルディ。ランスロット。アーサー
メジャーなところだけ挙げたしても両手両足の指先以上の鋼の軍神を挙げられる。今列挙したものたちは至高の鋼である救世の神刀を振るうに相応しい神々であろう。たとえ勇者が現れなくともこの中のどれかが降臨すれば神殺し達が殲滅される可能性は高い。であるならば御子を自浄作用として認め放置しておいた方が効率が良いというのに、あの阿呆どもはこともあろうに人の手による救世を掲げて行動している。しかも、それが甘美な毒であることを知りながらだ。
故にアルミアは愚かであると断じる。神殺しが到達するなどあり得ない。あってはならないことに挑むもの達に。
これこそが夢幻の魔女の二つ名を持つ神殺しの探索行。自らの死すら計画のうちに組み込んだ天才の過去。神殺しの愚かさをも計画に組み込んだ彼女もまた、第一次魔王大戦で死ぬ定めである。
それでもアルミアは思う、愚者が神掠計画は満たすのならば彼らが目指すのは神すらも超える天上、それに辿り着く可能性があるのであれば
、案外、悪い手じゃないかもしれないと。
これこそがアルゼンチンの神殺しであるアルミア・シンディの一幕であった。
素朴な疑問なのですが、原作カンピオーネ!読んだことあるよという方は、どのくらいいらっしゃいますか ?
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読んだことない 。
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ちょっと読んだことある 。
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全巻読んだことある 。
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全巻と神域とレルムズ読んだことある 。