元自衛隊員、学園都市で教師になる 〜暁に咲く約束のエレジー編〜 作:風間しんや
第二話
サンクトゥム・タワー 会議室
「では、これより消息不明の海翔学園コンテナ船捜索についての会議を行います」
切り出したのは連邦生徒会行政官そして連邦生徒会長代理の七神リンだ
「まず、現状を海翔学園よりお願いします」
とリンは海翔学園の生徒の方を見る
「はい、ただ、現生徒会長は航海中のため欠席しており、代理として私が現状を報告します」
と生徒会所属と思われる生徒が言う
「まず、音信不通になったのはコンテナ専用船であり最後に連絡の取れたその時も航海は順調とのことでした」
「……海賊に襲われた可能性は?」
と先生は尋ねる
「いえ、それは違うと思います、……その言い忘れておりましたが貿易港に入港したあとから音信不通になったので、海賊はありえないと思います」
と彼女は答える
「貿易港に入港した後?」
と先生は頭をかしげる
「……やはり先生もおかしいと思いますよね?」
と生徒は尋ねる
先生:「あぁ、海上ならまだしも、港に接岸した後に音信不通は……機器の故障か何かあったとしか……」
と先生は言い、
先生:「最後に入港した港は?」
と先生は尋ねると
海翔学園生徒:「ええっと……〝ヴァルグラント連邦国〟です」
その国の名前を聞いた後先生は血の気が引いたような感覚を覚えた
先生:「ヴァル……グラント……だと?」
動揺を隠せず先生は言う
「……はい、…………その、先生、大丈夫ですか?」
生徒は心配そうに先生を見る、リンや連邦生徒会の生徒も心配そうに見る
「…………あ、あぁ、大丈夫だ」
と先生はまだ動揺しながらも答える
「それで、ヴァルグラント連邦国と連絡はしたのですか?」
とリンは尋ねる
「それが、いまだに連絡がつかず」
と生徒は答える
「連絡が?」
とリンは首を傾げる
「一つよろしいですか?」
と黒服が手を挙げる
「……どうぞ」
と少し珍しそうにリンは許可する
「ありがとうございます、それでですが、実は少し前から元ゲマトリアの一人ゴルコンダ、彼と連絡がつかないのです、彼と私は先生を好意的に見ているので連絡がつながらないわけがないのです」
と黒服は説明すると
「たまたまでは?」
とリンは言うが
黒服:「そうだと信じたいのですが、彼はいくつか人格があり、たまにその一つに入れ替わることがあるのです、その入れ替わる人格の中には先生を嫌うのもあり、もしそれに入れ替わっていた場合、もしや今回の一件と関わりがあるのでは…………と思ったのです」
リン:「…………なるほど、ありがとうございます」
とリンは言う
「いえ、とんでもない」
と黒服は答え、下がる
「しかし、黒服の言ったことが本当だった場合、いろいろ面倒になりそうだな」
と先生は言う
「…………」
海翔学園以外の生徒は過去を振り返る、確かにゲマトリアが関わったことは全て良くないことの前兆だった
だとしたら黒服の関わっているこちら側も同じじゃないか……
そう考えるのは野暮だ
先生:「…………黒服、ゴルコンダは確かあの時(エデン条約)、アリウスの生徒に「ヘイローを破壊する爆弾」を
提供していたよな?」
と先生は尋ねる
黒服:「……ええ、まぁ、その効力は知りませんがそれだけの確証はあったのでしょう」
と黒服は答える
「…………一つ伝えておく」
先生が口を開き、彼女達は彼の方を向く、
「相手から挑発を受けても〝絶対に戦闘行為を行うな〟!」
そう伝えると黒服以外の人物は驚いた顔をする
「な、
なぜです!私たちであれば先生の指揮があれば軍隊であっても引けは取りません!」
とリンが言うと
「駄目だ!!」
この時彼は珍しく声を荒らげて言う
「!?」
その声の気迫に全員が驚くと
「引き金を引いた俺だから……軍人だった俺だから…………分かるんだよ、人の命の重さを……」
と先生は呟く
「知ってしまったから……!、君達に……は、辛い思いはさせたくない!」
先生はそう叫ぶ
「…………」
「…………先生」
先生の放った言葉はこれまで以上に重く、説得力のある言葉だった
ヴァルグラント連邦国とある研究所
「いやっ、離して!」
海翔学園の生徒の一人は猛反発している
「いいから!ついてこい!」
そう叫ぶのはいかにもな研究員、連れてこられた手術室のような部屋の上ではゴルコンダもといフランシスが見ていた
「…………」
すると彼の隣にいた研究員が口を開く
研究員:「門外不出とも言われるキヴォトス人……銃社会であるため我々のような人間では立ち入るのも危険な地、そんなところで生まれ育った子供……色々と気になるところもあるが……まぁ、あまりし過ぎるとうるさい国もいるが、まずは手を貸してくれたこと、感謝する」
と研究員は手を差し出すが
フランシス:「これも私の〝作品〟のためだ、礼など不要だ」
とフランシスは血を抜かれている海翔学園の生徒を観ながらそう答える
研究員:「作品……ねぇ、まぁ、確かにこの〝計画〟は確かに我々にとって作品ではあるな」
と研究員は手にした端末を見ながらそう答える、そこには
【人工キヴォトス人兵器化計画】
と書かれていた
研究員:「ふっ、少年兵はもう少しすれば国際法で禁止されるが、これの実用化の目処が立てば…………ククッ、おっと、つい笑みが……」
と研究員は笑いをこらえながらその場を後にする
こんにちは、作者です。ついに話も進み始めましたが、悪い研究員というのは難しいですね、マッドサイエンティストみたくなりました(今後は出てきません)
ところでですが、フランシスの喋り方当たってますかね?黒服はともかくフランシスはゲームのフランシスにしたいのでキャラはフランシスだけはしたくないんですよ。
雰囲気だけでもいいのでわかる方いれば教えてほしいです。