元自衛隊員、学園都市で教師になる 〜暁に咲く約束のエレジー編〜   作:風間しんや

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まずは新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

そして、投稿遅れてしまい申し訳ございません。
言い訳はございません。
謝罪として、2話同時投稿しますので、それでお許し下さい

また、今回の第四話は多少のグロ要素がありますので注意してお読みください。


第四話

第四話

 

 その日の夜、ヴァルグラントのある港に細長い一つの車両が上陸する

 それはかつての大戦で日本が使用した兵器、特二式内火艇カミ車、水陸両用の本車両は今回の作戦にぴったりであった

「ATTACKER1よりCP、ポイント現着、繰り返す、ポイント現着」

 そのカミ車に乗るのは先生とサオリ、ヒナ、ミヤコであった

 『CPよりATTACKER1、敵陣のマップを送りました、お気を付けて』

 といつもの如く本部役をするアヤネはいつもよりも真剣に取り組んでいた、いつもは先生のおふざけのようなものだったが、今回ばかしは違った

「ATTACKER1、了解」

 先生はそう答え、カミ車を走らせる

 

 なぜこうなったのか、それは数時間前

「あの条件は飲めない」

 先生は切り出す

「しかし、あの条件を飲まなければ、生徒は!」

 とリンは言うが

「たしかにそうしなければ生徒は救えないけど、けど相手はそれに付け込んでる、あの条件を飲んだら最後、キヴォトスはあの国の占領を許してしまう」

「!!」

 それに一同が驚く

「ヴァルグラントの大統領は君たちがそれに気付かないと思って、あの条件を持ち出したんだ、善意と織り交ぜて」

 と先生は言う

「…………では、どうやって……」

 とリンが言うと

「だから、こうやって精鋭を集めたんでしょ?」

 と先生は目の前にいる各自地区にいる特に力のある生徒を見る

「今回の作戦は特に隠密、暗殺に適した者が必要になる」

 と先生は話を続ける

「まず、アリウススクワッド、ラビット小隊から一人づつ、後はもう一人他の学園から僕達の作戦をカバーしてくれる生徒を一人、選出して」

 と先生は言う

「カバーなら私が行くわ、私の火力なら囲まれても対処できるわ」

 とヒナは手を挙げながら言う

「他にいなければヒナに決定だけど、他にいる?」

 しかし誰も言わないため先生はヒナに「よろしく」と言う、

 するとサオリは手を挙げる

「スクワッドからは私が行こう」

 それに先生は頷きながら「よろしく」と言う

 そして最後にミヤコが手を挙げる

「先生、ラビット小隊からは私が」

 とミヤコは答え、先生は頷く

「よし、編成は後は良いね、それじゃあ、大まかな作戦の流れを説明する」

 先生はそう言うと会議室の電気が消え、壁にあるスクリーンが付く

「まず、私の友人の伝手を使って手配した民間船に乗りヴァルグラント連邦国領海まで近づく、その後、また別の友人の伝手を使って用意したかつて日本が大戦時に使用した兵器――特二式内火艇カミ車に乗り換え、上陸、そのまま非戦闘で生徒の捕らわれているポイントへ向かい、救出、ただし、カミ車は残り二名ほどしか乗せられないため、黒服が現地で別のピックアップ方法を用意して待機、その後は敵の追撃もある可能性はあるが、何分、カミ車は大戦時そのままな為、現代戦車との戦闘は避けつつ、海上へ出る、そのまま敵の追撃を振り切りながら帰投」

 と先生は一通り説明し周りを見る

 相変わらずの怪しい部分が見え隠れしながらも慣れたからかあまり呆れた生徒はいなかった

「何か異論のある人はいる?」

 と尋ねるが特に誰も言わない

「では、各員の奮闘に期待する」

 と先生は敬礼し、彼女達も敬礼を返した

 

 

 そして今に至る

 草木をかき分けて進むカミ車

「ちょ、ちょっと、先生!運転が荒くないか?」

 とサオリはガタガタと大きく揺れる車体で体を支えながら言う

「任せとけ、このカミ車はキャタピラだぞ?」

 とどこかの豚にされそうな父親のセリフを交える先生

「いや、そういう話ではない……!」

 とサオリはツッコむ

 そして彼らは未舗装の道を抜け、そこへ辿り着く

「突貫!」

 彼は叫ぶとその研究所へ突っ込む

 ガラスが砕け散り地面に転がる、研究所のロビーにいた研究員達はその光景に動揺する

「な、なんだ!?」

 と声が漏れた時

 カミ車の乗り込みハッチが開き迷彩柄の口元を隠した人物が出てくる

「全員、床に伏せろ!早く!」

 とその人物は武器を構えながらその場の研究員たちが床に伏せるのを急かす、すると

「何事だ!」

 と数名の警備員が走ってくる

 1人の警備員が気付いて武器を構える

「貴様!一体どこのやつだ!所属を名乗れ!」

 そう叫ぶと同時にその人物は駆け出す

「!、貴様!」

 と男は銃口をその男へ向けるが

首へ重い一撃を受けた後、クラッとしてその場へ倒れる

「!?」

 他の警備員も驚くが、反応した後にはもう気を失っていた

「よし、降りてきていいよ」

 彼はそう言うと頭を様々なもので覆い隠した3名の人物が降りてくる

 合流した4人はそのまま奥へと進む

「先生、今の意味あった?」

 とヒナは尋ねるが

「後々面倒くさくなるよりかはいいよ」

 と先生は肩から下げたシールドを展開させながら答える

「それに相手が君達対策をしているかもわからないからね」

 と先生は言う

 

 そのまま進んでいくとある部屋へとたどり着き

 先生達は扉のある壁の左右に張り付きミヤコが扉のロックを外して先生に合図を送ると

 扉が開くと同時に先生とミヤコは扉の先の壁の角からしっかりとクリアリングし中へと入る

「クリア」

 先生はそう言い、武器を下ろし口を隠していたマスクを下ろすとしゃがむ

「連邦生徒会からの救援です、海翔学園の生徒だね?」

 と尋ねると彼女達は半泣きになりながら今にも先生へ飛びつきそうだった

 

 そうしていると先生の胸元の無線が「ガガッ」と音を鳴らす

 無線を取った先生は応じる

「……ベアトリーチェは?」

 『クソば◯あ』

 と答えたのは黒服だった

「黒服か、準備は整ったのか?」

 先生が尋ねると

「ええ、いつでも」

 と黒服は答える

「じゃあ、その場で待機していてくれ」

 と先生は言い、無線を切る

すると先生は突入してきた生徒の方を見る

「ミヤコ、カミ車の操縦をお願い」

 そう言うとミヤコは頷く

「サオリとヒナ、そして僕で海翔学園の生徒の援護を、カミ車に全員乗せたいけど、乗員が足りない、歩兵による援護で黒服のもとに送る」

「「了解」」

 とサオリとヒナも答える

 

 

「カミ車を護衛対象に横付けして!戦車の砲弾は無理でも、銃くらいなら保つはずだ!」

 と先生は指揮しながら後方から来る追っ手を対応していた

 それを静かに狙うものがいることに気付かず

 マガジンをリロードして再度構える先生

 その時視界の隅でキラリと何かが光る

「!?」

 シールドを構えようとしたその時

「パンッ!」

 と弾丸の放たれる音とともに、それは着弾する

「グハッ!?」

先生の胸から血しぶきが上がる

「先生?」

 とヒナが横を見ると、またキラリと何かが光る

「っく!」

 先生は歯を食いしばり前に出てその弾丸を受ける

「ガハッ!?」

 口からも血を吐く先生、その中カミ車が動く

「先生!」

 ミヤコは先生を気に掛けながらカミ車の九七式車載7.7mm重機関銃を撃つ

 先生はその隙に海翔学園の生徒を黒服に引き渡してきたサオリの肩を借りてその場を去る

 

 

 なんとか敵の追っ手を振り切った彼女達、先生を地面に寝かせるサオリ、弾丸は両胸を貫いているように見え、血が着ている彼の迷彩柄の服を赤く染めていく。彼は息を引きつらせ、胸の奥で何かが抜け落ちるような鈍い痛みに顔をしかめた。

「両胸……っく、ここでは応急手当しか……」

 とサオリは顔をしかめながら言う

「ひとまず処置を」

 とミヤコが言うと

「…………あん……し……ん……ろ」

 先生はかすれた声で言う

「先生!喋るな!傷口が開く!」

 とサオリは止めるが

「大……じょ…………ぶ、…………左…………肺…………はぁ、血糊だ…………」

 と先生は言う

「「!!」」

 先生はミヤコを見て言う

「応急…………手当は…………分かる…………な?」

 それにミヤコは頷く

 そうしてミヤコは手早く胸を覆う密閉できるものを取り出し、傷口を塞いだ

「よし……後は…………もう少……ししたら…………」

 すると先生のそばにピンク髪の少女が表れる

「先生!」

 少女が呼びかけると

「……セ、リナ……右肺だ」

 先生はそれだけ言うと、少女――セリナはすぐに取り掛かる

 先生はしばらくのうちは意識があったが次第に意識が遠のいていき、気付けば気を失っていた

 

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