踏み台終わりのヤンデレ逃亡記   作:七蜘蛛

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猫の手ならぬ、ホムンクルスの手

 

荒廃したデパート前

 

バースはあとみとりょうこに彼女達の拠点となっている荒廃したデパートへと案内される。

 

バース「デパート?」

 

あとみ「私達が活動するにあたって拠点として使ってます。」

 

りょうこ「通信阻害に向いてる古代の遺産(ロストロギア)を偶然見つけてそれを稼働させてるからここが拠点だって事は管理局とかいう奴らには気付かれちゃいないさ。」

 

そう会話しながらバース達はデパート内へと入っていく。

 


 

荒廃したデパート内

 

デパート内は荒廃の影響か雪が雪崩れ込んでいる所がある。あとみとりょうこは私服姿になっている。

 

バース「よくこんな所で過ごせるな。」

 

りょうこ「ま、色々改造してるから、多少は快適に過ごせるさ。」

 

そう話していると

 

「あ、あとみ!りょうこ!」

 

上の階から声が聞こえ、上を向くと、2人の少女がいた。

 

あとみ「うららやくも。」

 

その2人の少女、荒忠勝 うらら寺田義 やくもは停止しているエスカレーターを降りてきて、バース達の元に来る。

 

やくも「また管理局が襲ってきたって聞いたわ。」

 

うらら「2人とも大丈夫だったの!?」

 

あとみ「ええ、彼のお陰で助かりました。」

 

うららとやくもはバースの方を見る。

 

うらら「2人を助けてくれてありがとう!」

 

やくも「それにしてもどうやって...?」

 

りょうこ「その辺は全員揃ってからにするぞ。」

 

バース「他にもいるのか?」

 

「その通り。」

 

バース「...?」

 

りょうこ「お、しなのあんなともえ、戻ってきてたのか。」

 

バースは後ろから声が聞こえ、振り返るとそこには3人の少女、智乃潔 しなの江礼崎 あんな信長岡 ともえがいつの間にか立っていた。

 

あんな「管理局の監視を掻い潜るのが大変でねぇ...。」

 

ともえ「何とか戻って来れた訳だ。」

 

しなの「ところで貴方は...?」

 

あとみ「彼は命導バースさん、別の管理外世界から来た者です。」

 

りょうこ「こいつは凄いぞ?管理局の奴らを一瞬で追い返したからな。」

 

しなの「なんと...。」

 

するとまた別の方角から駆け走る足音が聞こえる。

 

バース「...?」

 

くらら「グッドタイミング!」

 

すると暗い場所の奥から1匹の狼とそれに跨る少女がバース達の元まで走ってくる。

 

「皆揃ってるみたいね。房次。」

 

「そうだな。ふゆせ。」

 

少女、孝愈川 ふゆせと彼女が跨る狼、房次がバース達の元に辿り着くと、ふゆせは房次から降りる。すると房次は人間と同じ姿になる。

 

バース「人の姿になれるのか。」

 

房次「驚いたか?」

 

バース「いや、使い魔の様なものなら人の姿になる事は別に不思議でもない。」

 


 

荒廃したデパート内・カフェテリア

 

全員がカフェテリアへと移動し、席に座って会議を始める。バースと房次はカウンター席だ。

 

ふゆせ「皆も知っての通り、ここ最近、時空管理局が私達に襲撃を仕掛けてきたわ。狙いは私達の持つココロノタマ。」

 

バース「ココロノタマ...?」

 

房次「ん?お前は6HP(シックスハートプリンセス)を知らない感じか?」

 

バース「いや、知らないな。」

 

りょうこ「ま、その話(6HPについて)は今は置いておくとして、流石にココロノタマを連中に渡す訳にはいかないな。そもそもココロノタマは古代の遺産(ロストロギア)じゃないからな。」

 

やくも「そうね。」

 

うらら「っていうか管理外世界に自分達の世界の法律を持って来ないでほしい!」

 

あんな「これじゃあ、他国に自分の国の法律を押し付ける様な物ねぇ...。」

 

バース「他の世界に転移出来ないのか?」

 

房次「いや、転移は出来る。だが、どの世界に着くか分からない上、下手をすれば管理世界に転移してしまう可能性もある。」

 

しなの「それにまだこの世界にある古代の遺産(ロストロギア)を回収しきれていない。」

 

バース「古代の遺産(ロストロギア)をか...?」

 

ともえ「この世界を離れた場合、その間に管理局がこの世界の古代の遺産(ロストロギア)を捜索する可能性は高い。それに管理局の上層部は完全に黒側の人間達だ、下手をすれば悪用される。」

 

バース「それをさせない為に残って捜索しつつ迎撃してる感じか...なら、手を貸してやるよ。」

 

房次「どうするんだ?」

 

バース「捜索の手を増やせばいい。」

 


 

 

局員E「隊長!向こうに古代の遺産(ロストロギア)反応です。」

 

隊長B「よし、回収するぞ!」

 

デパートから遠く離れた僻地に時空管理局がおり、その場所にある古代の遺産(ロストロギア)を回収する為に集まっていた。

 

隊長B「A班から連絡は?」

 

局員F「情報によりますと例の少女達を追い込んでいる時、突如として現れた仲間と思わしき少年によってほぼ壊滅状態に追いやられたそうです。」

 

隊長B「となると全部隊が合流して一気に叩くべきか。兎に角、これより古代の遺産(ロストロギア)の回収作業に入る!」

 

局員達「了解!」

 

局員達は現在地の近くにある古代の遺産(ロストロギア)を回収する為、行動する。そして古代の遺産(ロストロギア)のある場所までやってくると古代の遺産(ロストロギア)を見つける事が出来た。

 

局員E「ありました!」

 

隊長B「よし、回収しろ。」

 

局員F「了解です!」

 

局員達は古代の遺産(ロストロギア)を回収する為に、道具を整える。

 

隊長B「ん?」

 

すると隊長Bは古代の遺産(ロストロギア)が置かれている台座の反対側の地面に2つ程、薄荷色の水溜まりの様な物がある事に気付く。

 

隊長B「ッ!総員警戒態勢!」

 

局員達「...ッ!?」

 

隊長Bの言葉に局員達はデバイスを構える。すると古代の遺産(ロストロギア)の置かれている台座の近くで2体のストラトゥスが出現する。

 

局員E「なッ!?コイツらは...!?」

 

局員F「間違い無い...!A班を邪魔した奴らだ!」

 

現れた2体のストラトゥスの内、片方が古代の遺産(ロストロギア)を抱え、2体共その場から持ち去り出す。

 

局員E「ッ!古代の遺産(ロストロギア)が!?」

 

隊長B「追うんだ!」

 

隊長Bの指示に従い局員達は2体のストラトゥスを追い掛ける。そんな時、局員達の元に薄荷色の何かが飛び掛かってきた。

 

局員達「...ッ!?」

 

その何かは1つだけでなく3つ現れ、残像が見える程に局員の周りで次々と素早く飛び跳ね、やがて1箇所に固まり、その姿を捉える事が出来る。

 

〈軽量級行動予測型ユニット〉

〈メディオクリス〉

 

隊長B「奴らの仲間か!仕留めて追うぞ!」

 

局員達は3体のメディオクリスにデバイスを向け、魔力弾を撃ち出すが、メディオクリス達は弾道や弾速を完全に予測し、残像が見える動きで跳び回り、局員達を翻弄する。

 

局員E「速い!?」

 

局員F「何なんだよコイツらの動きは!?」

 

局員達は突然現れたメディオクリスの動きに翻弄され、古代の遺産(ロストロギア)を持って逃げたストラトゥスを追う所ではなくなった。

 


 

荒廃したデパート内・地下鉄

 

バース「ご苦労。」

 

バース達のいるデパート内にて古代の遺産(ロストロギア)を回収した2体のストラトゥスがあとみに古代の遺産(ロストロギア)を預けると線路の上に飛び降り、そのまま外にもう一度探索に向かった。

 

あとみ「これなら古代の遺産(ロストロギア)捜索もスムーズに行えます。」

 

バース「役立った様で何よりだ。」

 

バースの申し出た内容は『大量のホムンクルスによる広範囲索敵だ。』

 

バース「それにアレ(・・)があればホムンクルスの補充も簡単だ。」

 

バースの向いた方向には地下鉄のホームにて次々とストラトゥスを生み出している薄荷色の植物の様なホムンクルスだ。

 

〈人型モジュール生成ユニット〉

〈ジェニタス〉

 

ジェニタスの枝からホムンクルスが次々と生成され、そのホムンクルス達は古代の遺産(ロストロギア)を捜索するために地下鉄のトンネルを進んでいく。

 

りょうこ「助かったぜ、お陰で安心して休息を取れる。」

 

やくも「寝ている時に古代の遺産(ロストロギア)が暴走する可能性を考慮して交代制で休息を取っていたものね。」

 

バース「それは良かった。それじゃ、そろそろ戻るとするか。」

 

あとみ「え...?」

 

バースの言葉にあとみ達は少しショックを受ける。

 

バース「ん?」

 

りょうこ「おいおい、流石に早すぎるんじゃないか?」

 

うらら「どうせならもっとお話ししようよ!貴方の事もっと知りたいし!」

 

バース「...。」

 

バースはあとみ達を見て、自身がこの世界に逃げる切っ掛けとなった2人の少女を連想した。

 

バース「!済まん急用を思い出したこれにて失礼する。」

 

バースはそう言うと転移する。

 

あんな「あ...。」

 

ともえ「行ってしまったか。」

 

しなの「...。」

 

ふゆせ「皆?どうしたの?」

 

房次「ふゆせ、「触らぬ神に祟りなし」、だ。」

 

ふゆせ「そ、そうね...。」

 

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