スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 賛否両論な種運命ですが、やっぱり1番ダメだったのって主人公が誰なのか分かりにくかったことですよね。シンかと思ったらアスランに焦点当たって、かと思いきやキラが大暴れで、結局誰の視点で話を楽しめばよかったのかと。まぁこの作品も最近バカのことあまり書いてないんですが。
 あとストフリとデスティニーのボロボロ一騎打ち見たかった。流れ的にはあのマッチアップで仕方ないですけども。

 フリーダとAA介入ですが原作でもあれ横入なかったらお互いもっと被害デカかったですよね。感想見た感じ同じこと思ってた方がいたみたいで一安心です。政治とか戦略とかほんと考えるの難しくて…………。

 ラジオはラジオ、結構評判良いです。


悩み拗れて恋焦がれ

「ふぅ…………」

 

 天使湯。

 

 それは湯気が立ち上るアークエンジェルの浴室。オーブで修理、改修された際に設置された謎に凝って作られた温泉のようなデザインになっている。

 

 いや戦艦にはいらないと思う。しかしこれによって入浴シーンが増えたのでよくやったと称賛するしかない。

 

 そこそこ広く、数人が同時に入ることもできるのだが現在はカガリのみ。

 

 オーブ軍を止めようとした結果、戦ってしまったが被害は軽微。不要なヘイトを買うこともなく終結できた。

 

「クソッ」

 

 それでも悔しさが残る。

 

 戦わないために戦う。矛盾しているようだが結果は出た。戦わないことを目標としていたカガリにとって、それは飲み込まなければいけないものだった。

 

 なぜ戦うのか、なんて考え続けていた。

 

 戦ってはいけない、と叫び続けていた。

 

 それらは戦うことで解決された。

 

 キラとユウナ、恐らくはユウキも一緒に。

 

 向いてないと言われ、それでも手伝ってもらいどうにかやっていこうと決意はあったがその結果がこれだ。オーブ軍の派兵を止められず、そもそも自分はその意見を言う事すらできなかった。後の事を考えれば、派兵の決定にカガリがいないと国民に言えたのでよかったのだが、現在では無力感の方が大きい。

 

 水面に映る自分はどこまでも頼りなく、また小さかった。

 

「…………お隣、よろしいですか?」

「ラクス…………」

 

 上にも下にも誰もいない彼女の隣に、友人が座り込んだ。

 

 

 

「…………ラクスはさ、悩むことってあるか?」

「悩み、ですかたくさんありますが」

「あぁいや悩んでないとかそういうのじゃなくて! その……………………」

 

 友人が来てくれた理由は分かっている。分かっているから自分から話しかけたのだが、どうにも間違えた。 

 

「自分の考えてたことが…………間違っていたら……………………どうする?」

 

 湯気が満ち、天井で冷やされた水滴が落ちる中でこぼれた言葉。これまで様々な経験をしてきた少女、その行動理由は人を助けたいと思う気持ちから来たものだった。

 

 助けるために戦い、戦うだけではダメだと理解し政治家として上の立場の人間となった。それでも動かなくてはと焦り、国のためだと結婚も条約も進めてしまいこうして弟たちの世話になっている。

 

 情けなさと悔しさと、申し訳なさと普段はお転婆だと言われる少女も儚げな雰囲気を醸し出していた。

 

「ありますわよ」

「えっ」

 

 あっさりと返事が返ってきた。

 

 あまりにも自然すぎてとぼけてしまったが、クスクスと笑われて少し顔を赤くして逸らした。

 

「私は以前、平和の為に何をすればいいのか、なんて考えていました」

 

 当時のプラント議長であった娘として、その話題は常に付きまとっていた。争わないためにも平和にするためにも、自分なりに動きその結果宇宙を漂流することになった。

 

 拾われた先でいらない恨みを買わないよう、世間知らずのお嬢様を演じていたがその仮面はあっさりと剥がされた。

 

「アークエンジェルでフレイたちと出会って初めて知りました。…………恥ずかしいですけど、それまで同年代の人と遊んだことはなかったのです」

 

 オシャレについて話し合い、軍艦の中を探索し、叱られた。たくさんの人と触れ合えた。何を思って、何を考えて、何をもって生きているのか。

 

「平和を願っていましたが、そもそも平和とは何なのか分かっていなかったのです」

 

 自分にとって間違いなくこれを平和と言えるだろう。なら今までに思っていたものは違うのだろうか? 争いのない世界を平和と呼ぶのか、何をもって争いというのか、そんなことを考えるきっかけになった。

 

「私の願う平和、カガリさんが思う平和、どちらも違います。でも、それでいいのではないですか?」

 

 片や国のトップであり、片や国を代表する歌姫。

 

 政治能力よりもそのカリスマを持って統治ができる2人だが、忘れてはいけないのはともにまだ二十歳にも満たない少女である。

 

 似た者同士だからこそわかり合えたことがある。

 

「そうか…………」

 

 はっきりとした輪郭ができたわけではない。ただ少しだけ肩の力が抜けた。

 

 湯の温もりが身体の中にまで染み渡る。浸かっていたというのに今ようやく、温もりを感じ取ることができた。

 

「お役に立てたでしょうか?」

「あぁ…………ありがとう」

 

 強張っていた表情がほどけていく様子をラクスは笑顔で見守っていた。

 

「……………………そういえば聞きたいことがあったんだが」

「はい?」

 

 ゆっくりと時間が流れていく中でさっきまでの緊張もなく、リラックスできたからこそぽつりと出てきたのは些細な疑問。

 

 

 

「ユウキのどこが好きなんだ?」

 

 

 

 

 

 

「……………………はい?」

「あいつはバカだけど、良い奴だってのはみんな知ってるよ。別にわたしだって嫌いじゃない」

 

 騒がしくデリカシーもなくバカなことをしているが誰も嫌ってはいない。信頼しているし信用もしている。頼りにだってなる。

 

 じゃあ好きか? と聞かれればそれはないと言われる全員が口をそろえて言うだろう。人としての魅力はある、だが異性としての魅力はあるのか、と聞かれれば悩ましい。そんな存在である。ある副艦長は「野良猫みたいなものだろう」と言った。おそらく1番的確な評価である。

 

「だからどこに惚れたのかって……………………ラクス?」

 

 この手の話題はたまに振ると顔を逸らして拗ねるのがいつもである。いちおう否定しているが、じゃあなんで手料理をふるまったり会うのが決まればご機嫌になるのか、年頃の少女らしくかわいらしい思われているが、本人はご立腹である。

 

 カガリもたまにネタにしているが、今回はその意図はなく素朴な疑問である。張りつめていた緊張がゆるんだから出てきたガールズトークだ。

 

 なのだが聞かれた少女はいつものように頬を膨らませるでもなく、

 

 

 

「……………………私も、分かりません」

 

 悲しそうに俯いていた。

 

 

 

「好き…………だとは思います」

 

 思いがけない肯定の言葉。これだけでも珍しいのだが、本人は悲痛な表情である。

 

「初めて出会って、私のことを知らないままに助けようとしてくれて…………たくさんのことを教えてくれました」

 

 お嬢様なラクスでは経験することのなかった遊び。悪い事だと分かったうえで実際にやってみて、見つかって叱られるなんてこれまでに1度もなかった。友だちに庇われたり、責任を擦り付けたり言い訳をしたり、間違いなくダメな事だったが楽しかった。

 

 これが自分の求める平和なのだと分かった。

 

「大抵のことは器用にできますが苦手なことは多く、それでも立ち向かう姿に憧れました」

 

 セレニティを受け取った際、シミュレーションの初戦では碌にドラグーンを動かすこともできなかった。動かせはできても戦闘できるほどではない、それもまた練習を積み重ねることで実戦で使いこなした。

 

 自分が悩んでいた時に、不器用ながらも元気づけようとしてくれた。

 

 間に合わなかったと悲観にくれた時は慰めてくれた。

 

 かっこいいなと、思った。

 

 だから自分も、あんなふうになりたいと思った。

 

 お礼をしたいと思った。

 

 食事が好きなので料理をふるまえば喜んでくれた。

 

 それだけだ。

 

 ラクスにあるその気持ちは、

 

「憧れています。羨ましいなと思います。ただ……………………好きなのかと聞かれれば、自信がないです」

 

 不安だった。

 

 小さな子供がお気に入りの大人に優しくされ憧れを恋と勘違いすることがある。他の人と話すところを見ると自分に構ってほしくて嫉妬するように、近づきたくて大人ぶったり、構ってほしくて悪戯をしたり、

 

 それと同じではないのかと、恋に恋しているだけではないのかと思ってしまう。

 

 すれ違ったりはしているがカガリはちゃんと恋愛をしている。ズラが全力で空回りながらも受け止めている、をちゃんとなのかは別として、恋愛ではある。

 

 フレイはバカな彼氏をしかりながらも繋がっている。ミリアリアは同年代では理想的すぎるカップルだ。マリューやアイシャは大人の恋愛、だがたまに子どものようなのろけをしてくる。

 

 自分だけだ。

 

 心が弾む? 繋がりがある? どうにも何かが嚙み合わない。まるでお前の相手は別にいる、と身体が否定するかのようなズレ。それがなんなのか分からないがゆえにラクスには自信がない。

 

「…………ごめんなさい、先に出ますね」

「あ、おいラクス!」

 

 追いかける間もなく消えていった友人にカガリは何も言えなかった。

 

 自分の悩みを解決してくれたのに、友人の悩みに気が付けなかった。ダメだなと思いながらもさっきまでの悲壮な感情が湧くことはない。

 

「……………………とりあえずあのバカを捕まえてくるか」

 

 真剣な悩みではある。

 

 真剣な恋の悩みだ。

 

 ならば解決するために協力しよう。

 

 そのおかげで自分の悩みは解決できたのだから、今度は自分ががんばろう。カガリは強い意志を持って湯船から立ち上がる。友人として、国の代表としてひとりの少女の恋を助けようと、そのためにも争いをどうにかしようと決意して。

 

 

 

 丁度そのころ、アークエンジェルのブリッジに通信が入った。

 

 相手はトール、内容はザフトにいるアスラン・ザラとの合流だった。




 箸休め回もとい唐突に挟まれるサービスシーン! 天使湯バカだろとか思ってたけどありがとうございます。できればマリューさんも見たかったです。

 はい、一部でマケインとか呼ばれてるラクスさんでした。自分の恋心とかまだ分かってないそうですかわいいね。出会った時のすごいなぁとシーゲル亡くなってすぐに会えたのもあって分かんないそうです。これは当て馬役を投入するしかないですね、どっかにいい奴いないかなぁ???

 見直したらラクスは露出多めの服が多かったですが、カガリはシャワーとお風呂両方ありました。オーブ国民になります。

 この回もきっといろんな角度で映し出されるでしょう。画力あればなーイラストで見たいんだけどなーチラチラ

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 え、普通に惚れてるでしょ。相手がバカだから悩んでるだけじゃない? あのバカはガキだしラクスもその辺案外子どもだし、ある意味似た者同士よね。さっさとキスでもしたら?

 ────こっそり相談を受けた紅髪の看護師
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