協力者の方が言ってたんですが、運命は出てくるキャラほとんど戦争を求めてるって…………マジでした。キラとか明らかに巻き込まれ被害で、結果として自分で動くようになってコンパスとか、不幸すぎる。
曇らせが続きますがもっとつづきますよーというか運命全体を通してシンの曇らせしかしてない気がする。その内2割くらいはズラじゃね? 今作ではバカが7割くらいになりそうですけど。
「ふむ……………………」
いつかと同じように動かされたチェス盤を見下ろすデュランダル。
彼が望むのは正当性。
この争いに満ちた世界において、争いの必要のない平和な世界。それを実現するためにも自身の声を世界に届かせようとしている。
実現さえできれば全ては終わらせることができる。各々が自身の適性を遺憾なく発揮し、いがみ合うことのない正当な世界。そんな世界であれば自身も、消えていった友人も、彼女も、全てが纏まる。
そのためにも必要なピースは揃いつつある。
まずは偶像。
いかに自分が声を張り上げようと敵うことのない民衆を導く才を与えられた歌姫、を手中に収めるために仕立て上げた作り物のアイドル。似ているだけ、とはいうが似せた先の影響力は凄まじく、自分だけでは時間が足りなかっただろう。それも最近は意欲的に活動しており、知名度はプラントに留まるどころではない。新たに歌いたいという曲のいくつかは検問を入れたが、もしやすると本人以上かもしれない。
厄介な方はある空港で目撃証言があったと聞き、目的地では人数がずれていたシャトルの航路を調べさせている。
次に力。
なんであれ、武力というものはいつの時代もなくてはいけないものだ。そのためのミネルバであり、目をかけていた少年だ。先の敗戦から日々腕を磨き続けていると聞く。負けたら終わりという戦場において、負けても次がある相手というのは非常にありがたい。しかもその遺伝子は自分の目標にあっている。後天的ではなく、潜在的な素質。人の手が入れられていない天然物を明らかにすれば、自分の計画をさらに推し進めることができる。妹の方も面白い素質があったが、年齢がネックだ。軍人としての活動許可は与えたが、自らの意思もなく戦わせるわけにはいかない。だが、言い出すきっかけがあれば……………………まぁ欲張りすぎてはダメだな。
迷いのある彼も適性だけで言えば最高質のものだが、だからこそその素質を遺憾なく発揮するために手元に置いておきたい。とはいえ、戦闘記録から察するに顔見知りが相手では鈍るか。もう少し話せればいいが難しいな。
最後にシチュエーション。
最大のパフォーマンスを発揮するために必要な状況、これが一番難しい。切るべきタイミングはあそこではなかった、とは言い切れないな。この先にもあれば乗じて燃料を追加すればいい。活動が忙しいとスケジュールに入れられなかったが、カレの情報が確かならさらなる火種が起きるだろう。偶像の力もそこで発揮すべきかそれとも、
「やはり障害だなアークエンジェル」
知名度、それに違わぬ戦力。
まさか彼が離脱するとは、とは思ったがアズラエルの子飼いだ。先の大戦でも共にいたと聞く。まさか艦隊を追い返すほどとは思っていなかったが、勝手知ったるミネルバならば大丈夫だろう。何もなければスパイの疑いをかけて助言をと思ったが、切り捨てるのならば正確に矛先を向けて彼の介入もできない。どちらにしても私の勝ちだ。
「鬼札も見えたことだ」
おそらくコンコルディアを与えた彼こそが鬼札。ミネルバにいた時には見られなかった鬼気迫る戦闘、艦内でのおふざけも眼をくらませる為だろう。捕虜の脱走は、打算半分といったところか。それで顔見知りだとしても彼らが止まるとは思えないがね。
「残す相手はラクス・クライン、キラ・ヤマト、ムルタ・アズラエル、か」
影響力で、戦力で、政治で、どの分野でも自分をひっくり返すことのできる人物たち。逆を行けばこの3人すら仕留めてしまえば計画を邪魔する者はいない。彼女への対抗策も練ることができる。
そうだ、彼女のように優秀な者が支配するのではなくひとりひとりの素質を持って正しい道を進むべきなのだ。
「……………………そうだろう、ラウ。君ももっと…………幸せになることができたはずだ」
最後に会った時、少し嬉しそうな顔をして光を見つけたかもしれないと言っていた友人。息を吐きだし、さらなる一手を紡ごうと光に照らされた駒を動かした。
先の戦闘で甚大な被害を受けたミネルバは、付近の港にて修理を受けていた。
これまでにも傷を負うことは多々あったが今回の損傷は歴代でも最大に酷く、整備員はあちらこちらへと大声をあげながら走りまわっている。
夕日に照らされたデッキで考え込んでいたシンに近づく人影があった。
「……………………考え事か」
「…………隊長」
ルナマリアほどではないが、それなりに怪我をしていたアスラン。頬に貼られたガーゼが視界に入り、すぐに背けた。普段の活発さも自分へ噛みつく気概もなく、ただ静かに項垂れている様子を見て先に口を開いた。
「…………お前が気に病むことはない」
何を悩んでいるのか、なんて聞かなくても分かる。自分を回収してくれたハイネが治療後に教えてくれたのだが、数々の戦艦を相手に暴れるコンコルディアを呆然と見続けていたらしい。
「アイツはああいう奴だ。元からな、だから気にすることは「だからって!」…………」
言葉を遮り噛みつくように顔を向けるが、睨みつけるでもなく赤い瞳は揺れている。
「なんであの人がアスランを! オーブを攻撃しないといけないんですか! あの人は…………」
始めはバカなことをするなぁと思っていた。誘われて巻き込まれるように、気が付けば自分から何をしますか? なんて聞くほどに一緒にいた。間違っていたら叱ってくれて、がんばったら褒めてくれて、訓練だって付き合ってくれて、妹の相手だってしてくれて、難しい頼み事だって聞いてくれた。
「あんな優しい人がっ! なんで戦わないといけないんですか‼」
鬼のような暴れ方だった。
あの人本来の戦い方じゃないとすぐに気が付いた。
きっと目的があるんだろう、理由があるんだろう。だとしても、あんな風に見ている方が苦しい戦いをするなんて間違っている。そう叫んだ。
息を切らすほどの大声にもアスランは動じることなく、目を細めてシンを見つめる。
「いまお前が言っただろう、アイツが優しいからだ」
「!」
「そして誰よりも強い。俺よりもな」
そんなことはない。
シミュレーションによる模擬戦は何度も見た。未来予知のような先読みをするユウキに対し、圧倒的なほどの技術を冷酷なまでに計算しつくして発揮していた。本人すら慣れてるから勝てると言っていた。自分だって悔しいから言いたくはないが、自分が知っている中で1番強いパイロットは間違いなく、
「俺じゃダメなんだ。強さしかない俺には何もできない」
「…………じゃあどうすれば、どうすればいいっていうんですか」
自分よりも強いアスランですら無理だというのなら、どうすれば、そう聞くもアスランに答えられることはできない。自分自身すら見つけていないのだ。そんな曖昧な答えを告げることなどできない。
悩み続ける2人の会話を近くで聞いていた小さな少女は、両手を握りしめると走り出した。
「あら、どうしたのかしら」
「…………あの、お願いがあります」
向かった先は艦長室、決意をみなぎらせた顔を見てタリアは仕事の手を止めた。
「すごい! ねぇなんで早く教えてくれなかったのさ!」
「…………できたばかりだからな。丁度機体をなくしたからってお前にプレゼントだ」
「マジかよやったぜ!」
雪の積もっている地球軍の基地。
その中では新たな機体を前にしゃぐアウル。近くには平坦な声のネオとおもしろくないと顔をしかめているスティングが立っている。
「けっ、プレゼントに喜ぶとかガキかよ」
「なんだよスティング、羨ましいなら言えよ~」
「羨ましくねぇよ」
仲がよさそうにケンカをする2人だが、もう1人その中にいたことは記憶がない。何となく違和感があるが、別に気するほどでもないと言える程度。
ひとり記憶が残っている男も、仮面のせいでどう考えているのかは分からない。
記憶も生まれも歪な3人の前には並のモビルスーツをはるかに超える黒い巨体が佇んでいた。
議長の独白、って前にも同じようなの書いた気がします。ごめんね。ここで書かないとねじ込む隙間なくてですね。原作と違いキラとラクスに合わせてアズラエルとかいう強敵が増えてます。議長には是非ともがんばってほしいですね。
そしてアビスが壊れたアウルの新機体です。ルールガン無視なC.E.に置いてクリーンな機体となっております。NJCも使ってません! ちゃんと見習うんだぞ!()
いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。
オーブ艦隊が戻ってきたか、被害甚大が故の撤退。ふむ、白い謎の機体とはまたカレなのだろうが…………それともギルバート、キミなのかな?
────オーブ在住サングラスをかけた金髪清掃員