あとクルーゼ出たとたんに感想増えたんですけど、皆さん好きすぎません? それと隠してる確信多すぎ、そんなこっそり回収して直したりなんて
いずれ本編にも出る予定なのでお楽しみに
「ふふ、アズラエルなんて目ではない。世界を支配するために我が手中とするために、1度この世界をナラす必要がある。そう、いずれはデュランダルすらもな」
モニターに映る黒き破壊者を前にしてジブリールは笑う。
己こそが世界の支配者だと、世界を手中に収める存在だと淡い夢を見ながら。
傍らで眺めていた猫がにゃあと鳴いた。
「あっはっはっは! ほらほらぁ、逃げないと踏んじゃうよぉ~!」
白い雪が降り積もる中、天まで届きそうなその巨体が町を踏み歩く。足元にいる住人や兵士たちが逃げ惑い、応戦するもその巨体には何の抵抗にもならない。
「まぁ逃げたって無駄だけどね」
背負われている四門の巨大な砲だけでなく、全身から撃ちだされたビームの雨が町を焼き払い地獄の景色を生み出していた。
追従するスティングは出番がないとつまらなさそうに、ネオは圧倒的な間での戦場を見下ろしながらもある予感をしていた。
「…………来たな」
そう呟かれたネオの視線の先にはもはや生きる伝説となっているアークエンジェル、そして翼を広げて飛び立つフリーダムの姿があった。
「これがアズラエルさんの言っていた…………」
デストロイに向けてビームライフルを向けて引き金を弾くが、狙わなくても当たる巨体には傷をつけることなく弾かれてしまう。まったくの無傷、というわけではなさそうだが傷をつけるには時間がかかり、同じところを狙い撃ちする余裕はない。
「そんなのでやろうっての⁉」
狙っているのかただ巻き散らかしているだけなのか、だとしても周囲に被害は生まれ、キラと言えど回避に気を使わなければいけない。
「ぼーっとしてんじゃねぇよ!」
「くっ⁉」
キラがどう攻めるかを考えた隙にカオスが攻撃する。デストロイよりも火力は低いがだからといって受けていいというわけでもない。デストロイを気にしつつも反撃の隙を伺うキラだが、
「お前の相手は俺だ!」
「なんだぁ⁉」
「ムウさん!」
オオトリを装備したトリコロールカラーのストライクが間に割り込んだ。
機動力と火力が主体のカオスに負けず劣らずの機能をふんだんに使いフリーダムから距離を取らせると、フリーダムを一瞥してカオスに追撃する。
「そのデカブツは頼んだぞキラ!」
「はいっ‼」
再び向かい合うフリーダムとデストロイ。
むろん見ていたのはカオスだけではなく、
「…………おれの相手はお前か? 白騎士さま」
「どいつもこいつも似たようなもん作りやがって、オリジナリティはねぇのかよ」
ネオの乗るウィンダムWの前にコンコルディアが立ちふさがる。
同じようで違う謎の違和感を抱えながらもユウキは剣を振り下ろした。
「っ! カガリ様我らも!」
「ダメだ!」
アークエンジェル艦内で状況を確認していたムラサメ隊のパイロットたちが立ち上がり、カガリに懇願するも一蹴される。所属は違えど同じ仲間であり、本来なら守るべき子どもたちが戦っている。何より眼下に広がる光景を見て何もしないなどありえない。その気持ちは真っすぐにカガリにぶつけられている。
「どうかっ! このまま見ているだけなど!」
「分かっている! 私も同じ気持ちだ…………だが」
本来なら真っ先に飛び出していくカガリだが、相手は地球軍。オーブと無理やりとはいえ条約を結んでいる。そんな中でオーブのモビルスーツが戦闘に向かえば、新たなる戦争の火種になりかねない。
むろんアークエンジェルがオーブと関りがあるとはどこも分かってはいるが、正式なものはなく、だからこそ見逃されているような状況ではある。
「いま下手に私たちが動けば…………オーブに、ユウナたちに被害が行くかもしれない」
なし崩しとはいえ現オーブを率いる立場となって働いているユウナ、そしてミネルバで出会ったウズミの選択によってオーブを離れる結果となったシン。2人の影がカガリを押しとどめている。
細かく震えながらも拳を握りしめているカガリにムラサメ隊も何も言えず、悔し気に歯を食いしばりながら戦場を見つめた。
「…………流石正義の味方、ってところかしら」
本部からの命令に従いデストロイが暴れている元へ向かっているミネルバ。修理が終わったとはいえ、モビルスーツは減っており戦力は低下している。
だとしても軍人として、一個人としても断る気はタリアには欠片もない。
「シンとハイネの出撃準備を」
今回は敵対することはないだろうと推測しながら、羨望と嫉妬が混ざった視線でアークエンジェルを見つめた。
「うざいなぁ、そんなに邪魔するんなら見せてやるよ!」
キラによってデストロイの行動を妨害され続けたアウル、そのストレスはかなりのものとなっており叩きつけるように目の前のボタンを押した。
「? これはいったい⁉」
謎の行動をしたと思っていたらデストロイは頑丈な被り物を脱ぐかのように立ち上がった。
見覚えのある頭部デザイン、そして全身にこれでもかと見せつける砲口の数々。
モビルスーツ形態となったデストロイは高らかに両手をかざし、全身から火を放った。
「くぅっ!」
キラだけでなく、視界の隅にとらえていたアークエンジェルのメンバーも驚いて目を見開く。射出されたデストロイの腕に翻弄されながらもキラはどうにか耐えようとするが、逃してしまったデストロイの攻撃がアークエンジェルを掠めた。
「回避!」
マリューの掛け声によって艦体が傾けられるも掠めてしまい、船体が揺れる。
「あっはっはっは! ほらほらいいのかよ仲間が死ぬぞぉ!」
高らかに笑うアウル、通信を繋いでいたわけでもないがキラはその感情を何となく理解できた。
「…………」
操作レバーを握りなおすと俯きかけていた顔をあげた。
「何度来たってよ!」
全身から高密度のビームを放つデストロイだが、フリーダムはその合間を潜り抜け攻撃を仕掛ける。
「無駄だって!」
射出されたデストロイの腕を躱しフルバーストを放つ。
「ぐっ、この!」
流石に距離が近かったのかコクピットにも振動が伝わり、苛立ち気にあらゆる火器をフリーダムへ向けた。
並のパイロットなら即死、隊列を組んでも蹂躙されるその高密度の攻撃を、フリーダムは軽やかに躱して懐へと潜り込んだ。
「は、は?」
横なぎにされたビー厶サーベルはデストロイの片腕を切り落とし、すぐさま距離をとる。
攻撃は当たらず、近づかれればかならず傷を負ってしまう事実にデストロイの一部であるアウルの口元は震えた。
「ひ、ひぃ」
もはや反射的にあらゆる攻撃を繰り出すも空を飛びまわる自由の翼には掠りもせず、
「いやだ、いやだ! 近寄るなぁ‼」
胸部の砲口にエネルギーを貯めるもカメラにいっぱいに映し出されるフリーダムの形相は、鬼にも似た怒りがカメラ越しにアウルの恐怖を呼び起こした。
まっすぐに突きだされたビーサーベルを前に、
「たすけ、え──────おかあ」
ミネルバから出撃したシンとハイネだが、戦場に到着した時にはすでに戦っている者はいなかった。
大きな爆発と共に崩れ落ちたデストロイ、被弾しながらも撤退していったカオスとウィンダムW。
「ひゅう、あれを倒すなんて噂に違わぬって奴だな。…………シン? おい、どうしたよ」
ハイネが呼びかけるもシンの心は倒れ伏せたデストロイ、そしてたった1機で立ち向かい勝利したフリーダムに囚われていた。
空の向こうへ消えていくアークエンジェル、ハイネだけでなくメイリンからの言葉も耳に入らないシン。
「……………………おれにも、あんな力があったら」
自分の弱さを自覚した少年は目標を見つけた。
その果てにどんな運命が待ち構えているのか、いまはまだ何も気が付くことはなく。
原作主人公の活躍! というか実は原作よりも強いんですよねキラ。メンタルデバフなし運命までの間もテストパイロット兼訓練してるので。何気に初種割れでした。
あとムウさんもいます。オーブ戦の時はルージュいるので混乱させないために出ていません。ひとりでカオスを撃退しました。こちらも原作より強いです。
あとアウルとアウラを普通に間違えてる可能性あるので見つけたら誤字報告をお願いします(震え声)
いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。
フリーダムのデータか? …………あぁいいぞ。シンが望むのなら俺も付き合おう。
────生まれを伝えていない複雑な思いの友人